内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

【クリアレビュー】ネタバレありで全力で語るペルソナ3リロード なぜアイギスが人気があるのか、2周遊んでようやく理解できました

©ATLUS ©SEGA

 

5人の女の子とそれなりの関係になり、学校や寮では何もない顔をし平静を装う。

そんなクズ男が世界を救う話・・・

 

それがペルソナ3リロードです。

というのはもちろん冗談で、最高の物語を愛情深く作り直した傑作です。

 

3日ほどプレイした段階で感じた進化を記事にしてまとめましたが、そこから一ヶ月かけてクリアまでじっくりプレイしてみて、遊びやすくするために徹底的に練られていると確信できました。

 

 

P3Pでは「ストレスの巣窟」でしかなかったタルタロスを、あそこまで快適なダンジョンへと昇華させた手腕は見事としか言いようがありません。これこそが、ユーザーフレンドリー。

 

単調になりがちな一本道のゲームを飽きさせない工夫が随所に見られ、過去作のリメイクという枠を超えて、理想のJRPGの1本と呼んでもいいほどの名作に仕上がっています。

 

ユーザーの目も肥えてきて、年々リメイクの難しさのハードルが上がってきていますが、ナイスリメイクのお手本とも呼べる素晴らしいリメイク作品です。

 

ペルソナ好きの方はもちろん、これからペルソナの世界に浸ってみたいと思っている方のデビュー作にも最適な一本です。

 

人間嫌いな人間ですら、人間と関わるのも悪くないと思わせてくれる秀逸な物語。

人間だけが持つ「人間らしさ」に触れられる名作です。

 

私の個人的解釈でよろしければぜひ最後までお読みください。

もちろん忖度なしの正直度100%の感想です。

 

今回はクリア後のレビューなのでネタバレがあります。

ゲームをクリア済みの方のみご覧ください。

 

 

tonycat.hatenablog.com

 

感想1 ペルソナ3リロードの5本の柱

 

1 女の子との会話を楽しむ

2 美しくも哀しい物語を味わう

3 ペルソナの合体と強化を楽しむ

4 戦闘と探索を極める

5 コミュMAXを目指し効率を考える

 

以上の5つがこのゲームの5本の柱。

最も簡単な難易度「Peaceful」でクリアのみを目指すなら、1と2だけで十分でしょう。

3と4を追加すれば、より深くP3Rの世界に入って行けます。

さらに深みを目指すなら5を加え、難易度も上げてみる。究極の達成感を得られるはずです。

 

ゲームに使える時間や集中力は人それぞれ違うので、様々な楽しみ方が用意されています。そういう意味でもライトゲーマーからマニアまで幅広くおすすめできます。

 

それぞれの項目を詳しく見ていきます

 

1 女の子との会話を楽しむ

クリスマスに5人の女の子からデート相手を選ぶ。現実世界ではまず許されないことがゲームの中では可能になり、「してもいいこと」とみなされる。これこそがゲームの醍醐味でしょう。

 

また、過ぎ去った遠い青春時代に思いを馳せるのも一興ですが、楽しみ方はそれだけではありません。思わずほっぺが赤くなってしまうような青春トークもありますが、そこにきちんとそれぞれの女の子たちの成長が描かれています。

 

アイギスが人として覚醒してゆく様は、どんな人間よりも人間味があり、遊ぶ人の心を揺さぶります。これを2006年に描いていたというのだから驚きですね。それから18年経って現代の技術で再び描き直され、またプレイヤーの心を大きく動かす。美しい物語は普遍です。

 

エリザベスを連れ回すイベントは、声優の沢城みゆきさんの怪演のおかげで良い息抜きになりました。本当にいい声優さんです。雰囲気にピッタリ合った声優さんを選ぶのも、ゲームに没入させる上で重要な要素だと実感した。

 

2 美しくも哀しい物語を味わう

全体を通した物語の良さはここで語るまでもありません。若者の葛藤と成長を中心に、人として生きる誰もが経験するであろう感情が、あらゆるコミュの会話の中に散りばめてある。それを味わい尽くすだけでもこのゲームを遊ぶ価値があると言えます。

 

特に好きなのが太陽コミュ。不治の病を抱えた青年が自作の物語に自分の生きた意味と想いを込める。それを主人公に託し消えていきます。P3Pを遊んだ時には存在すら気づかず放置していましたが、今回はきっちり最後まで物語を回収できました。

 

3 ペルソナの合体と強化を楽しむ

P3Pを遊んだ時は、もうすでにP3Rの発売が決まってたので、クリアを最優先。合体と強化は最小限に抑えましたが、今作ではじっくり向き合いました。

 

最強クラスのペルソナは簡単には作らせてもらえないので、きっちりやり込むことが必要になってきます。

 

また合体時に継承するスキルによって、新しいペルソナの使い道も全く変わってきます。正解がなく、プレイヤーの数だけ、育成方法が存在する。実に奥が深く、戦略性があり、モンスター育成モノの魅力を改めて再確認できました。

 

4 戦闘と探索を極める

このゲームでは、満月時のボス戦以外は、戦闘と探索はしたい時だけすればいいよう設定されています。そのシステムのおかげで物語をガンガン進めたいのに、ダンジョンで足止めを食うということがありません。

 

キリのいいところで止めようと思っていたが、ダンジョン攻略していたらいつの間にか2時間経っていたというのはRPGではよくある話。それが忙しい現代人にこの手のゲームが敬遠される理由でもある。

 

行きたい時にタルタロスへ行き、それ以外の時はひたすら学校生活やストーリー進行をエンジョイできる。ゲームのプレイ時間を自分で調整できるので、非常にあそびやすいです。

 

連れてきた仲間や装備しているペルソナと敵の相性がよければ、コマンドを入力するまでもなく仲間が勝手に瞬殺してくれるケースが頻発。これが本当に気持ちよくて、病みつきになります。爽快感を感じにくいJRPGの戦闘で、これだけの爽快感を感じられるのは、革命的だと思う。

 

キャラやスキルの演出の時間も多過ぎず、少な過ぎず、ほどよいバランスに調整されています。戦闘を楽しいと感じるために、不要なストレスはすべて排除されている。ここはさすがとしか言いようがありません。

 

ただ、Peacefulモードでもあれだけ足りないのだから、MP枯渇問題は深刻。MP回復アイテムの入手難易度をもっと下げたらいいと思いますが、そうするとゲーム全体のバランスが崩れるからできないのかな・・・

 

5 全コミュMAXを目指し効率を考える

今回のプレイでは残念ながら全コミュMAXは達成できませんでした。ある程度システムを理解した頃にはもう手遅れになっていたからです。無念。

 

例えば、あるコミュは日曜と祝日しか進めることができない。また、他のコミュは水曜と土曜日だけのみ。新しく追加されたリンクエピソードとの兼ね合いもある。

 

かなり計画的に予定をこなしていかないと、全コミュマックスの偉業は達成できません。それだけに達成感は相当のものだと推測できます。

 

トロフィー(実績)達成率から見ても、難易度が高いことが伺えますが、挑戦する価値はあります。報酬として、最強ペルソナも解禁されますし。

 

感想2 タルタロスの改善点と惜しかった点

 

P3Pの時点では、苦痛でしかなかったタルタロスは、見事に遊びやすく改善されていました。リロード発売直前にP3Pを遊んだからこそ実感できた改善点と惜しかった点をいくつか挙げます。

 

改善点

1 敵とのエンカウトをダッシュで避けられるようになった

2 階段を発見したあとは、探索後戻って来る必要がない(階段ワープ)

3 オブジェクト破壊のアクション追加で金欲と破壊欲を満たす

4 オートリカバー機能の追加

5 背景などグラフィックの大幅な進化

 

