内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

【購入レビュー】DELL S2722QC USB-C付きの4Kモニター選びで迷ったらこれ!

念願の4Kモニターを手に入れました。

DELLのS2722QCというモデル。

アマゾンにてセール価格で36800円での購入です。

 

ちなみにこのモデルはゲーミングモニターではありませんが、FPS格闘ゲームをやらない自分にはこれで十分すぎるほどゲーミング要素を満たしてくれます。

 

 

これまでずっと使っていたのはDELLのモニターST2410という旧型。

2010年6月発売のモデルなので、約14年ぶりのアップデートです。

進化に感動しないはずがありません。

 

使ってみた率直な感想をレビューしていきます。

 

購入の動機

ずっとメインで使っていたiMac2011Midが完全に動かなくなったので、

それまでデュアル用サブモニターとして使っていたST2410がメインモニターに昇格。

 

2024年に入ってからはMac mini2023を繋げて、シングルモニターの限界を感じながら仕方なく使用していました。

 

Amazonのタイムセール底値でのセール価格に思い切って購入。

やっぱりデュアルディスプレイは快適です。

 

開封と組み立て

ウルトラワイドモニターか?と思うほど横長の箱で到着。

安心のDELLだけあって、梱包はしっかりしていて何の問題もありません。

 

事前に開封動画を見尽くしていて、内容物は把握していました。

・ディスプレイ本体

・スタンドパーツA

・スタンドパーツB

電源ケーブル

・USBタイプCケーブル

・簡易取説

HDMIケーブルは付属していませんが、ストックがあるので問題なし。

 

組み立ては本当に一瞬。

冗談抜きで本当に1分もかからずに終わります。

ドライバーなどの工具も一切不要。

こういった機械の作業の苦手な女性でも、手こずることはまずないでしょう。

 

使ってみての感想

1 スタンドが高機能

まずデルのこのシリーズはスタンドが素晴らしい。

角度の調整も楽だし、90度回転させれば縦長モニターとしても使えます。

モニターを回転させる時に、少し斜めにしないとテーブルに当たるので、そこだけは注意が必要。

 

11cmほどの高さ調節が可能。

これまでのモニターには高さ調節機能がなかったので、重宝しています。

 

いつかはモニターアームで運用したいのですが、しばらくこのスタンドでいきます。

 

2 必要十分な拡張性

このモデルを選んだ最大の理由。

それはUSB-C接続がついているから。

 

Mac miniからも、iPad miniからもケーブル1本で出力可能。

もちろんパワーデリバリーにも対応しているので、映像を出力しながら充電できます。

 

悪魔城ドラキュラX月下の夜想曲

クロノトリガー

・FF4(3Dリメイク)

・FF4 The After Years

などiPadでしか遊べなかったゲームを27インチのモニターで遊べるようになったのは大きいです。

 

HDMIも2つ接続できるので、PS4Nintendo Switchを接続しています。

Mac(USB-C)

・Switch(HDMI1)

PS4(HDMI2)

合計3つの端末をワンタッチで切り替えながら遊べるようになりました。

 

これまでは何かしらのHDMIの抜き差しの作業が発生していたので、それがなくなったのは大きいですね。

 

背面と画面の左下の2箇所にUSB3.2のポートがあり、左下のみ充電に対応。携帯・タブレットの充電用に便利。

 

3 ゲーム用でもOKな高画質

Mac miniは5種類の出力に対応していたので、それぞれの設定で使ってみました。

 

4K 3820 × 2160

評判どおり、文字が小さくて読めないので、テキスト入力をあまり行わない作業向け。

あとは対応しているなら映画やゲームには最適。

 

3K? 3008 × 1692

左半分にPagesでテキスト作成、右半分でサムネ作成など、画像主体の作業向き。

Davinci Resolveでの動画編集もこれくらいの解像度が良さげ。

 

WQHD 2560 × 1440

27インチだとこの解像度がベスト。文字の大きさと作業領域のバランスも良い。

2/3をネット記事やKindleなどの資料閲覧、1/3をテキスト作成に割り当てる作業にちょうどいい。

 

FullHD 1920 × 1080

スイッチやPS4のゲームなどはこれ以上の解像度に対応していないので、必然的にこのサイズになる。これまでと同じ解像度ですが、14年分の進化を感じます。

 

画像の密度や鮮明度、画面の発色などが全然違う。

同じゼルダブレワイを遊んでもモニターで没入感が全く違います。

 

FHDモニターに映す1920 × 1080

4Kモニターに映す1920 × 1080

ぜひご自身で体感してほしい。

 

1.5K? 1504 × 846

この大きさまで解像度を下げてもドットが目立たない。

ウェブ記事を読み込む時などに、フォントの美しさが際立つので、幸せを感じられます。

文字そのものを愛でる人向けの設定。

 

さいごに

FullHDしか体験したことのない人間にとって4Kの画質は衝撃でした。

そしてその拡張性の高さにしびれました。

USB-C接続、便利すぎます。

 

1月にMac mini2023を購入。その処理能力や静音性は体験していましたが、古いモニターだったので画面の美しさは未体験でした。

4Kモニターを買ったことでついに理想のMac環境を手に入れました。

 

今のところ、最安値は36800円。

Amazonでも時々セールがかかりますし、Dellの直販サイトでも同価格まで値下げされます。この値段でUSB-C、HDMIx2、ハブ機能付きのモデルはなかなかありません。

 

欲しいタイミングとセールが重なれば迷わず買うべき逸品。

パソコン環境を激変させてくれます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

ノートPCやタブレットをモニターに繋げたい人はこのモデル

 

ずっと狙っていたのは同じシリーズのウルトラワイドモデル。

今回見送ったので来年かな・・・

 

 

 

アップルシリコンMacでアーリーアクセス版エンダーマグノリアを遊ぶ方法

前回の記事では、エンダーマグノリアは「アップルシリコン製Macでは遊べない」と断定しましたが、試行錯誤した結果遊べるようになりました。

 

遊べなかった原因はMacOSがVenturaだったこと。

最新OSのSonomaとCrossoverの組み合わせなら、普通に遊べました。

完全に勉強不足でした。

 

 

結論

アップルシリコンMacWindowsゲームを遊ぶにはSonomaが必須

※Crossover環境以外は不明

 

DirectX ver12が求められているWindowsゲームは

MacOS Sonoma + Crossoverをペアで使えば動きます

 

ただしSonoma + Crossoverで全てのゲームが安定して動くわけではなく、遊べないゲームの方が多いのが現状です。エンダーマグノリアはたまたま遊べたにすぎないという認識でいます。

 

www.youtube.com

 

「エルデンリングが遊べるよ」とCrossoverの開発元も動画を作ってアピールしていますが、M2Proのチップを使ってようやく30FPSが安定する程度みたいなので、45~60FPS程度で遊びたければ、PS5やXboxS|Xを買った方が安いです。

 

今後もCrossoverを使い続けたいとは思いますが、製品版を購入するのはエンダーマグノリアの製品版がリリースされるタイミングでもいいかなと計画しています。

 

