2023年の2月9日にスイッチオンラインに追加されたふしぎのぼうし。
ようやくクリアしたのでレビューします。
「期待以上の完成度の高さ」
これが正直な感想です。
ふしぎなぼうしをプレイしてみて、3Dゼルダにはない良さ、遊びやすさ、親しみやすさを感じました。オリジナルは2004年、約20年前の粗いドット絵は今となっては人を選ぶ要素かもしれませんが、きっちりとゼルダの面白さが詰まっていて安心しました。
もちろん忖度なしの正直度100%の感想です。
私の個人的解釈でよろしければぜひ最後までお読みください。
A 個人的な感想
1 クリアまでの時間とやり込み具合
・クリア時間とゲームのボリューム
クリアまで35時間
純粋にクリアのみを目指せば25~30時間。
・やり込み度
ハートの器 15個
剣技 8種類コンプ
あきビン 4つ
サイフ 999
バクダン 99
弓矢 99
リモコンバクダン・マジカルシールド取得
ニテン堂フィギュア 100種類くらい
・没入度 MAX
基本ずっと謎解きなのでブレワイのような癒し要素などは皆無。頭が疲れている時には遊べない。クリアまで遊べれば良いかなと思っていたが、なんだかんだ収集要素にハマってしまい気づけば35時間。
2 ストレスポイント
どんなゲームにも必ず不満点はあります。
個人的にストレスを感じた点を挙げます。
・Bボタンでメニュー画面を解除できない
+ボタンでメニューに入るのですが、そこから出るのに必ず+ボタンを押さなければいけない。Bボタンで解除するのに慣れているため、ストレスに感じた。
・マップへのアクセスが悪い
ボタンが少ないから仕方ないが、メニュー画面から階層をたどっていくのは面倒。
エリアごとの詳細マップ同士の移動ができないのも不便。
・分身のギミック多すぎ
最後の方のダンジョンはほぼこれが必須。おまけにラスボス戦も・・・さすがにそれはしつこいよ。もし分身のチャージ時間短縮のアイテム取ってなかったらさらにストレス。
・時間制限のあるボス
ラスボス前の中ボス連戦。ここに時間制限があるのは意地悪すぎる。
・アイテムの切り替えが面倒
ABボタンしかない仕様(ゲームボーイアドバンス)で作られたゲームなので、アイテムの切り替えが頻繁に発生する。夢を見る島リメイクのようにX・Y・ZL・ZRが増えればもっと遊びやすくなるので、リメイクに期待。
・ヒントを見逃すと詰む
次にどこへ行くべきかをなんとなく教えてはくれますが、そのために必要なアイテムは自分で探さなければいけない。それに対するヒントはほとんどないので、油断しているとすぐに進行不能になる。
最近のゼルダに比べれば不親切ですが、当時のゲームとしてはこれが普通。
・ダンジョンよりも道中の謎解きが多い
図書館に返却されない3つの本を探すイベントがありましたが、攻略見なかったら詰んでた可能性が高い。他にもタバンタ秘境や風の遺跡などフィールドの移動にも謎解きが多くて、ダンジョンにたどり着くまでにヘトヘトになる。
・氷ステージ難易度高い
床の滑りをケアしながら9つの燭台に火を灯したり・・・メンタル削ってきます。
分身を作って、さらに床の滑りも気にかけないといかない鬼畜難易度。
・しあわせのかけらシステム
しあわせのかけら合わせをすると、どこかで何かが起きる。アイテムはもらえるのはありがたいが、そこへの移動が発生する。少しだけならいいが、多すぎるので最後は飽きた。
システムは斬新だが、移動距離が増えるだけなので、かけら合わせをすればその場で何かをもらえるシステムにした方が好み。
・黒タートナック
攻略法を見つけるまでは倒せる気がしなかった。強い。
・思いつかない解決法
おじいちゃんについた悪霊を魔法びんで吸い取るとか思いつかんよ。
ここから先はストレスというより個人的うっかりポイント
・パッチのつえの使い道
これはストレスというよりは自分の不注意だが、パッチのつえでつぼをひっくり返したり、穴を埋めてジャンプすることができることに気づかなかった。話聞いてない典型例です・・・
・風のしるし
ワープポイントとなる風のしるし。調べないと解放できることを知らずにずっと進めてました。「このゲームワープポイント少ないな」と思ってたら、ただの見逃しでした。
3 快楽ポイント
どんなゲームも快楽がないと続けられません。
個人的快楽ポイントを紹介します
・歯ごたえのあるダンジョンの謎解き
ダンジョンは攻略本を見なくてもクリアできる絶妙な難易度に調整されています。自分だけで謎を解ければ嬉しいし、このゲームを好きになる。
・親しみやすい音楽