1 敵とのエンカウントをダッシュで避けられるようになった

発見されたら最後、確実に捕まっていたシャドウから逃走可能になりました。見つからないようにゆっくりやり過ごすこともできるし、ダッシュで中央突破することもできます。

不必要な戦闘は強烈なストレスになるので、この機能が果たした役割は大きい。

 

2 階段を発見したあとは、探索後戻って来る必要がない

階段ワープと呼んでいるこの機能は本当に便利。先に階段を発見してしまった場合、宝箱を残して先に進む苦渋の決断を強いられますが、この機能のおかげで納得いくまで探索でいます。全てのRPGに実装してほしいチート級のスキル。

 

モナド探索時も手動で入り口まで戻る必要がないので、戦闘に集中できます。

 

3 オブジェクト破壊のアクション追加で金欲と破壊欲を満たす

敵に見つからずに宝箱を探すだけだったタルタロスに、破壊という快楽につながる要素が持ち込まれました。アクション要素のないゲームは単調になりがちですが、これがあることでプレイヤーの命令通りにキャラが動くというゲームの根源的楽しみを味わえます。

 

4 オートリカバー機能の追加

ドラクエでいう「まんたん」機能。

膨大な時間がかかるゲームだからこそ、こういった時短が必須。

 

5 背景などグラフィックの大幅な進化

狭い、単調、暗い、逃走不可、ネガティブな要素が多かったタルタロスですが、背景にバリエーションが出たことで見違えました。一部、移動が面倒な階層もありましたが、飽きが来ないようデザインされていて、今作では探索を面倒と感じることはなかったですね。

 

惜しかった点

1 アイテムのソート機能があと少し

2 薄明の欠片要素はなくて良かったかも

3 BGM変更機能がDLC限定へ

 

1 アイテムのソート機能があと少し

種類別にソートできるのはありがたいが、SP回復アイテムを頭に持ってくる機能があれば完璧でした。HPはオートリカバーで補えるので。

 

2 薄明の欠片要素はなくて良かったかも

最初は楽しかった薄明の欠片集めも、最終的にはストレス要素になってきました。頑張ってタルタロスを踏破しても、欠片が足りなくて開けられない宝箱が必ず発生します。その小さな回り道が時間を重ねるごとに苛立ちに変化してましたね。

 

3 BGM変更機能がDLC限定へ

P3Pではデフォルトだった、風花のBGMチョイス機能がなくなったのは寂しい。DLCで追加される仕様だから仕方ないのかな・・・

 

タルタロスの総評

通常のRPG 個々のダンジョンをクリアした達成感

ペルソナ3リロード 階層を分けて、全てのフロアを踏破する達成感

 

どちらが正解なのかはわかりませんが、ダンジョンで感じるストレスは徹底的に排除されています。階段を見つけた時点で、探索後はいつでも次の階へ進める機能など、今作のタルタロスで採用されたいくつかのシステムは完成度が高く、見習うべき点は多いように思います。

 

昔ほどの勢いが感じられないJRPGですが、まだまだ伸びしろや改善点はあるので、今後も遊びやすさや楽しさを追求してほしい。

 

A クリアまでの時間とやり込み具合

A-1 クリア時間とゲームのボリューム

クリアまで76時間。

モードは最も初心者向けの「Peaceful」

人の話をきちんと聞けば、これくらいの時間はかかります。

 

A-2 やり込み度

クリア時の主人公レベルは87

ペルソナ登録率は54%

MAX達成コミュは15個

獲得実績(トロフィー)は42/48

 

A-3 没入度

MAX

タルタロスは時間が溶けます。

物語も序盤は退屈ですが、その分後半に一気に盛り上がります。

 

B ゲームとしての完成度の評価

B-1 操作性とUI

ペルソナと言えば洗練されたUI(ユーザーインターフェイス)が有名。おしゃれすぎて困るということもなく、機能性もきちんと保証されている。

 

日常パートのカメラが固定なのはゲームの都合上仕方がないとして、それぞれの施設間の移動はスムーズで特にストレスもなかった。

 

タルタロスはダッシュまで用意されていて、至れり尽くせり。

バトルの操作性はP3Pと比べると雲泥の差。圧倒的に遊びやすい。

 

B-2 映像とサウンド

とにかく女性陣が美しい。そしてコロマルがかわいい。

コロマルのボイスを入れた方、犬に命を吹き込む演技で、本当に良い仕事されています。

 

ボーカル曲も新しい歌い手さんによる新録とのことだが、特に違和感もなく、耳に馴染む綺麗な声でした。

 

B-3 パフォーマンス

CPUに高い負荷をかけるゲームではないので、概ね安定していました。

バグやカクツキに遭遇することもなく、終始ストレスなしでプレイできました。

GamePassでXbox本体なしの完全ストリーミングのみで遊びましたが、ストリーミングであることを忘れるほど快適に遊べました。時々音が出なくなることがありましたが、許容範囲です。

 

遅延の影響がほとんどないJRPGとGamePass(ストリーミング)は相性がいいですね。

 

C 概要とオススメできる人

C-1 やりこみ要素とボリューム

普通に遊べば、70~80時間はかかる大ボリューム。

コミュMAXや全ペルソナ制覇などやり込み要素は無限。

2周目は強くてニューゲーム、難易度もハードのさらに上の「Lunatic」も用意されていて、上級者にも対応。

 

C-2 オススメできる人

・テキストを読む/ボイスを聞くのが好きな人

・感動の物語を味わいたい人

・学生時代を追体験したい人

・80時間捧げる根気のある人

 

C-3 ゲームの概要

ペルソナ3 リロード

発売日 2024年2月2日

 

パッケージ版 9680円

ダウンロード版 9680円

 

メーカー アトラス

開発 アトラス

プラットフォーム Xbox Game Pass / Xbox Series X|S / Xbox One / Windows / PS5 / PS4 / Steam

ジャンル RPG

対象年齢 

CERO:C(15歳以上対象)

 

必要な容量 30GB(Steam版)

 

さいごに

唯一の難点はとにかく時間がかかること。

会話を読み込んで、物語やそれぞれの人間の生き様を堪能するゲームなので、きちんとボイスの速度に合わせて会話を聞きながら進めていたら時間が飛びます。

 

試しに測ってみましたが、美鶴さんのコミュをスキップなしですべて等速でボイス再生した場合、コミュMAXまで40分かかります。

 

全てのコミュにこれだけの時間が必要ではありませんが、イベント進行による強制ではない「会話のあるコミュ」が合計で19個あるので、全コミュMAXだけで10時間くらいは必要です。

 

それに加えて、タルタロスの探索やボス戦、ペルソナの合体を考える時間もあるので、時間はどれだけあっても足りません。

 

イージーモードのさらに下の「Peacefulモード」でもクリアまで70時間はかかると思いますので、それなりの時間を捧げる覚悟が必要です。

 

ただ、その対価は大きく、クリアした時にはこの長いゲームを時間をかけて遊んで良かったなと素直に感じることができました。

 

©ATLUS ©SEGA

 

1月のあの独特の切なさはなんと表現すればいいのでしょうか・・・

ボーカル入りのBGMからピアノ主体のBGMに変わった影響もあると思いますが、静かに近づく終末だったり、ゲームそのものが終わりを迎える雰囲気が漂っていて切なくなります。

 

そして無事に3月を迎えた時の安堵感と寂寥感。

考察の余地を与え、余韻を残しながらも、多くの感情を伝えることに成功している美しいエンディング。見事でした。

 

発売が2月の頭。かかる時間と遊べる時間を考えれば、多くの人は一ヶ月後の3月の頭にクリアを迎えるはず。おそらく、そこまで想定されているであろう発売日の設定にも唸らされました。

 

しかもクリアを迎える前日あたりに追加DLC(エキスパンションパス)の発表があり、2024年の9月には追加ストーリーが待っているという最高の状態でエンディングを迎えました。

 

私はゲームパスで遊びましたが、追加DLCもゲームパスでプレイ可能とのこと。

完全版商法を指摘されることの多いアトラスですが、きちんと抜け道も用意してくれている。本当にありがたいことです。

 

P3P→P3Rとここ数ヶ月で2周遊びましたが、いいゲームだなという感想です。というかリロードの完成度が高過ぎて、もうP3Pを起動することはなさそうです。

 

ペルソナ3をクリアしたことで、積んでいる「P3G」や「P5無印」を思う存分遊べるので、またペルソナの世界に浸りたくなったらプレイする予定です。

 

メタファーリファンタジオも楽しみですね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

祝7周年、ブレスオブザワイルドの評価は揺るがない



「このゲームに10点をつけないあいつはクソ」

どこで見たのか、どのゲームに対してだったのかは忘れたが、そんな意見をネット上で発見した。

 

この人の主張によれば、

「このゲームは10点満点が相応しく、9点はありえない」

そんなやつのレビューは聞きたくない。というのだ。

 

しかも9点をつけたことにより、攻撃対象としてロックオンしたらしい・・・

9点でも十分な高評価だが、それすら認めない世界に暮らして楽しいのだろうか?