 

起動までの流れ

プレイまでの設定と流れを簡単に説明します

 

まずはCrossoverをインストール(2週間の無料試用版あり)

そしてSteamWindows版をインストール(無料)

エンダーマグノリアを購入(1980円)

 

 

0 ボトル形式はWindows 10 64ビット

※この設定でWindows 10で動かしていることになります

 

1 詳細設定のD3DMetalをオン(青)にする(これが最重要)

 

2 コントローラーのSteam入力をオフにする

 

ゲームの起動前に、AMDのドライバ更新のメッセージが表示されますが、いいえにしても大丈夫です。

 

これで普通に起動するはずです。

 

3つのコントローラーの使用感

XboxのXboxOneコントローラー

PS4のDual Shock4

Switchのプロコン

 

全て試しましたが、個人的におすすめなのはPS4純正のDual Shock4です。

 

スイッチプロコン用の設定 A決定Bキャンセルに設定しても反映されない

 

 

PS4・5純正用の設定

 

エンダーマグノリアは一応全てのコントローラーに対応していると表記されていますが、Switchプロコンだけ割り当てがおかしかったです。(いつものABXYが逆問題)

 

ゲーム内のコントローラーの設定にて

・自動

・ABYX(Xbox

・×◯△□(PS)

・BAXY(Switch)

の4つを設定可能で、それぞれ画面上の表記が変わります。

 

トリガーボタンはそれぞれ呼び方が違いますが、選んだコントローラーに対応した表記に変わります。

 

Xbox(LT & RT)

PS(L2 & R2)

Switch(ZL & ZR)

 

スタートとセレクトボタンもそれぞれの呼び方やアイコン反映されます

 

PS OPTIONとSHARE

Switch +と-

 

直前までエンダーリリーズのスイッチ版を遊んでいて、そのままの操作でプロコンで遊べるのが理想でしたが、それはできませんでした。

 

本来はBを押してジャンプのはずが、Bを押してもAを押した時の反応。

BとA、XとYがそれぞれ入れ替わっていて、遊びづらいです。

何度も設定を見直しましたがダメでした。

 

ニンテンドーダイレクトで発表された作品なので、スイッチ移植ありきで開発されているはず。前作のリリィズと同じ感覚で遊べるように調整されているはずなので、今後のアップデートで改善されることを期待しています。

 

PS4のDual Shock4は設定も完璧で、おそらくリリィズのPS4版と全く同じ操作感であそべるはずです。もちろん「バツキャンセル」と「マル決定」も設定可能です。

 

PCゲームのボタン配列に慣れている方は

Xboxのコントローラーがオススメ

 

私のようにスイッチやPS4のボタン配列に親しんでいる人は

PS4デュアルショックがオススメ

 

混乱が生じるのでスイッチプロコンはオススメしません。

設定で割り当てを変えれば、スイッチ版と同じ操作感にできますが、ちょっと面倒です。

 

さいごに

エンダーマグノリアのプレイ時間は15時間を超えています。

アーリーアクセス版で遊べるところは遊び尽くしましたが、本当にいいゲームです。

1980円でこれだけ遊べれば大満足。製品版を楽しみに待ちたいと思います。

 

ゲームの詳しい感想は別の記事で語りますが、プレイヤーが求めていることが本当によくわかっている。本当にいいゲームを作るメーカーさんだなと感心しながら遊んでいました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

エンダーマグノリアはアップルシリコンMacで遊べるのか?

結論から言うとエンダーマグノリアは、アップルシリコン搭載Macでは遊べませんでした。

 

2024年3月31日追記

OSをVenturaからSonomaへアップグレード。

Mac OS SonomaとCrossoverで遊べました。動作も良好です。

 

 

 

私の環境

Mac mini2023

チップ AppleM2

メモリ 16GB

MacOS Ventura 13.5

 

大前提としてマグノリアWindowsのみ対応でMacは非対応です。

Nativeで対応してくれるのが一番ありがたいのですが、まだまだ先のようです。

前作リリィズも非対応なので、この先もなさそうですね。

 

 

アップルシリコン搭載MacWindowsゲームを起動させる方法は2つ

 

1 パラレルズデスクトップ19 for Mac

www.parallels.com

2 CrossOver

www.codeweavers.com

 

パラレルズはMacの中に仮想領域を作ってそこでWindowsを起動させるというもの。

パラレルズ本体が買い切りで約1万円+Windowsのライセンス料が約2万円。

3万円ほどコストはかかりますが、安心安全がその魅力。

 

CrossOverは、仮想領域を作るのではなく、ウィンドウズアプリを強引にMacで動かすという力技(説明が難しい・・・)がその肝。

Windowsのライセンス料が不要ですが、その分起動できるアプリに制限が多い。

 

安定を求めればパラレルズ一択なのですが、現在のバージョンはDirectX12に未対応。

つまりDirectX12が必須と記載のあるマグノリアは起動不可です。

(試していませんがおそらく起動しないでしょう)

 

 

ということで、DirectX12にも対応しているCrossOver Ver24でやってみましたが、ゲームの起動時にエラーが出て起動すらできません。

 

「エンダーマグノリアがアップルシリコンMacで遊べたよ!」

「アーリーアクセス最高!神ゲー確定」

 

そんな記事を書きたかったのですが、遊べないという残念な結果に落ち着きました。

 

1 WindwsPCを手に入れて、Windows版で遊ぶ

2 BootcampできるインテルMacを手に入れて、Windowsを入れてから遊ぶ

3 製品版の発売まで待つ

 

製品版の発売は半年から1年後ということらしいのですが、

1と2はコストがかかりすぎるので、待つしかなさそうです。

 

『ゲームやるならWindows!』

これまでも散々言われてきたことですが、改めて身に染みました。

 

ちなみに、体験版のあるWindows限定ゲームもいくつかトライしてみました。

 

・CodeVein 起動不可

・ドラクエ11s 起動はするが、動かしているキャラが表示されない

・SandLand 起動はするが、動かしているキャラが表示されない メモリ不足で終了する

ドラクエビルダーズ2 ある程度遊べるが、手に持っている武器や持ち上げたオブジェクトが表示されない

・Blasphemous 普通に遊べるが、死んだ時のみコントローラーが操作不可。その時はキーボードのみ反応。

 

CrossOverは、とにかく不安定でストレスの方が多いという結論です。

無理やりMacで遊ぼうとして時間をかけるよりも、大人しくPS5やXboxX|Sを買った方が安上がりです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

タイムセールで36800円!底値なので購入しました。

明日到着予定なので届いたらレビューします。

 

 

Series S購入もカウントダウン。

【クリアレビュー】ネタバレありで全力で語るペルソナ3リロード なぜアイギスが人気があるのか、2周遊んでようやく理解できました

©ATLUS ©SEGA

 

5人の女の子とそれなりの関係になり、学校や寮では何もない顔をし平静を装う。

そんなクズ男が世界を救う話・・・

 

それがペルソナ3リロードです。

というのはもちろん冗談で、最高の物語を愛情深く作り直した傑作です。

 