初代ゼルダと神トラで使われている定番のフィールド曲が再登場。あれを聞くとやはりテンションが上がる。時オカより後の作品なので時オカのショップの曲や牧場の曲なども流用されている。
・はねマントが楽しい
はねマントという謎解きアイテムが完全にマリオで笑える。
・剣技が多彩
やりこみ要素にはなるが、剣のアクションが豊富で楽しい。2Dのゼルダでここまでやれることに素直に感動する。リンクは剣士だということを思い出させてくれる。
・コミカルな演出
ゴロン族が岩にパンチをしていたり、剣術の師範代のセリフだったり、何かしらの笑える演出が随所に見られた。
・ゼルダらしいボス戦
必ず謎解きを絡めるボス戦はさすがゼルダ。攻略法さえわかれば、倒せる難易度に調整されている。アクションスキルはそんなに求められないので遊びやすい。
B ゲームの大まかな紹介
1 ゲームのストーリーと特徴
リンクの体を小さくしたり、元に戻したりすることで謎を解くのが最大の特徴。
アイテムを集め、行ける場所を増やし、ハートの器を集め、ダンジョンをクリアしていく。ゼルダの基本的な流れは変わらない。
2 キャラクターの魅力
エゼロというぼうしが今回の冒険の相棒。なかなか個性的で憎めないヤツだ。
リンクがかぶっている緑色のぼうしが相棒になるという展開は素直に嬉しい。
ドット絵+ボイスなしなのでキャラに深く感情移入することはないが、ゼルダ特有のとんがったキャラが多いことは確か。あのチンクルも登場。
個人的には剣を強化してくれるテッシン先生が好き。
ゴングル山のピッコルたちの「ヤットコヤットコ」の声が可愛い。
3 主要作品の簡単な紹介
・2003 ※神々のトライフォース&4つの剣(カプコン開発)
・2006 トワイライトプリンセス(任天堂開発)
※は携帯機
カプコンというかのちに任天堂に移籍する藤林さん主導だが・・・
藤林さんの本気を見せてもらいました。
この頃のゼルダ開発陣は、据え置きハードと携帯ハードの2つの開発ラインがあった。詳しくはわからないが、携帯機向けを外注していたせいもあり、毎年のようにゼルダが発売されていた幸せな時代。
D 概要とオススメできる人
1 やりこみ要素とボリューム
25~30時間でクリアできるので程よいボリューム。
強い敵や難易度上昇などのやり込み要素はなく、アイテムを集めるのがクリア後のやりこみ要素となる。
カケラ合わせはシンプルだが、やり込み要素としては手が出しやすい。報酬もいいので楽しく遊べる。フィギュア集めもガチャの確率を上げるシステムが斬新で楽しめた。
2 オススメできる人
・2Dゼルダが好き
・ゼルダの謎解きが楽しい
・ほどよいボリュームのゲームを遊びたい
3 ゲームの概要
発売日 2004年11月4日
メーカー 任天堂
開発 カプコン
ジャンル アクションアドベンチャー
プラットフォーム ゲームボーイアドバンス
※現在はNintendo Switch Online +に加入すれば遊べます
E 最後に
今作のディレクター藤林さんはこの作品の発売後に任天堂へ移籍。現在はブレワイやティアキンのディレクターを務めている。
「3Dゼルダに負けない本気の2Dゼルダを作った」という藤林さんの言葉どおり、キャッチーな絵柄で油断していると痛い目を見る。難易度が低いという評価も多いが、個人的には低くはないと感じた。
オリジナルスタッフへのリスペクトが素晴らしい
今では悪しきものとして語られがちな「ゼルダのアタリマエ」が詰まっています。こうやってじっくり味わってみると(初心者向きではないですが)そんなに悪いものではないと思えてきます。
神々のトライフォースや夢を見る島(リメイク)などの評価の高い2Dゼルダと比較して、マイナーな印象があるが決して劣ってはいないと断言できる完成度の高さです。
古き良き2Dゼルダの伝説、ゲームボーイアドバンスの傑作として今後も語り継がれていってほしい。
2Dゼルダの最高傑作は神々のトライフォースという自分の中の評価は変わりませんが、それを覆すような完全新作の2Dゼルダに期待したい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
社長になりたての頃の岩田さんのお名前もありました
ふしぎのぼうしは追加パックで遊べます。
マリオワンダーとオンライン券をセットで買うとかなりお得。
カタログチケットよりも安いので超おすすめです。
今回このキャンペーン初めてみましたが、今後も定期的にやってほしい。
多分マリオワンダーも初週100万本以上のヒットになるので、プロコンの品薄も想定されます。まだ定価で買えるうちにどうぞ。