 

そういうのを書き込むのは一部の過激な人たちだけだと分かっているが、正直怖い。多様性が叫ばれて久しいが、この手の人々は決して少なくない。

 

過激な人々が暴走した結果どうなったか。

Youtubeは忖度ばかりになってしまった。

「個人的には」という前置きをしないと物が言えない空間になってしまった。

 

個人の意見を発表する場なのに、なぜ個人的にはという前置きが必要なのか。

 

「このゲームは面白くなかった」なんてうっかり言ってしまうと、そのゲームが面白かったと感じた人々から袋叩きに合う。「面白くないと思う側の意見を聞いてみようじゃないか」という人の割合は相当低い。

 

そんな世界でオレ的「ゲームベスト10」を発表しても、

「ウィッチャー3が入っていない!はい、やり直し」

「エルデンリングをプレイしてない時点で話にならん」

みたいな書き込みがつく。

 

いやいや、オレ的ゲームベスト10って言ってるだろ。

その人のゲームベスト10にやり直しも何もないだろう・・・

 

議論をするのが苦手な日本人に自由な言論空間を与えて20年。

恐ろしく歪な空間が出来上がってしまった。

 

冷静に考えればわかるが、この世には自分以外の人しか存在しない。

その人たちが自分と同じ考えということはまずありえない。

 

俺の考え、俺のやり方以外を認めない人にとって、この世界が住みにくいのは当たり前。

他人の価値観を「一切」認めないということは、この世の当たり前を否定する暴挙だからだ。その人たちにとって、この世界は地獄でしかない。

 

ブログは相手に「読解力がある」という前提があるのでまだまともだが、Youtubeは強くて、刺さる、気持ちいい言葉を、なるべく早くアップした人間が勝つ世界だ。深くて、わかりにくいコンテンツは必然的に埋もれていく。その結果、とにかくわかりやすいが浅いコンテンツが量産されることになる。

 

それを浴び続けた人間がどうなるか。

自分にとって気持ちのいい「絶賛」のみを摂取し続けた人々がどうなるか。

「考える力」は身につかず、10点以外を認めない人間が出来上がる。

 

アメリカの任天堂公式Youtubeチャンネルはコメント欄があるが、日本の任天堂公式Youtubeチャンネルではコメント欄は閉鎖されている。

最近、脅迫によるイベントの中止もあったし、開放されることは永遠にないだろう。

 

アメリカ人がまともで、日本人は異常というわけではないが、少なくとも日本の任天堂はコメント欄を開放するメリットよりもデメリットを重く見ているということ。

 

ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム完成しました!」という青沼さんの動画に、「うぽつ」というコメントはいらないのだ。

それは作品への冒涜以外の何物でもないだろう。あくまでも個人的な意見だが・・・

 

 

僕はAmazonの低評価レビューを読むのが好きだ。辛辣な意見が多いが、そんなに腹も立たない。自分には絶対にない視点がそこにはあるからだ。誹謗中傷や個人攻撃はアウトだが、建設的な批判には価値があると思っている。

 

ゼルダの伝説の主人公リンクのことを「半裸の男」と表現している人がいて笑った。

この人にとっては、リンクはリンクですらなく、ただの半裸の男にしか見えていないのだ。

 

この人はゼルダが嫌いなようだが、少し話を聞いてみたいと思った。

もう少し進めたら、上半身を覆う服が手に入るから、がんばってほしい。

 

もちろん自分の好きなゲームを批判されるのは気持ちの良いものではない。しかしそれは他人の意見であってゲームの評価ではない。

 

ゲームの評価というのは基本的に自分にしか軸がなく、自分が楽しければそれでいいし、本人が楽しくなければどう転んでも楽しくはならない。そういうものだ。

 

映画も音楽も小説も漫画も美術も全部そう。おそらく異性の好みもそうだろう。

自分が感じたことが全てで、それがあなたにとっての正解だ。

 

前置きが長くなりましたが、

ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダムよりも、

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの方が、

「僕の中では」面白かったと発言してもいいですか?

 

ここまでしないと本当に言いたいことを言えない世界なのだ。ポイズン。

多分これでも激怒する人がいると思う・・・

 

僕の中で面白かった理由はまたいつか別の機会に。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

 

パッケージ版を買うならDLC付きのこれがオススメ

 

ゲームを離れて音楽だけを聴くと、いかにこのゲームの音楽が偉大か気づく

 

そろそろティアーズオブザキングダムの設定資料集も出してほしいところ

 

【映画レビュー】マイ・インターン

「モテおじさんになるための5つの秘訣」

Youtubeにはそんな動画があふれているが、この映画を観ればそんな動画を見る必要はなくなるはずだ。

 

 

これから超高齢化社会を迎える全世界に向けて「イケおじ」を量産させるために、ハリウッドが全力を挙げて作ったのがこの『マイ・インターン』だ。かっこいいおじさんになるためのバイブルだと言っても過言ではない。

 

この映画に涙を拭うためのハンカチは必要ないが、おそらくこの映画を見た全ての男性は明日からハンカチを持ち歩くだろう。

 

どこの国にもジェネレーションギャップというものが存在するが、それをネガティブなものと捉えずに、お互いを見つめ直すために必要なものとして扱っているのがこの映画の素晴らしいところ。もちろんそのギャップをユーモアたっぷりに描いて笑いを取ることも忘れていない。

 

専業主夫だったり、育メンだったり、やり手の女社長だったり、古い考え方のママ友だったり、今の世相を反映した内容なのでおじさんだけでなく、老若男女幅広い世代に刺さる内容になっている。中だるみもなく、飽きずに最後まで楽しむことができた。

 

誰と観ても必ず「いい映画だったね」と語り合うことのできる、素晴らしい映画だ。

 

昭和vs平成

団塊vsゆとり

様々なジェネレーションギャップが日本にも存在する。互いの揚げ足を取る言説が目につくが、それぞれの良さを取り入れれば世の中はもっと良くなるのでは?そう思わせてくれる。

 

お互いが頑ななままだと、双方が「老害」「若害」という異質な存在にしかならない。

頑固であり続けるということはつまり、双方が損をし続けるということだ。

 

アン・ハサウェイの美しさは今さら語る必要はないが、この映画ではデニーロがいい。老害とは程遠い美しい振る舞いで観る者を魅了する。

 

この映画の若者たちはデニーロおじさんのクールなところをきちんと認め、自分の生活に取り入れている。もちろんデニーロも若者を頭ごなしに否定するわけではなく、受容している。

 

若者のスタイルに迎合することなく、自分のスタンスを貫く。自分の価値観を押し付けず、優雅に振る舞う。威厳と優しさの両立。そんなおじさんが実にかっこいい。

 