3日ほどプレイした段階で感じた進化を記事にしてまとめましたが、そこから一ヶ月かけてクリアまでじっくりプレイしてみて、遊びやすくするために徹底的に練られていると確信できました。

 

 

P3Pでは「ストレスの巣窟」でしかなかったタルタロスを、あそこまで快適なダンジョンへと昇華させた手腕は見事としか言いようがありません。これこそが、ユーザーフレンドリー。

 

単調になりがちな一本道のゲームを飽きさせない工夫が随所に見られ、過去作のリメイクという枠を超えて、理想のJRPGの1本と呼んでもいいほどの名作に仕上がっています。

 

ユーザーの目も肥えてきて、年々リメイクの難しさのハードルが上がってきていますが、ナイスリメイクのお手本とも呼べる素晴らしいリメイク作品です。

 

ペルソナ好きの方はもちろん、これからペルソナの世界に浸ってみたいと思っている方のデビュー作にも最適な一本です。

 

人間嫌いな人間ですら、人間と関わるのも悪くないと思わせてくれる秀逸な物語。

人間だけが持つ「人間らしさ」に触れられる名作です。

 

私の個人的解釈でよろしければぜひ最後までお読みください。

もちろん忖度なしの正直度100%の感想です。

 

今回はクリア後のレビューなのでネタバレがあります。

ゲームをクリア済みの方のみご覧ください。

 

 

tonycat.hatenablog.com

 

感想1 ペルソナ3リロードの5本の柱

 

1 女の子との会話を楽しむ

2 美しくも哀しい物語を味わう

3 ペルソナの合体と強化を楽しむ

4 戦闘と探索を極める

5 コミュMAXを目指し効率を考える

 

以上の5つがこのゲームの5本の柱。

最も簡単な難易度「Peaceful」でクリアのみを目指すなら、1と2だけで十分でしょう。

3と4を追加すれば、より深くP3Rの世界に入って行けます。

さらに深みを目指すなら5を加え、難易度も上げてみる。究極の達成感を得られるはずです。

 

ゲームに使える時間や集中力は人それぞれ違うので、様々な楽しみ方が用意されています。そういう意味でもライトゲーマーからマニアまで幅広くおすすめできます。

 

それぞれの項目を詳しく見ていきます

 

1 女の子との会話を楽しむ

クリスマスに5人の女の子からデート相手を選ぶ。現実世界ではまず許されないことがゲームの中では可能になり、「してもいいこと」とみなされる。これこそがゲームの醍醐味でしょう。

 

また、過ぎ去った遠い青春時代に思いを馳せるのも一興ですが、楽しみ方はそれだけではありません。思わずほっぺが赤くなってしまうような青春トークもありますが、そこにきちんとそれぞれの女の子たちの成長が描かれています。

 

アイギスが人として覚醒してゆく様は、どんな人間よりも人間味があり、遊ぶ人の心を揺さぶります。これを2006年に描いていたというのだから驚きですね。それから18年経って現代の技術で再び描き直され、またプレイヤーの心を大きく動かす。美しい物語は普遍です。

 

エリザベスを連れ回すイベントは、声優の沢城みゆきさんの怪演のおかげで良い息抜きになりました。本当にいい声優さんです。雰囲気にピッタリ合った声優さんを選ぶのも、ゲームに没入させる上で重要な要素だと実感した。

 

2 美しくも哀しい物語を味わう

全体を通した物語の良さはここで語るまでもありません。若者の葛藤と成長を中心に、人として生きる誰もが経験するであろう感情が、あらゆるコミュの会話の中に散りばめてある。それを味わい尽くすだけでもこのゲームを遊ぶ価値があると言えます。

 

特に好きなのが太陽コミュ。不治の病を抱えた青年が自作の物語に自分の生きた意味と想いを込める。それを主人公に託し消えていきます。P3Pを遊んだ時には存在すら気づかず放置していましたが、今回はきっちり最後まで物語を回収できました。

 

3 ペルソナの合体と強化を楽しむ

P3Pを遊んだ時は、もうすでにP3Rの発売が決まってたので、クリアを最優先。合体と強化は最小限に抑えましたが、今作ではじっくり向き合いました。

 

最強クラスのペルソナは簡単には作らせてもらえないので、きっちりやり込むことが必要になってきます。

 

また合体時に継承するスキルによって、新しいペルソナの使い道も全く変わってきます。正解がなく、プレイヤーの数だけ、育成方法が存在する。実に奥が深く、戦略性があり、モンスター育成モノの魅力を改めて再確認できました。

 

4 戦闘と探索を極める

このゲームでは、満月時のボス戦以外は、戦闘と探索はしたい時だけすればいいよう設定されています。そのシステムのおかげで物語をガンガン進めたいのに、ダンジョンで足止めを食うということがありません。

 

キリのいいところで止めようと思っていたが、ダンジョン攻略していたらいつの間にか2時間経っていたというのはRPGではよくある話。それが忙しい現代人にこの手のゲームが敬遠される理由でもある。

 

行きたい時にタルタロスへ行き、それ以外の時はひたすら学校生活やストーリー進行をエンジョイできる。ゲームのプレイ時間を自分で調整できるので、非常にあそびやすいです。

 

連れてきた仲間や装備しているペルソナと敵の相性がよければ、コマンドを入力するまでもなく仲間が勝手に瞬殺してくれるケースが頻発。これが本当に気持ちよくて、病みつきになります。爽快感を感じにくいJRPGの戦闘で、これだけの爽快感を感じられるのは、革命的だと思う。

 

キャラやスキルの演出の時間も多過ぎず、少な過ぎず、ほどよいバランスに調整されています。戦闘を楽しいと感じるために、不要なストレスはすべて排除されている。ここはさすがとしか言いようがありません。

 

ただ、Peacefulモードでもあれだけ足りないのだから、MP枯渇問題は深刻。MP回復アイテムの入手難易度をもっと下げたらいいと思いますが、そうするとゲーム全体のバランスが崩れるからできないのかな・・・

 

5 全コミュMAXを目指し効率を考える

今回のプレイでは残念ながら全コミュMAXは達成できませんでした。ある程度システムを理解した頃にはもう手遅れになっていたからです。無念。

 

例えば、あるコミュは日曜と祝日しか進めることができない。また、他のコミュは水曜と土曜日だけのみ。新しく追加されたリンクエピソードとの兼ね合いもある。

 

かなり計画的に予定をこなしていかないと、全コミュマックスの偉業は達成できません。それだけに達成感は相当のものだと推測できます。

 

トロフィー(実績)達成率から見ても、難易度が高いことが伺えますが、挑戦する価値はあります。報酬として、最強ペルソナも解禁されますし。

 

感想2 タルタロスの改善点と惜しかった点

 

P3Pの時点では、苦痛でしかなかったタルタロスは、見事に遊びやすく改善されていました。リロード発売直前にP3Pを遊んだからこそ実感できた改善点と惜しかった点をいくつか挙げます。

 

改善点

1 敵とのエンカウトをダッシュで避けられるようになった

2 階段を発見したあとは、探索後戻って来る必要がない(階段ワープ)

3 オブジェクト破壊のアクション追加で金欲と破壊欲を満たす

4 オートリカバー機能の追加

5 背景などグラフィックの大幅な進化

 

1 敵とのエンカウントをダッシュで避けられるようになった

発見されたら最後、確実に捕まっていたシャドウから逃走可能になりました。見つからないようにゆっくりやり過ごすこともできるし、ダッシュで中央突破することもできます。

不必要な戦闘は強烈なストレスになるので、この機能が果たした役割は大きい。

 

2 階段を発見したあとは、探索後戻って来る必要がない

階段ワープと呼んでいるこの機能は本当に便利。先に階段を発見してしまった場合、宝箱を残して先に進む苦渋の決断を強いられますが、この機能のおかげで納得いくまで探索でいます。全てのRPGに実装してほしいチート級のスキル。

 

モナド探索時も手動で入り口まで戻る必要がないので、戦闘に集中できます。

 

3 オブジェクト破壊のアクション追加で金欲と破壊欲を満たす

敵に見つからずに宝箱を探すだけだったタルタロスに、破壊という快楽につながる要素が持ち込まれました。アクション要素のないゲームは単調になりがちですが、これがあることでプレイヤーの命令通りにキャラが動くというゲームの根源的楽しみを味わえます。

 

4 オートリカバー機能の追加

ドラクエでいう「まんたん」機能。

膨大な時間がかかるゲームだからこそ、こういった時短が必須。

 

5 背景などグラフィックの大幅な進化

狭い、単調、暗い、逃走不可、ネガティブな要素が多かったタルタロスですが、背景にバリエーションが出たことで見違えました。一部、移動が面倒な階層もありましたが、飽きが来ないようデザインされていて、今作では探索を面倒と感じることはなかったですね。

 

惜しかった点

1 アイテムのソート機能があと少し

2 薄明の欠片要素はなくて良かったかも

3 BGM変更機能がDLC限定へ

 

1 アイテムのソート機能があと少し

種類別にソートできるのはありがたいが、SP回復アイテムを頭に持ってくる機能があれば完璧でした。HPはオートリカバーで補えるので。

 

2 薄明の欠片要素はなくて良かったかも

最初は楽しかった薄明の欠片集めも、最終的にはストレス要素になってきました。頑張ってタルタロスを踏破しても、欠片が足りなくて開けられない宝箱が必ず発生します。その小さな回り道が時間を重ねるごとに苛立ちに変化してましたね。

 

3 BGM変更機能がDLC限定へ

P3Pではデフォルトだった、風花のBGMチョイス機能がなくなったのは寂しい。DLCで追加される仕様だから仕方ないのかな・・・

 

タルタロスの総評

通常のRPG 個々のダンジョンをクリアした達成感

ペルソナ3リロード 階層を分けて、全てのフロアを踏破する達成感

 

どちらが正解なのかはわかりませんが、ダンジョンで感じるストレスは徹底的に排除されています。階段を見つけた時点で、探索後はいつでも次の階へ進める機能など、今作のタルタロスで採用されたいくつかのシステムは完成度が高く、見習うべき点は多いように思います。

 

昔ほどの勢いが感じられないJRPGですが、まだまだ伸びしろや改善点はあるので、今後も遊びやすさや楽しさを追求してほしい。

 

A クリアまでの時間とやり込み具合

A-1 クリア時間とゲームのボリューム

クリアまで76時間。

モードは最も初心者向けの「Peaceful」

人の話をきちんと聞けば、これくらいの時間はかかります。

 

A-2 やり込み度

クリア時の主人公レベルは87

ペルソナ登録率は54%

MAX達成コミュは15個

獲得実績(トロフィー)は42/48

 

A-3 没入度

MAX

タルタロスは時間が溶けます。

物語も序盤は退屈ですが、その分後半に一気に盛り上がります。

 

B ゲームとしての完成度の評価

B-1 操作性とUI

ペルソナと言えば洗練されたUI(ユーザーインターフェイス)が有名。おしゃれすぎて困るということもなく、機能性もきちんと保証されている。

 

日常パートのカメラが固定なのはゲームの都合上仕方がないとして、それぞれの施設間の移動はスムーズで特にストレスもなかった。

 

タルタロスはダッシュまで用意されていて、至れり尽くせり。

バトルの操作性はP3Pと比べると雲泥の差。圧倒的に遊びやすい。

 

B-2 映像とサウンド

とにかく女性陣が美しい。そしてコロマルがかわいい。

コロマルのボイスを入れた方、犬に命を吹き込む演技で、本当に良い仕事されています。

 

ボーカル曲も新しい歌い手さんによる新録とのことだが、特に違和感もなく、耳に馴染む綺麗な声でした。

 

B-3 パフォーマンス

CPUに高い負荷をかけるゲームではないので、概ね安定していました。

バグやカクツキに遭遇することもなく、終始ストレスなしでプレイできました。

GamePassでXbox本体なしの完全ストリーミングのみで遊びましたが、ストリーミングであることを忘れるほど快適に遊べました。時々音が出なくなることがありましたが、許容範囲です。

 

遅延の影響がほとんどないJRPGとGamePass(ストリーミング)は相性がいいですね。

 

C 概要とオススメできる人

C-1 やりこみ要素とボリューム

普通に遊べば、70~80時間はかかる大ボリューム。

コミュMAXや全ペルソナ制覇などやり込み要素は無限。

2周目は強くてニューゲーム、難易度もハードのさらに上の「Lunatic」も用意されていて、上級者にも対応。

 

C-2 オススメできる人

・テキストを読む/ボイスを聞くのが好きな人

・感動の物語を味わいたい人

・学生時代を追体験したい人

・80時間捧げる根気のある人

 

C-3 ゲームの概要

ペルソナ3 リロード

発売日 2024年2月2日

 

パッケージ版 9680円

ダウンロード版 9680円

 

メーカー アトラス

開発 アトラス

プラットフォーム Xbox Game Pass / Xbox Series X|S / Xbox One / Windows / PS5 / PS4 / Steam

ジャンル RPG

対象年齢 

CERO:C(15歳以上対象)

 

必要な容量 30GB(Steam版)

 

さいごに

唯一の難点はとにかく時間がかかること。

会話を読み込んで、物語やそれぞれの人間の生き様を堪能するゲームなので、きちんとボイスの速度に合わせて会話を聞きながら進めていたら時間が飛びます。

 

試しに測ってみましたが、美鶴さんのコミュをスキップなしですべて等速でボイス再生した場合、コミュMAXまで40分かかります。

 

全てのコミュにこれだけの時間が必要ではありませんが、イベント進行による強制ではない「会話のあるコミュ」が合計で19個あるので、全コミュMAXだけで10時間くらいは必要です。

 

それに加えて、タルタロスの探索やボス戦、ペルソナの合体を考える時間もあるので、時間はどれだけあっても足りません。

 