年を取ることにネガティブな感情を持つことが圧倒的に多いが、こんなおじさんなら年を取るのも悪くないと素直に思えた。

 

この映画を見終わった後「マルハラ」などという新種の病に踊らされることが実にくだらないことだと身に染みる。

 

デニーロほどのかっこいいおじさんにはなれないが、そのために努力しようと決意した。筋トレや自己研鑽もいいが、手取り早くデニーロに近づくにはまずはハンカチだ。タンスの奥に眠っているハンカチを引っ張り出してきて、全て洗濯機にかけようと思う。

 

最後まで見ていただきありがとうございました。

 

ちなみにアン・ハサウェイの出演している映画を観るのはこれが3本目だった。

これまで『ダークナイトライジング』と『レ・ミゼラブル』の2本しか観てなかったのは意外。もっとたくさん見ているような気がするのは彼女の存在感が強いからだろう。

 

デニーロは10本以上あって、もはや書き出す気力が起こらない。

映画マニアでない自分ですら10本以上あるということは、デニーロ出演作品には当たりが多いということなのだろう。

【映画レビュー】君の膵臓をたべたい

ネタバレがあるので、映画を見終わった方のみご覧ください。

 

 

この映画の肝はガムを渡す少年の存在だと思う。

クラスの「雑魚キャラ」扱いされている地味で内向的な少年「僕」。

その僕を唯一名前で呼んでくれたガムを渡してくれる友達。

多くは語られないが、この設定があとから生きてくる。

 

「彼女は男を見る目がないから」と桜良に心配されていた恭子が、きちんと「いい男」を結婚相手に選ぶほどに成長を遂げた。

 

そもそも恭子が桜良のことを好きになったきっかけは、恭子が中学時代雑魚キャラ扱いされていた中で、桜良だけが話しかけてくれたからだ。

 

恭子が結婚相手に選んだ男は、やっぱり咲良と同じ優しさを持つ人間だった。

キミがいなくなっても、やっぱり同じキミを求めるんだね。グッとくる。

 

演出も見事だった。

恭子はどんな男と結婚したのだろうか?視聴者にはわからない。

クライマックスに向けて、徐々に明かされていく。

 

「え、どうやら結婚相手は僕のことを知っているようだぞ」

「まさか、あの委員長じゃないだろうな」

観ているこちらには、そんな不安さえよぎる。

 

そんな不安を全て払拭する「ガム食べる」のシーン。

水戸黄門のラストシーンに匹敵する安堵感とカタルシスがある。

 

近いうちにもう一回、話を知った状態で冷静にみるつもりだ。

多分また同じ状態になるとは思うけど・・・

 

キャストも良かった。

浜辺美波さんの名前は知っていたが、目にするのはこの映画が初めて。人気があるということ以外先入観は何もない。無駄な先入観がない状態で見たので感情移入できた。

 

今後も、基本的には役者さんの私生活には興味を持たない方針だ。SNSなども絶対に見ない。「今日は表参道でおいしいパンケーキを食べました」「これがわたしのすっぴんです。ご照覧あれ」とかやられたら全ての芸術作品が台無しになるからだ。彼女がそうでないことを願うのみだ。

 

北川景子さんはもちろん、小栗旬さん、上地雄輔さん、若手の北村匠海さん、大友花恋さん、矢本悠馬さん、みんなにガムをプレゼントしたい。桜良のお母さんも良かった。

 

いわゆる「陽キャ」が一人もいなかったのがこの映画に没入できた最大の理由だ。

「僕は君のことが好きだ~~」みたいな興醒めの絶叫シーンもないし、終始淡々と話が進む。テーマが図書館というのも安心して最後まで観ることのできた理由の一つだ。

 

ぜひ原作の小説を読んでみたい。アニメもあるのでそちらも観たい。

 

「どうせ若者向けのアレだろ?」

そんな偏見を持っているおじさん(これまでの僕だが・・・)にこそ見てほしい。もしまだならAmazonプライムで観れますのでぜひ。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ガム食べる?

 

※2度目で確認したところ実際のセリフは「ガム、いる?」でした

 

エルデンリングDLC『Shadow of the Erdtree』をきっかけに新しく始めたい人に知っておいてほしいこと

今日はエルデンリングの発売から2年の記念すべき日。

先日のDLCの発売日決定で再び盛り上がっていますが、超重要なことが浸透していないので、ここでDLC発売を機に新しくエルデンリングを始める人に告知しておこうと思います。

 

結論、現時点で中古は絶対に買ってはいけない

なんとDL版を予約すれば、本日からエルデンリングを遊べるのです。

 

これはファミ通のインタビューでも、DLCの告知動画でも言われていないことですが、オフィシャルサイトにはきっちり記述されています。

 

www.eldenring.jp

 

大ボリュームだからこそ、これから遊ぶ人にとっては、DLC発売日までお預けなのは可哀想だなと思っていましたが、そんなユーザーのこともきちんと想定されているのです。さすがフロムだと感心しました。

 

告知は以上ですが、他にも注意点がいくつかあるので、お時間ある方はお付き合いください。

 

 

私はこの記事を読んでエルデンリングの再購入を決めました。

www.famitsu.com

 

1 DLCはある程度進めないと遊べない。

ディレクターの宮崎さんが明言しているとおり、DLCはすぐには遊べず「血の盟主、モーグ」と「星砕きのラダーン」の2体のボスを倒している必要があります。初心者にとっては相当強いボスなので、覚悟が必要です。

 

2 元々超ボリュームなので100時間以上は確実に必要

想定クリア時間は、アクションスキル、死にゲー経験値に大きく依存します。人によって大きくばらつきがあり、参考にはなりません。

 

クリアを最優先にしない、ある程度探索もしたい、そんなプレイ体験を求めるなら、100時間は確実に持っていかれます。

 

そんなゲームのDLCなので10時間程度のDLCで終わるはずはありません。

僕は50時間程度のボリュームはあると期待しています。

 

3 DLC入りの最新エディションDL版が最もコスパが良い

エルデンリングのオフィシャルサイトに

ダウンロード版「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」をご予約いただくと、予約時点で『ELDEN RING』本編がプレイ可能になります。

との記述があります。

 

つまり今日DL版を買えば、今日から早速遊べるということです。(もちろんDLCは発売日まで遊べません)

 

DLC単体だと4400円なのですが、DLC入りのDL版エルデンリングは9020円。

エルデンリング本体が、4620円へ値下げされたことになります。

 

これまでDL版は何度かセールになっていましたが、こんなに安くなったのは見たことがありません。つまりDL版は「廉価版価格」に値下げされたということです。

 

現時点では、Amazonで旧エディションのパッケージ版の在庫は中古以外消えており、そのうち最新エディションが並ぶでしょう。まもなく購入可能にはなりますが、当然のことながらパッケージ版だと発売日まで遊べません。

 

現時点ではDL版を予約購入し、エルデンリング本体を遊びながら、6月21日のDLC解禁に備えるのが最もコスパが良い遊び方になります。

 

最もコスパが悪いのは、中古のパッケージ版6078円、北米輸入版8617円を買うこと。

 

Steamユーザーの場合、もはやDLC入りよりも高くなってしまったエルデンリング通常版9240円を買うことが最悪の選択肢です。

 

さいごに

予約した時点で本編のプレイ可能。驚愕の事実でした・・・

「そうだったらいいな」とは思っていましたが、実際そうでした。

 

オフィシャルサイトには、ものすごく小さな字で書いてありますが、もっと前面に押し出してもいいのではないでしょうか?

 

Steamのストアと、PSのストアを覗きましたが、Steamには記述すらなく、PSストアもなかなか地味な位置に書いてありました。

 

僕は実はPS4版エルデンリングを持っていて、DLCを単体購入すれば最安値の4400円で遊べます。PS5本体を購入すればアップグレードもできるし、セーブデータもそのまま使える。

 

ただ、これを機にXboxのDL版の購入を前向きに検討しています。

PS4版でも遊べないことはないのですが、30FPSはとにかく目に悪いのです。カメラをぐるぐる回すこの手のゲームを30FPSで遊ぶと、60FPSの滑らかさや目への優しさが身に沁みてわかります。

 

・エルデンリングはどうしても60FPSで遊びたい

・死にゲーの待ち時間はしんどいので、高速ロードのSSDで遊びたい

・最近ゲームパスにお世話になっているので、Xbox本体が欲しい

・SeriesSを選べば30000円台で60FPS環境が手に入る

・もちろんPS5は欲しいが本体の形が好きじゃない

・PS5の純正コントローラーが高過ぎる

 

エルデンリングにお布施したいが、すでに持っているPS版をDLで買い直すのもバカバカしいという理由もあるので、相当Xbox購入に傾いています。

 

 

今は、遊んでいるゲームがあるので無理ですが、それが落ち着いたらエルデンリングでDLC用に新しいビルドでキャラを育てたい。そんなこんなやってる間に、6月21日がやってくるはず。

 

 

 

エルデンリングは、軌道に乗るのに時間がかかるゲームです。

DLC発売まで4ヶ月を切っていますが、このゲームの中では4ヶ月はあっという間です。

 

プレイするかどうか迷っている方は、DL版の早めの購入をお勧めします。

繰り返しになりますが、予約購入した瞬間に本編は遊べますから。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではよき褪せ人ライフを。

 

 

無料の攻略サイトもいいが、攻略本を買えば相当の時短になります

 

 

忘れてはいけないのがこのマンガ。

ストーリーを進めた後におさらいすると二度楽しい。

スプラトゥーン3のDLC『サイドオーダー』で感じた7つのストレス

スプラトゥーン3のDLCサイドオーダーを10時間ほど遊びました。

10時間のチャレンジでようやく、10階のボスを倒せたという状況です。

 

現時点では、とにかくストレスを与えてくるゲームだという印象です。

 

同じステージを繰り返して自キャラを強化する「ローグライク

そう言えば聞こえはいいですが、現実は基本性能の弱体化という嫌がらせ。

 

初期の設定が弱すぎて、前に進む気力が生まれません。

 

ゲームなので「制限」を設けたい気持ちはわかる。

ただ「このストレスの与え方はダメ」というところが圧倒的に多いのです。

 

スプラトゥーン2と3のヒーローモード(ソロ専用ステージ)はクリアしましたが、難しいなりにステージクリア時の達成感や爽快感がありました。

このサイドオーダーにはそれがない。

 

1 ストレスの多さ

2 爽快感のなさ

 

ただひたすらインクの残量を気にするだけのゲームに、爽快感は生まれません。

任天堂が作るゲームにしては全然面白くない。

 

「面白くない」は個人の感想でしかありませんが、

なぜそんな負の感情が生まれたのか詳しく分析してみます。

 

1 インクの回復速度が遅過ぎる

10時間のプレイで終始ストレスを感じ続けたのがここ。

あともう少しで風船が割れる。敵を倒せる。

そのタイミングでインク切れ・・・

 

とにかく気持ちよさを遮るタイミングで必ずインク切れが発生。

それを何度も繰り返すことになります。

 

インクの回復速度アップを強化要素にしたい気持ちもわかる。

スプラトゥーンというゲームを快適に遊ぶための生命戦でもある「インクの補給速度」ここに過度のストレスをかけるとどうなるか・・・

 

単純に楽しくなります。

 

2 敵を倒す快感がない

敵を倒す意味がほとんどない。ただの障害物。

その割に敵からの攻撃は無意味に理不尽。

 

爽快感という報酬がない状態で敵と対峙するのは厳しい。

 

3 気がつけば終わっているやりがいのないステージ

例えば「ボールを運べ!」という球を弾いて、目的地に乗せるステージ。

磁力で引き寄せられる設定になっていて、強く弾いたら勝手にゴール到達してくれることがあります。

 

自分の意図ではなく、テキトーにやっていたら勝手に終わる。

自分で何かをやったという達成感がゲームの醍醐味ですが、それが全くありません。

 

4 プロペラヤグラの進行速度が遅い

たくさんインクを当てても速度が上がるわけでもない。

インクを当てた時の反応具合がわからないので、どう対処すればよいか不明。

 

おまけに床が動くので、そこでもストレスが発生。

 

的を撃っているのに、気持ちよく進まない。

強烈なストレスです。

 

5 獲得できる強化ポイントが少なすぎる

稼いだスコアの1/100が永続強化できるポイントになります。

例えば4355ポイントの状態でゲームオーバーになった場合、44ポイントがシンジュという強化ポイントに変換されます。

 

毎回、円をドルに換金しているイメージ。

円のまま使わせて・・・

 

この設定に「ペナルティ感」を覚えました。ポイントはそのままにして強化に必要なポイントにゼロを2つつける方が気持ちがよい。

 

1000円稼いだのに、10円しか使えない。

地味ですがストレスが溜まります。

 

6 自販機の値段が高い

売っているものが、序盤にしては高過ぎます。

苦労に対する報酬(難易度の緩和)のバランスが悪いのです。

 

7 クリア演出と再挑戦時のエレベーターは不要

クリア演出は我慢するとして、エレベーターに何度も乗せる必要はありません。

挑戦するたびにエレベーターに乗るのが本当に苦痛で、やる気を削ってきます。

 

おまけに、ボス登場の演出もスキップできない。

 

繰り返すゲームだからこそ、サクサク進めたい。

見せる演出はこのジャンルでは基本的に不要なのです。

 

ローグライク」で最も嫌われる要素、無駄な演出に時間をかける意味が全くわからず、何を楽しんでほしいのか絞られていない。そんな印象を受けました。

 

まとめ

私はスプラでも対戦プレイを一切しない「ソロ専」です。

その理由は対戦でストレスを感じたくないから。

自分だけのミスならストレスではなく、実力不足だと割り切れるからです。

 

このサイドオーダーを遊んで感じたストレスはまさに、私が避け続けてきた「感じたくない」ストレスそのものでした。

 

スプラトゥーンってこんなにストレスが溜まるゲームだったの?」

と驚きました。

 

ヒーローモードもそれなりに難しく、ストレスはあります。クリアの爽快感がそれを打ち消してくれますが、サイドオーダーにはそれがありません。

 

とにかくバランスが悪く、気持ちよさがない。

何度も挑戦しようという意欲を削る要素が多い。

 

個人的にはそんな結論になりました。

クリアまで遊ぶかどうかは今のところわかりません。

買うか迷っている人には絶対にオススメしません。

 

もちろん良かったことがないわけではない。

原色の塗り合いだった本編に比べて、淡い色のインクを塗っていくのは味がありますし、ボスの造形も好きです。

 

 

1 強化要素と難しさのバランス

2 繰り返すためのモチベーションの管理

 

この2つが悪過ぎるので、そこさえ調整できれば良いゲームになる要素はあります。

いっそのことインク消耗要素をなくして、初心者向けに遊びやすく調整しても良かったと思う。上手い人は皆、対戦やるんだから。

 

3000円をドブに捨てたとまでは言いません。

それなりに楽しめる要素はあると思います。

 

ただ良質なローグライクがインディーズで3000円以下で買える現状を知っているだけに、任天堂にしては「ゲームの基本」を忘れているなという印象です。

 

かけた時間に対する爽快感(報酬)が少な過ぎる。

時間をかけてストレスまみれになりたくない。

それがサイドオーダーを遊んでの正直な感想です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

2024年2月21日のニンテンドーダイレクトの正直な感想と遊びたくなったソフト3選

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早いものでスイッチを買ってから丸4年が経過しようとしていますが、今回のニンテンドーダイレクトは「失望」という強い言葉を使わざるを得ないほど、過去最も地味なものでした。