イージーモードのさらに下の「Peacefulモード」でもクリアまで70時間はかかると思いますので、それなりの時間を捧げる覚悟が必要です。

 

ただ、その対価は大きく、クリアした時にはこの長いゲームを時間をかけて遊んで良かったなと素直に感じることができました。

 

©ATLUS ©SEGA

 

1月のあの独特の切なさはなんと表現すればいいのでしょうか・・・

ボーカル入りのBGMからピアノ主体のBGMに変わった影響もあると思いますが、静かに近づく終末だったり、ゲームそのものが終わりを迎える雰囲気が漂っていて切なくなります。

 

そして無事に3月を迎えた時の安堵感と寂寥感。

考察の余地を与え、余韻を残しながらも、多くの感情を伝えることに成功している美しいエンディング。見事でした。

 

発売が2月の頭。かかる時間と遊べる時間を考えれば、多くの人は一ヶ月後の3月の頭にクリアを迎えるはず。おそらく、そこまで想定されているであろう発売日の設定にも唸らされました。

 

しかもクリアを迎える前日あたりに追加DLC(エキスパンションパス)の発表があり、2024年の9月には追加ストーリーが待っているという最高の状態でエンディングを迎えました。

 

私はゲームパスで遊びましたが、追加DLCもゲームパスでプレイ可能とのこと。

完全版商法を指摘されることの多いアトラスですが、きちんと抜け道も用意してくれている。本当にありがたいことです。

 

P3P→P3Rとここ数ヶ月で2周遊びましたが、いいゲームだなという感想です。というかリロードの完成度が高過ぎて、もうP3Pを起動することはなさそうです。

 

ペルソナ3をクリアしたことで、積んでいる「P3G」や「P5無印」を思う存分遊べるので、またペルソナの世界に浸りたくなったらプレイする予定です。

 

メタファーリファンタジオも楽しみですね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

祝7周年、ブレスオブザワイルドの評価は揺るがない



「このゲームに10点をつけないあいつはクソ」

どこで見たのか、どのゲームに対してだったのかは忘れたが、そんな意見をネット上で発見した。

 

この人の主張によれば、

「このゲームは10点満点が相応しく、9点はありえない」

そんなやつのレビューは聞きたくない。というのだ。

 

しかも9点をつけたことにより、攻撃対象としてロックオンしたらしい・・・

9点でも十分な高評価だが、それすら認めない世界に暮らして楽しいのだろうか?

 

そういうのを書き込むのは一部の過激な人たちだけだと分かっているが、正直怖い。多様性が叫ばれて久しいが、この手の人々は決して少なくない。

 

過激な人々が暴走した結果どうなったか。

Youtubeは忖度ばかりになってしまった。

「個人的には」という前置きをしないと物が言えない空間になってしまった。

 

個人の意見を発表する場なのに、なぜ個人的にはという前置きが必要なのか。

 

「このゲームは面白くなかった」なんてうっかり言ってしまうと、そのゲームが面白かったと感じた人々から袋叩きに合う。「面白くないと思う側の意見を聞いてみようじゃないか」という人の割合は相当低い。

 

そんな世界でオレ的「ゲームベスト10」を発表しても、

「ウィッチャー3が入っていない!はい、やり直し」

「エルデンリングをプレイしてない時点で話にならん」

みたいな書き込みがつく。

 

いやいや、オレ的ゲームベスト10って言ってるだろ。

その人のゲームベスト10にやり直しも何もないだろう・・・

 

議論をするのが苦手な日本人に自由な言論空間を与えて20年。

恐ろしく歪な空間が出来上がってしまった。

 

冷静に考えればわかるが、この世には自分以外の人しか存在しない。

その人たちが自分と同じ考えということはまずありえない。

 

俺の考え、俺のやり方以外を認めない人にとって、この世界が住みにくいのは当たり前。

他人の価値観を「一切」認めないということは、この世の当たり前を否定する暴挙だからだ。その人たちにとって、この世界は地獄でしかない。

 

ブログは相手に「読解力がある」という前提があるのでまだまともだが、Youtubeは強くて、刺さる、気持ちいい言葉を、なるべく早くアップした人間が勝つ世界だ。深くて、わかりにくいコンテンツは必然的に埋もれていく。その結果、とにかくわかりやすいが浅いコンテンツが量産されることになる。

 

それを浴び続けた人間がどうなるか。

自分にとって気持ちのいい「絶賛」のみを摂取し続けた人々がどうなるか。

「考える力」は身につかず、10点以外を認めない人間が出来上がる。

 

アメリカの任天堂公式Youtubeチャンネルはコメント欄があるが、日本の任天堂公式Youtubeチャンネルではコメント欄は閉鎖されている。

最近、脅迫によるイベントの中止もあったし、開放されることは永遠にないだろう。

 

アメリカ人がまともで、日本人は異常というわけではないが、少なくとも日本の任天堂はコメント欄を開放するメリットよりもデメリットを重く見ているということ。

 

ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム完成しました!」という青沼さんの動画に、「うぽつ」というコメントはいらないのだ。

それは作品への冒涜以外の何物でもないだろう。あくまでも個人的な意見だが・・・

 

 

僕はAmazonの低評価レビューを読むのが好きだ。辛辣な意見が多いが、そんなに腹も立たない。自分には絶対にない視点がそこにはあるからだ。誹謗中傷や個人攻撃はアウトだが、建設的な批判には価値があると思っている。

 

ゼルダの伝説の主人公リンクのことを「半裸の男」と表現している人がいて笑った。

この人にとっては、リンクはリンクですらなく、ただの半裸の男にしか見えていないのだ。

 

この人はゼルダが嫌いなようだが、少し話を聞いてみたいと思った。

もう少し進めたら、上半身を覆う服が手に入るから、がんばってほしい。

 

もちろん自分の好きなゲームを批判されるのは気持ちの良いものではない。しかしそれは他人の意見であってゲームの評価ではない。

 

ゲームの評価というのは基本的に自分にしか軸がなく、自分が楽しければそれでいいし、本人が楽しくなければどう転んでも楽しくはならない。そういうものだ。

 

映画も音楽も小説も漫画も美術も全部そう。おそらく異性の好みもそうだろう。

自分が感じたことが全てで、それがあなたにとっての正解だ。

 

前置きが長くなりましたが、

ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダムよりも、

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの方が、

「僕の中では」面白かったと発言してもいいですか?