 

任天堂製のソフトがないということも大きいのですが、大きいソフトの開発はすでに次世代スイッチ向けに移行していて、小規模なソフトしか弾が残っていないのだと推測します。

 

注目度を測る個別動画の再生数も

1 スイカゲームの追加コンテンツ 18万

2 パワフルプロ野球2024-2025 15万

3 マザー3(サブスクに追加) 13万

4 New 電波人間のRPG FREE! 11万

と配信から2日後の時点では10万越えは4つしかありません。

 

期待されているドラクエ3HDの続報がないのは毎度のこととして、ここまで地味だと流石に心配になります。次回に期待しましょう。

 

この中から遊びたくなったソフト3選を簡単に紹介します。

私感のみとなりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 

遊びたくなったソフト3選

 

1 エンダーマグノリア(2024年)

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個人的には今回のニンダイの唯一の希望がこの『エンダーマグノリア』です。

メトロイドヴァニアの名作『エンダーリリーズ』の続編。世界観も相変わらず美しいし、キャラの造形や動きもいいですね。

 

前作『リリーズ』は未プレイですが、ずっとプレイしたいと思っていてWishlistに追加しているゲームなので新作の発売日までに必ず遊びます。

 

2024年としかアナウンスされていませんが、個人的には夏くらいには発売してほしいですね。

 

アメリカ版のニンダイでは、『エンダーマグノリア』は2番目に紹介されています。

ちなみに、トップはXboxから移植の『Grounded』でした。

日本版でトップを飾った『New 電波人間のRPG FREE!』は紹介すらされていません。

 

2 ファンタジーライフ i グルグルの竜と時をぬすむ少女(2024年10月10日発売)

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延期を重ねてようやく発売日が決まりましたが、少し遅すぎのような気がします。

早めの体験版を期待します。

 

3 百英雄伝(2024年4月23日)

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今回発表されたタイトルではありませんが、まもなく世に出る期待作品の一つ。

遺志を受け継ぎたい。

 

 

 

体験版配信開始

ユニコーンオーバーロード

の体験版が公開されました。

 

ユニコーンオーバーロードはやってみないとその面白さを理解できないタイプのゲームなので体験版の配信はありがたいですね。

 

 

最後に

昨年2月のニンダイでは『メトロイドプライムHDリマスター』の突然の発表&配信開始でテンションが上がったことをよく覚えています。

 

ゼルダ発売前で任天堂への期待が最高潮だった時期のニンダイと比較するのは適切ではないもしれません。

 

2022年スプラトゥーン3、ポケモンSV

2023年ゼルダティアキン、マリオワンダー

 

これらの大砲を撃ち尽くした後に冷却期間が必要なのは当然のこと。

次世代機の発表が控えている時期だから尚更でしょう。

 

渋くて地味なソフトの発表が続く=次世代機用ソフトへ開発が移行している。

そういうことなのでしょう。

 

スペックを要求しないであろう『エンダーマグノリア』のようなソフトはスイッチでも十分動くので、この時期での発売でもデメリットはありません。むしろ、最大の競合「任天堂ソフト」の発売が控えめな今はチャンスかもしれません。

 

スイッチが過渡期を終え薄暮に傾いた時期だからこそ、

期待される大作を全て売り終えた今だからこそ、

小規模なインディーの名作が多くの人の目に触れてほしい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

【クリアレビュー】ある一点ではエルデンリングを超えている神ゲー、Lies of Pは他社製ソウルライクのひとつの到達点

『Lies of P』なんとかクリアしました。

クリアまでの時間は80時間ほどで、レベルは91でした。

 

 

別のゲームが目的で1ヶ月限定でGamePassに課金しましたが、

気がつけばそのゲームを差し置いて遊んでいました。

 

ハマった一番の理由は敵キャラの造形の良さだと思います。

退廃した美しい街並みと「暴走した操り人形」という組み合わせが僕の嗜好に合っていました。

 

ただ全体的な難易度は非常に高かった印象を持ちました。

エルデンリングのように過度なレベル上げによるゴリ押し(救済処置)ができなくなっていたのがその原因ではないでしょうか。

 

ちなみにエルデンリングの時はラスボスと相打ちでしたが、今回はきちんと倒し切りました。

 

何度も挑戦して敵の動きを見極め、アクションの腕を磨いて、時には数時間かけて一人のボスを倒す。忍耐を強いられるゲームなので、その手の耐性がある人にしかオススメすることはできません。

 

いわゆる「ソウルライク」や「死にゲー」と呼ばれるジャンルですが、本家フロムソフトウェア以外が開発したゲームの中では、相当の完成度を誇る作品ではないでしょうか。

 

完成度が高いが故に気になったことが多いのも確かです。

そのあたりを正直に語っていきます。

 

※本文内では『Lies of P』は全てLPと省略します。

 

私の個人的解釈でよろしければぜひ最後までお読みください。

もちろん忖度なしの正直度100%の感想です。

 

 

 

A 個人的な感想

 

A-1 クリアまでの時間とやり込み具合

・クリア時間とゲームのボリューム

クリアまでの時間、約80時間

難易度が高いゲームなので、人によって差がありこの数字は全く当てになりません。

 

・やり込み度

裏ボス未討伐(つまりBad Endingしか見ていません)

2周目(強くてニューゲーム)は未プレイ

通常武器は全種類獲得

Xbox実績取得率 34/42

 

鍵 1/5

回想 9/10

レコード 9/10

絵 9/10

手紙 9/10

本 23/25

新聞 5/5

メモ 11/15

資料 4/5

暗号器 5/5

※最大値がわからないので枠の数を分母にしました

 

 

・没入度 MAX

探索も楽しくてやめられない。

ボス戦も悔しくてやめられない。

時間を忘れて没頭しました。

 

A-2 ストレスポイント

どんなゲームにも必ず不満点はあります。

個人的にストレスを感じた点を挙げます。

 

・翻訳のミスの多さ

日本語のローカライズは悪くないのですが、誤字や脱字が目立ちます。

本家のソウルシリーズは宮崎氏の書いた美しく味のあるテキストを読み込むのも楽しみの一つで、その完成度がいかに高いかを再確認できました。

 

誤字脱字を浴び続けると没入感が削がれることが身に染みました。

どういう経緯で誤字脱字が生まれるのかはわかりませんが、ゲームの質が非常に高いだけに、余計にもったいなく感じます。

 

いつも思うのですが、日本語に詳しい現地の人よりも、英語に詳しい日本人に翻訳を依頼した方がクオリティは上がると思います。

 

アクション主体のゲームなので、そうテキスト量は多くないはず。思い切って校正の専門家に依頼するのも手なのでは。今後DLCや続編の発売も予定されているので、きっちりお金をかけて仕上げてほしい。

 

・武器の名称の突然の変更

2月15日のアップデートで日本語のテキストの修正が入ったので期待していましたが、武器の名前を変えるというもので、誤字脱字の修正などの根本的な解決は先送りです。

 

例えば今まで「シティ槍」と呼ばれていたものが、「都市槍」になったりしています。他にも「冷たいレイピア」→「冬のレイピア」への変更も違和感がある。別に冷たいレイピアのままでも十分かっこよくていいの思うのですが・・・

 

僕は、遊び始めてから10日くらいで名称変更に遭遇しましたが、それでも違和感はありました。発売から半年近く遊んできたプレイヤーは、武器の名前に愛着を感じています。それをこのタイミングでわざわざ変える必要があったのかどうか・・・

 

変えるのはそこじゃない。

 

・スキルツリーの操作性の悪さ

P機関(スキルツリー)でクオーツというアイテムを使ってスキルを解放していくのですが、スキルツリーが左上→右上→右下と常に斜めに進んでいく構成になっていて、左を押すのか上を押すのかわからず目的のスキルを選ぶのに苦労します。

 

世界観やアート性を追求したい気持ちはわかりますが、ここはシンプルにわかりやすさを徹底して欲しかったというのが正直な気持ち。

 

・強化要素の解放が常にワンテンポ遅い

チャプターを進めるごとに様々な強化要素が解放されていきますが、全てが遅くて「もう少し手前でこのスキルを覚えたかった」という状態が多発します。

 

武器の強化石の無限購入のタイミングは特に遅さを感じませんでしたが、その分リージョンアームとP機関の強化の遅さが際立っていたように感じます。

 

例えば、ジャストガードでの敵の硬直は終盤まで解放不可ですが、

そこまでたどり着ける人はそんなスキルが不要なほど上達しています。

 

2周以上遊ばない人にとってはクリアまでが全てです。

ソウルライクなので難易度は高くていいのですが、その難易度を下げるためのスキルや楽しく遊べるための強化要素をもっと前半に持ってきてほしかった。

 

・常に強制オートセーブ

これは全てのソウルライクの伝統ですが、ミスをやり直す猶予を残して欲しい。

 

とあるNPCを間違えて倒してしまいました。敵の多いエリアを探索中でこちらが殺気立っていたのが原因ですが、もうそのサブクエは進行不能です。

 

PSだったらクラウド保存されているデータを読み込めばやり直すこともできますが、今回はゲームパスでのプレイなのでそれもできません。

 

今、後悔を抱えながらプレイしています。

せめて間違えて攻撃してもすぐに倒れないよう、もっとHPを上げて欲しかった。

 

・投擲アイテムが高い

獲得できるエルゴの割に投擲アイテムの値段が異様に高い。

2周目は獲得エルゴ量が大幅に上がるらしいので、それをベースにしているのかもしれません。

 

・レベルアップ時に足りないエルゴを砕けるシステムがない

レベルを上げる時に「あと100足りない」という状況が発生しますが、そんな時にメニューに戻らずそのままエルゴを砕くシステムがあれば快適だった。

 

・ボタンの反応が悪い

ボタンの先行入力の判定がシビア?

回復飲ませたはずなのに、回復しないことが多発。

その結果、回復ボタンを連打するハメになります。

つまり自分が押したボタンに対する信頼がないということ。それだと安心して戦えないんですね。

 

敵が強いのではなく、すべきタイミングで回復しないことによる敗北。

敵の理不尽な強さには耐えられますが、操作周りでの敗北は最高にストレスがたまります。

 

A-3 快楽ポイント

どんなゲームも快楽がないと続けられません。

個人的快楽ポイントを紹介します

 

・気持ち良い効果音

敵を破壊する時の効果音が最高に気持ちいい。

これがないとソウルライクにはハマれません。

 

ある程度の爽快感がないと、難しいゲームは楽しめない。

作り手はよくわかってますね。

 



 

・名曲”Feel”の存在感

一番最初に獲得するレコード”Feel”が名曲すぎて、ずっと聴いていられます。

物悲しい雰囲気がホテルの内装ともマッチしていて、一気にこの世界に魅了されました。

 

他の曲も名曲揃い。

レコードを集めて、拠点の蓄音機で再生するという設定も良かった。

 

さらにSpotifyApple Musicなどの各種サブスクにも対応。

ゲームを離れても聴けるのはありがたい。

 

 

・圧倒的な世界観

時代や物語の設定が秀逸。グラフィックも美しい。

暗くて救いようのない物語ではなく、哲学的なメッセージも内包されています。

 

なぜこの世界はこうなってしまったのか?

2周目を遊ぶと、そんな謎解きも楽しめます。

 

 

・エルゴがレベルアップ可能な量に達すると色が変わる

ただただ親切。

 

・猫がいなくなる

武器を強化してくれる女の子ユージェニー。

彼女の飼い猫がすぐ後ろにいるのですが、訪れるたびに居場所が変わっています。

 

また、人間度の獲得具合で、その時のアクションも変わっているので、さらに癒される。殺伐とした世界だからこそ、拠点で猫を探す楽しみを人は欲するのでしょう。

 

エルデンリングでも超えられない猫の壁

 

・武器の無限の組み合わせ

通常武器は柄とブレードに分かれていて、その2つを組み合わせることで、ほぼ無限にカスタマイズが可能。カスタムにアイテムの消費などがないのも良心的。

 

思い切って盾という概念を無くして、攻撃に振り切ったゲームだからこそ味わえる楽しみです。

 

ここの道中の攻略はこの武器、このボスはこの組み合わせ。

そんなことを考えるのが楽しい。

何周も遊ぶ人にはたまらない贅沢です。

 

組み合わせをお気に入りに追加する機能があればもっと良かった。

 

・ベニーニのなまり

ベニーニの訛りのある英語が癖になる。イタリア訛りの英語かな?

演じた声優さんのレベルの高さを感じました。

 

A-4 個人的最難関ポイントと最強ボス

最難関ポイント

フランジェリコ大聖堂地下 腐食の池

梁の上での敵との対峙に苦戦しました。

やっぱりあった梁の上を歩くステージ。ソウルライクを感じる瞬間なのですが、敵の攻撃が激しすぎないかい?

 

落下死をケアするだけでも大変なのに、3体の強敵を配置するという嫌らしさ。

おまけに次のショートカットまでが遠い。

投擲物の在庫が切れたあとは、ゴリ押しの接近戦しか残っていなくて苦労しました。

 

ゲームトータルで一番ストレスを感じたのはここでした。

クリアした後になればいい思い出なのですが、プレイ中はもう・・・

 

最強ボス 人形の王/ロミオ

おそらくこのゲーム最大の難所。(裏ボスは未プレイ)

まずワープポイントからボス戦まで微妙に距離がある。何度もやり直すので、ここで心が折れかけます。

 

第一形態がまず強い。

ここをどれだけ無傷で凌げるかが勝利に直結します。

 

そして尋常でない第二形態の極悪さ。

エルデンリングのマレニアを彷彿とさせる攻撃の速さ。

なぜ倒せたか今でもわかりませんが、多分運が良かっただけでしょう。再戦しても勝つ気が全然しません。

 

敵の強さだけでなく、ここまでに取得可能な武器と、P機関で開放しているパッシブスキル、強化のための月長石の入手難易度などのバランスが良くなかった気がします。

 

チャプター4で武器を+3まで強化可能な月長石が無限購入可能。

チャプター7で武器を+6まで強化可能な月長石が無限購入可能。

 

つまり、ロミオと対戦するチャプター6の時点では、この時点での最高火力(+6)の武器は少ししか作れません。どの武器を強化するのか慎重に選別する必要があり、それが難易度を上げています。

 

凶悪な強さに対して、その時点での武器の選択肢が少なすぎる。

それが苦戦した原因だと判断しました。

 

これ以降も凶悪なボスはたくさんいましたが、武器の選択肢が豊富で、ある程度火力のある武器を使えばなんとかなりました。スキルも揃っていて対応可能です。

 

全武器を強化した状態で挑める2周目のロミオとの戦い方は、制約だらけだった一周目と全然変わってくるのが想像されます。

 

B ゲームとしての完成度の評価

B-1 操作性とUI

キーコンフィグも充実。

R1ボタンの連打が厳しいのでXボタンに弱攻撃を設定。

その他も自分流にカスタムして、乗り切りました。

 

ジャンプが「Lスティック押し」に割り当てられていて、遊びやすかった。

 

ストレスポイントのところにも書きましたが、先行入力の判定に違和感を覚えるシーンが多く、慣れるまで苦労しました。

 

UIも洗練されているし、海外ゲームにありがちなチープなフォントの使用がなかったのも高評価のポイントです。

 

画面上に表示されているアイコンなどを非表示にするモードもあるのですが、アイテムを切り替えた瞬間すら表示されなくなっていて、使いにくいというよりもはやアイテム切り替えのわからない縛りプレイです。