 

ここまでしないと本当に言いたいことを言えない世界なのだ。ポイズン。

多分これでも激怒する人がいると思う・・・

 

僕の中で面白かった理由はまたいつか別の機会に。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

 

パッケージ版を買うならDLC付きのこれがオススメ

 

ゲームを離れて音楽だけを聴くと、いかにこのゲームの音楽が偉大か気づく

 

そろそろティアーズオブザキングダムの設定資料集も出してほしいところ

 

【映画レビュー】マイ・インターン

「モテおじさんになるための5つの秘訣」

Youtubeにはそんな動画があふれているが、この映画を観ればそんな動画を見る必要はなくなるはずだ。

 

 

これから超高齢化社会を迎える全世界に向けて「イケおじ」を量産させるために、ハリウッドが全力を挙げて作ったのがこの『マイ・インターン』だ。かっこいいおじさんになるためのバイブルだと言っても過言ではない。

 

この映画に涙を拭うためのハンカチは必要ないが、おそらくこの映画を見た全ての男性は明日からハンカチを持ち歩くだろう。

 

どこの国にもジェネレーションギャップというものが存在するが、それをネガティブなものと捉えずに、お互いを見つめ直すために必要なものとして扱っているのがこの映画の素晴らしいところ。もちろんそのギャップをユーモアたっぷりに描いて笑いを取ることも忘れていない。

 

専業主夫だったり、育メンだったり、やり手の女社長だったり、古い考え方のママ友だったり、今の世相を反映した内容なのでおじさんだけでなく、老若男女幅広い世代に刺さる内容になっている。中だるみもなく、飽きずに最後まで楽しむことができた。

 

誰と観ても必ず「いい映画だったね」と語り合うことのできる、素晴らしい映画だ。

 

昭和vs平成

団塊vsゆとり

様々なジェネレーションギャップが日本にも存在する。互いの揚げ足を取る言説が目につくが、それぞれの良さを取り入れれば世の中はもっと良くなるのでは?そう思わせてくれる。

 

お互いが頑ななままだと、双方が「老害」「若害」という異質な存在にしかならない。

頑固であり続けるということはつまり、双方が損をし続けるということだ。

 

アン・ハサウェイの美しさは今さら語る必要はないが、この映画ではデニーロがいい。老害とは程遠い美しい振る舞いで観る者を魅了する。

 

この映画の若者たちはデニーロおじさんのクールなところをきちんと認め、自分の生活に取り入れている。もちろんデニーロも若者を頭ごなしに否定するわけではなく、受容している。

 

若者のスタイルに迎合することなく、自分のスタンスを貫く。自分の価値観を押し付けず、優雅に振る舞う。威厳と優しさの両立。そんなおじさんが実にかっこいい。

 

年を取ることにネガティブな感情を持つことが圧倒的に多いが、こんなおじさんなら年を取るのも悪くないと素直に思えた。

 

この映画を見終わった後「マルハラ」などという新種の病に踊らされることが実にくだらないことだと身に染みる。

 

デニーロほどのかっこいいおじさんにはなれないが、そのために努力しようと決意した。筋トレや自己研鑽もいいが、手取り早くデニーロに近づくにはまずはハンカチだ。タンスの奥に眠っているハンカチを引っ張り出してきて、全て洗濯機にかけようと思う。

 

最後まで見ていただきありがとうございました。

 

ちなみにアン・ハサウェイの出演している映画を観るのはこれが3本目だった。

これまで『ダークナイトライジング』と『レ・ミゼラブル』の2本しか観てなかったのは意外。もっとたくさん見ているような気がするのは彼女の存在感が強いからだろう。

 

デニーロは10本以上あって、もはや書き出す気力が起こらない。

映画マニアでない自分ですら10本以上あるということは、デニーロ出演作品には当たりが多いということなのだろう。

【映画レビュー】君の膵臓をたべたい

ネタバレがあるので、映画を見終わった方のみご覧ください。

 

 

この映画の肝はガムを渡す少年の存在だと思う。

クラスの「雑魚キャラ」扱いされている地味で内向的な少年「僕」。

その僕を唯一名前で呼んでくれたガムを渡してくれる友達。

多くは語られないが、この設定があとから生きてくる。

 

「彼女は男を見る目がないから」と桜良に心配されていた恭子が、きちんと「いい男」を結婚相手に選ぶほどに成長を遂げた。

 

そもそも恭子が桜良のことを好きになったきっかけは、恭子が中学時代雑魚キャラ扱いされていた中で、桜良だけが話しかけてくれたからだ。

 

恭子が結婚相手に選んだ男は、やっぱり咲良と同じ優しさを持つ人間だった。

キミがいなくなっても、やっぱり同じキミを求めるんだね。グッとくる。

 

演出も見事だった。

恭子はどんな男と結婚したのだろうか?視聴者にはわからない。

クライマックスに向けて、徐々に明かされていく。

 

「え、どうやら結婚相手は僕のことを知っているようだぞ」

「まさか、あの委員長じゃないだろうな」

観ているこちらには、そんな不安さえよぎる。

 

そんな不安を全て払拭する「ガム食べる」のシーン。

水戸黄門のラストシーンに匹敵する安堵感とカタルシスがある。

 

近いうちにもう一回、話を知った状態で冷静にみるつもりだ。

多分また同じ状態になるとは思うけど・・・

 

キャストも良かった。

浜辺美波さんの名前は知っていたが、目にするのはこの映画が初めて。人気があるということ以外先入観は何もない。無駄な先入観がない状態で見たので感情移入できた。

 

今後も、基本的には役者さんの私生活には興味を持たない方針だ。SNSなども絶対に見ない。「今日は表参道でおいしいパンケーキを食べました」「これがわたしのすっぴんです。ご照覧あれ」とかやられたら全ての芸術作品が台無しになるからだ。彼女がそうでないことを願うのみだ。

 

北川景子さんはもちろん、小栗旬さん、上地雄輔さん、若手の北村匠海さん、大友花恋さん、矢本悠馬さん、みんなにガムをプレゼントしたい。桜良のお母さんも良かった。

 

いわゆる「陽キャ」が一人もいなかったのがこの映画に没入できた最大の理由だ。

「僕は君のことが好きだ~~」みたいな興醒めの絶叫シーンもないし、終始淡々と話が進む。テーマが図書館というのも安心して最後まで観ることのできた理由の一つだ。

 

ぜひ原作の小説を読んでみたい。アニメもあるのでそちらも観たい。

 

「どうせ若者向けのアレだろ?」

そんな偏見を持っているおじさん(これまでの僕だが・・・)にこそ見てほしい。もしまだならAmazonプライムで観れますのでぜひ。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ガム食べる?

 

※2度目で確認したところ実際のセリフは「ガム、いる?」でした

 

エルデンリングDLC『Shadow of the Erdtree』をきっかけに新しく始めたい人に知っておいてほしいこと

今日はエルデンリングの発売から2年の記念すべき日。

先日のDLCの発売日決定で再び盛り上がっていますが、超重要なことが浸透していないので、ここでDLC発売を機に新しくエルデンリングを始める人に告知しておこうと思います。

 

結論、現時点で中古は絶対に買ってはいけない

なんとDL版を予約すれば、本日からエルデンリングを遊べるのです。

 

これはファミ通のインタビューでも、DLCの告知動画でも言われていないことですが、オフィシャルサイトにはきっちり記述されています。

 

www.eldenring.jp

 

大ボリュームだからこそ、これから遊ぶ人にとっては、DLC発売日までお預けなのは可哀想だなと思っていましたが、そんなユーザーのこともきちんと想定されているのです。さすがフロムだと感心しました。

 

告知は以上ですが、他にも注意点がいくつかあるので、お時間ある方はお付き合いください。

 

 

私はこの記事を読んでエルデンリングの再購入を決めました。

www.famitsu.com

 

1 DLCはある程度進めないと遊べない。

ディレクターの宮崎さんが明言しているとおり、DLCはすぐには遊べず「血の盟主、モーグ」と「星砕きのラダーン」の2体のボスを倒している必要があります。初心者にとっては相当強いボスなので、覚悟が必要です。

 

2 元々超ボリュームなので100時間以上は確実に必要

想定クリア時間は、アクションスキル、死にゲー経験値に大きく依存します。人によって大きくばらつきがあり、参考にはなりません。

 

クリアを最優先にしない、ある程度探索もしたい、そんなプレイ体験を求めるなら、100時間は確実に持っていかれます。

 

そんなゲームのDLCなので10時間程度のDLCで終わるはずはありません。

僕は50時間程度のボリュームはあると期待しています。

 

3 DLC入りの最新エディションDL版が最もコスパが良い

エルデンリングのオフィシャルサイトに

ダウンロード版「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」をご予約いただくと、予約時点で『ELDEN RING』本編がプレイ可能になります。

との記述があります。

 

つまり今日DL版を買えば、今日から早速遊べるということです。(もちろんDLCは発売日まで遊べません)

 

DLC単体だと4400円なのですが、DLC入りのDL版エルデンリングは9020円。

エルデンリング本体が、4620円へ値下げされたことになります。

 

これまでDL版は何度かセールになっていましたが、こんなに安くなったのは見たことがありません。つまりDL版は「廉価版価格」に値下げされたということです。

 

現時点では、Amazonで旧エディションのパッケージ版の在庫は中古以外消えており、そのうち最新エディションが並ぶでしょう。まもなく購入可能にはなりますが、当然のことながらパッケージ版だと発売日まで遊べません。

 

現時点ではDL版を予約購入し、エルデンリング本体を遊びながら、6月21日のDLC解禁に備えるのが最もコスパが良い遊び方になります。

 

最もコスパが悪いのは、中古のパッケージ版6078円、北米輸入版8617円を買うこと。

 

Steamユーザーの場合、もはやDLC入りよりも高くなってしまったエルデンリング通常版9240円を買うことが最悪の選択肢です。

 

さいごに

予約した時点で本編のプレイ可能。驚愕の事実でした・・・

「そうだったらいいな」とは思っていましたが、実際そうでした。

 

オフィシャルサイトには、ものすごく小さな字で書いてありますが、もっと前面に押し出してもいいのではないでしょうか?

 

Steamのストアと、PSのストアを覗きましたが、Steamには記述すらなく、PSストアもなかなか地味な位置に書いてありました。

 

僕は実はPS4版エルデンリングを持っていて、DLCを単体購入すれば最安値の4400円で遊べます。PS5本体を購入すればアップグレードもできるし、セーブデータもそのまま使える。

 

ただ、これを機にXboxのDL版の購入を前向きに検討しています。

PS4版でも遊べないことはないのですが、30FPSはとにかく目に悪いのです。カメラをぐるぐる回すこの手のゲームを30FPSで遊ぶと、60FPSの滑らかさや目への優しさが身に沁みてわかります。

 

・エルデンリングはどうしても60FPSで遊びたい

・死にゲーの待ち時間はしんどいので、高速ロードのSSDで遊びたい

・最近ゲームパスにお世話になっているので、Xbox本体が欲しい

・SeriesSを選べば30000円台で60FPS環境が手に入る

・もちろんPS5は欲しいが本体の形が好きじゃない

・PS5の純正コントローラーが高過ぎる

 

エルデンリングにお布施したいが、すでに持っているPS版をDLで買い直すのもバカバカしいという理由もあるので、相当Xbox購入に傾いています。

 

 

今は、遊んでいるゲームがあるので無理ですが、それが落ち着いたらエルデンリングでDLC用に新しいビルドでキャラを育てたい。そんなこんなやってる間に、6月21日がやってくるはず。

 

 

 

エルデンリングは、軌道に乗るのに時間がかかるゲームです。

DLC発売まで4ヶ月を切っていますが、このゲームの中では4ヶ月はあっという間です。

 

プレイするかどうか迷っている方は、DL版の早めの購入をお勧めします。

繰り返しになりますが、予約購入した瞬間に本編は遊べますから。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではよき褪せ人ライフを。

 

 

無料の攻略サイトもいいが、攻略本を買えば相当の時短になります

 

 

忘れてはいけないのがこのマンガ。

ストーリーを進めた後におさらいすると二度楽しい。

スプラトゥーン3のDLC『サイドオーダー』で感じた7つのストレス

スプラトゥーン3のDLCサイドオーダーを10時間ほど遊びました。

10時間のチャレンジでようやく、10階のボスを倒せたという状況です。

 

現時点では、とにかくストレスを与えてくるゲームだという印象です。

 

同じステージを繰り返して自キャラを強化する「ローグライク

そう言えば聞こえはいいですが、現実は基本性能の弱体化という嫌がらせ。

 

初期の設定が弱すぎて、前に進む気力が生まれません。

 

ゲームなので「制限」を設けたい気持ちはわかる。

ただ「このストレスの与え方はダメ」というところが圧倒的に多いのです。

 

スプラトゥーン2と3のヒーローモード(ソロ専用ステージ)はクリアしましたが、難しいなりにステージクリア時の達成感や爽快感がありました。

このサイドオーダーにはそれがない。

 

1 ストレスの多さ

2 爽快感のなさ

 

ただひたすらインクの残量を気にするだけのゲームに、爽快感は生まれません。

任天堂が作るゲームにしては全然面白くない。

 

「面白くない」は個人の感想でしかありませんが、

なぜそんな負の感情が生まれたのか詳しく分析してみます。

 

1 インクの回復速度が遅過ぎる

10時間のプレイで終始ストレスを感じ続けたのがここ。

あともう少しで風船が割れる。敵を倒せる。

そのタイミングでインク切れ・・・

 

とにかく気持ちよさを遮るタイミングで必ずインク切れが発生。

それを何度も繰り返すことになります。

 

インクの回復速度アップを強化要素にしたい気持ちもわかる。

スプラトゥーンというゲームを快適に遊ぶための生命戦でもある「インクの補給速度」ここに過度のストレスをかけるとどうなるか・・・

 

単純に楽しくなります。

 

2 敵を倒す快感がない

敵を倒す意味がほとんどない。ただの障害物。

その割に敵からの攻撃は無意味に理不尽。

 

爽快感という報酬がない状態で敵と対峙するのは厳しい。

 

3 気がつけば終わっているやりがいのないステージ

例えば「ボールを運べ!」という球を弾いて、目的地に乗せるステージ。

磁力で引き寄せられる設定になっていて、強く弾いたら勝手にゴール到達してくれることがあります。

 

自分の意図ではなく、テキトーにやっていたら勝手に終わる。

自分で何かをやったという達成感がゲームの醍醐味ですが、それが全くありません。

 

4 プロペラヤグラの進行速度が遅い

たくさんインクを当てても速度が上がるわけでもない。

インクを当てた時の反応具合がわからないので、どう対処すればよいか不明。

 

おまけに床が動くので、そこでもストレスが発生。

 

的を撃っているのに、気持ちよく進まない。

強烈なストレスです。

 

5 獲得できる強化ポイントが少なすぎる

稼いだスコアの1/100が永続強化できるポイントになります。

例えば4355ポイントの状態でゲームオーバーになった場合、44ポイントがシンジュという強化ポイントに変換されます。

 

毎回、円をドルに換金しているイメージ。

円のまま使わせて・・・

 

この設定に「ペナルティ感」を覚えました。ポイントはそのままにして強化に必要なポイントにゼロを2つつける方が気持ちがよい。

 

1000円稼いだのに、10円しか使えない。

地味ですがストレスが溜まります。

 

6 自販機の値段が高い

売っているものが、序盤にしては高過ぎます。

苦労に対する報酬(難易度の緩和)のバランスが悪いのです。

 

7 クリア演出と再挑戦時のエレベーターは不要

クリア演出は我慢するとして、エレベーターに何度も乗せる必要はありません。

挑戦するたびにエレベーターに乗るのが本当に苦痛で、やる気を削ってきます。

 

おまけに、ボス登場の演出もスキップできない。

 

繰り返すゲームだからこそ、サクサク進めたい。

見せる演出はこのジャンルでは基本的に不要なのです。

 

ローグライク」で最も嫌われる要素、無駄な演出に時間をかける意味が全くわからず、何を楽しんでほしいのか絞られていない。そんな印象を受けました。

 

まとめ

私はスプラでも対戦プレイを一切しない「ソロ専」です。

その理由は対戦でストレスを感じたくないから。

自分だけのミスならストレスではなく、実力不足だと割り切れるからです。

 

このサイドオーダーを遊んで感じたストレスはまさに、私が避け続けてきた「感じたくない」ストレスそのものでした。

 

スプラトゥーンってこんなにストレスが溜まるゲームだったの?」

と驚きました。

 

ヒーローモードもそれなりに難しく、ストレスはあります。クリアの爽快感がそれを打ち消してくれますが、サイドオーダーにはそれがありません。

 

とにかくバランスが悪く、気持ちよさがない。

何度も挑戦しようという意欲を削る要素が多い。

 

個人的にはそんな結論になりました。

クリアまで遊ぶかどうかは今のところわかりません。

買うか迷っている人には絶対にオススメしません。

 

もちろん良かったことがないわけではない。

原色の塗り合いだった本編に比べて、淡い色のインクを塗っていくのは味がありますし、ボスの造形も好きです。

 

 

1 強化要素と難しさのバランス

2 繰り返すためのモチベーションの管理

 

この2つが悪過ぎるので、そこさえ調整できれば良いゲームになる要素はあります。

いっそのことインク消耗要素をなくして、初心者向けに遊びやすく調整しても良かったと思う。上手い人は皆、対戦やるんだから。

 

3000円をドブに捨てたとまでは言いません。

それなりに楽しめる要素はあると思います。

 

ただ良質なローグライクがインディーズで3000円以下で買える現状を知っているだけに、任天堂にしては「ゲームの基本」を忘れているなという印象です。

 

かけた時間に対する爽快感(報酬)が少な過ぎる。

時間をかけてストレスまみれになりたくない。

それがサイドオーダーを遊んでの正直な感想です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

2024年2月21日のニンテンドーダイレクトの正直な感想と遊びたくなったソフト3選

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早いものでスイッチを買ってから丸4年が経過しようとしていますが、今回のニンテンドーダイレクトは「失望」という強い言葉を使わざるを得ないほど、過去最も地味なものでした。

 

任天堂製のソフトがないということも大きいのですが、大きいソフトの開発はすでに次世代スイッチ向けに移行していて、小規模なソフトしか弾が残っていないのだと推測します。

 

注目度を測る個別動画の再生数も

1 スイカゲームの追加コンテンツ 18万

2 パワフルプロ野球2024-2025 15万

3 マザー3(サブスクに追加) 13万

4 New 電波人間のRPG FREE! 11万

と配信から2日後の時点では10万越えは4つしかありません。

 

期待されているドラクエ3HDの続報がないのは毎度のこととして、ここまで地味だと流石に心配になります。次回に期待しましょう。

 

この中から遊びたくなったソフト3選を簡単に紹介します。

私感のみとなりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 

遊びたくなったソフト3選

 

1 エンダーマグノリア(2024年)

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個人的には今回のニンダイの唯一の希望がこの『エンダーマグノリア』です。

メトロイドヴァニアの名作『エンダーリリーズ』の続編。世界観も相変わらず美しいし、キャラの造形や動きもいいですね。

 

前作『リリーズ』は未プレイですが、ずっとプレイしたいと思っていてWishlistに追加しているゲームなので新作の発売日までに必ず遊びます。

 

2024年としかアナウンスされていませんが、個人的には夏くらいには発売してほしいですね。

 

アメリカ版のニンダイでは、『エンダーマグノリア』は2番目に紹介されています。

ちなみに、トップはXboxから移植の『Grounded』でした。

日本版でトップを飾った『New 電波人間のRPG FREE!』は紹介すらされていません。

 

2 ファンタジーライフ i グルグルの竜と時をぬすむ少女(2024年10月10日発売)

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延期を重ねてようやく発売日が決まりましたが、少し遅すぎのような気がします。

早めの体験版を期待します。

 

3 百英雄伝(2024年4月23日)

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今回発表されたタイトルではありませんが、まもなく世に出る期待作品の一つ。

遺志を受け継ぎたい。

 

 

 

体験版配信開始

ユニコーンオーバーロード

の体験版が公開されました。

 

ユニコーンオーバーロードはやってみないとその面白さを理解できないタイプのゲームなので体験版の配信はありがたいですね。

 

 

最後に

昨年2月のニンダイでは『メトロイドプライムHDリマスター』の突然の発表&配信開始でテンションが上がったことをよく覚えています。

 

ゼルダ発売前で任天堂への期待が最高潮だった時期のニンダイと比較するのは適切ではないもしれません。

 

2022年スプラトゥーン3、ポケモンSV

2023年ゼルダティアキン、マリオワンダー

 

これらの大砲を撃ち尽くした後に冷却期間が必要なのは当然のこと。

次世代機の発表が控えている時期だから尚更でしょう。

 

渋くて地味なソフトの発表が続く=次世代機用ソフトへ開発が移行している。

そういうことなのでしょう。

 

スペックを要求しないであろう『エンダーマグノリア』のようなソフトはスイッチでも十分動くので、この時期での発売でもデメリットはありません。むしろ、最大の競合「任天堂ソフト」の発売が控えめな今はチャンスかもしれません。

 

スイッチが過渡期を終え薄暮に傾いた時期だからこそ、

期待される大作を全て売り終えた今だからこそ、

小規模なインディーの名作が多くの人の目に触れてほしい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。