 

B-2 映像とサウンド

楽曲の良さは申し分なし。効果音も爽快感があって気持ち良い。

映像も十分過ぎるほど美しいものでした。もっと良いモニターに買い替えたらまた遊び直したい。

 

B-3 パフォーマンス

Macを使ってゲームパスのクラウドゲーミング(本体なしのストリーミングのみ)で遊びましたが、ネットの向こう側の次世代機を感じることができるロードの速さでした。

 

PS4版を買っていたらおそらくこの読み込みの速さは体験できなかったので、ゲームパスで遊んだのは正解でした。

 

WiFiで繋げるとダメでしたが、有線接続に切り替えてからは、ストリーミングであることを忘れるほど安定しました。

 

変なバグに遭遇することもなく、終始安定していました。

 

C 概要とオススメできる人

C-1 やりこみ要素とボリューム

エンディングは3種類用意されていて、1周遊んだだけでは全てを見ることはできません。

トロフィーコンプ(全実績解除)するためには最低でも3周遊ぶ必要があります。

 

何度も遊びたくなるための仕掛けが上手なので、周回プレイをするのは苦ではありません。

 

NPCイベントが少なめなのも個人的にはちょうどよかったですね。

ボリュームが多過ぎるとかえってやる気をなくすタイプなので、これくらいのボリュームがちょうどいいです。

 

私は下手なのでクリアまで80時間かかりましたが、上手な人・探索をしない人だとこの半分もかからないと思います。

 

C-2 オススメできる人

・ソウルライク/死にゲーが好きな人

・武器のカスタマイズに魅力を感じる人

・爽快感のあるアクションを求めている人

・猫好きな人

 

C-3 ゲームの概要

Lies of P

発売日 2023年9月19日

 

パッケージ版 8360円

ダウンロード版 8360円

 

メーカー NEOWIZ

開発 NEOWIZ

プラットフォーム PS5 / PS4 / XboxX|S / Xbox0ne  / PC / Mac

ジャンル 3D探索型アクション/ソウルライク

対象年齢 

CERO:D(17歳以上対象)

必要な容量 40GB

 

D さいごに

エルデンリング、ダークソウル3に続いて、3本目のソウルライクゲームのクリアとなりました。辛かったけど楽しかった。そんな当たり前の感想しか出てこないのがソウルライクの魅力なのでしょう。

 

ソウルライクをやりたいなら、本家のフロムソフトウェア作品を遊べばいい。

そう盲信していましたが、考え方が変わりました。面白いものは面白いし、本家にはない魅力も十分味わうことができました。

 

「パクリだ」という批判もあるみたいですが、概念の模倣はパクリではありません。

 

例えば、CとかAmとかの音楽のコードは、全世界で共有されていまし、同じものを使っても誰も文句はいいません。またギターはギターでしかないし、ピアノもピアノでしかありません。

 

そこにいちいちオリジナリティを求めていたら、不協和音と変な楽器しか存在しないグロテスクな世界になってしまいます。

 

もはやギターやピアノレベルで浸透している、「ソウルライク」という制約の中で、いかにオリジナリティを追求するか。今作では見事にそれに成功しています。

 

だからこそ、80時間遊んでも全然遊び足りない状態になっているのです。

面白いからもっと遊びたい。この衝動は実にシンプルです。

 

ゲームパスで3月の終わりまで遊べますが、きちんと製品版を買い直そうと思っています。エンディングも全部みたいし、今後のDLCも遊びたい。それには製品版が最適だからです。

 

また、このメーカーの作品はゲーム界では不遇のMacにも力を入れていて、Steam版はもちろん、App Store版も存在します。せっかく新しいMacを買ったのだから、その性能を活かすためにもまずはこのソフトを買ってみようと計画しています。

 

ゲームパスの配信期間は1年であることが多いので、2024年9月の終わりで遊べなくなると予想しています。そしてそれと同時にPS Plus Extraに追加の流れが自然です。

 

サブスクで気軽に遊んでみたら、面白そうだったら買う。

この流れは今後も続きそうです。

 

また、合わない人には全く合わないゲームなので、サブスクで気軽に遊んでみるのがオススメです。とりあえずチャプター3までを楽しく遊べれば、素養はあると思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

ゼルダの音楽で心の平静を取り戻す

ティアーズオブザキングダムが発売されて以降、ゼルダの良さってなんなんだろうってずっと考えていました。

 

ハイラルが美しい」

「謎解きの達成感」

「馬が可愛い」

「作り込みが尋常じゃない」

「ジャストガードでガーディアンを仕留めた時の高揚感」

 

最後のはただの個人的感想ですが、人それぞれゼルダを好きな理由はあると思います。

 

この動画はその一つの答えなのではないかと思っています。

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心を揺さぶられるって多分こういうことではないでしょうか。

ぜひ、多くのゼルダファンに見てほしい素晴らしい動画です。

 

あの曲のあの場所でリーバル出すなんて。

ホント、わかってるなぁ・・・

 

プログラムの最後にティアーズオブザキングダムのサントラ発売決定!の報を期待していましたが、それは次回のニンテンドーダイレクトに持ち越しでしょうか?

 

 

【プレイレビュー】Lies of P ソウルライク初心者がこの陰鬱で難しいゲームにハマった理由

『Lies of P』

ソウルライクの猛者の方々がこぞってプレイしていたので気になっていました。

本当は興味があるのに、遠くでその現象を眺めるのは僕の悪い癖。

ピノキオの死にゲー、それって面白いの?」

こんな醒めた目でみていましたが今は違います。

 

最初のボスまでのステージの完成度が高すぎて、初期に選べる3種類すべての武器でやり直すほどハマってしまうほど。

 

どんなゲームも必ずプレイしないとその面白さは体感できない。

その当たり前の事実を『Lies of P』で再認識させられました。

 

死にゲーに興味のある方、耐性のある方はぜひプレイしてみてほしい傑作です。

※本文内では『Lies of P』は全てLPと省略します。

 

私の個人的解釈でよろしければぜひ最後までお読みください。

もちろん忖度なしの正直度100%の感想です。

 

 

プレイ状況

プレイ時間は15時間ほどで、ステージ3のボスまで討伐

気がついたら3時間経っていることが当たり前で恐ろしくなります。

 

ハマった理由

1 敵キャラの気持ち悪さが気持ちいい

ピノキオの世界の話なので、敵キャラも今のところ「からくり人形」が主体です。

今後、人キャラも出るかもしれませんが現時点では不明。

 

その人形の動きがとにかく気持ち悪いのです。

からくり人形が滑らかな動きをしていたら、それはリアルでないということになりますが、この気味の悪い一連の動作が実に人形らしくて虜になったのです。

 

ずっと眺めていても飽きない「不快ではない気持ち悪さ」がLPの魅力です。

 

世界一気持ち悪い駅員さんに襲われるP

 

2 吐き気をもよおすほど美しい世界観

『Bloodborne』の世界観を踏襲という噂を耳にしていたので、なんとなく想像していましたが、確かに足を踏み入れたくない気持ち悪い世界であることは確かです。

 

ただ、背景の作り込みが素晴らしく、暗い世界の不快感を綺麗に打ち消してくれます。

 

クラット中央駅の造形は、「ここが待合室でここがトイレなのね。なるほど~」

と気味悪さを無視して、単純に観光客気分で探索するほどになりました。

 

景色の美しさに感動するP

 

3 死にゲーは斬撃音が9割

「死にゲー」のデビューは2年前のエルデンリングでしたが、敵を背後から「バックスタブ」した時の音が気持ち良すぎて、最初の敵の拠点の周りを延々と遊んでいたことを思い出しました。

 

暗くて陰鬱な世界を歩き回るには、それなりの対価が必要です。

それが何か考えましたが、「敵に攻撃した時の音」だという結論で落ち着きました。

 

例えゲームであっても、人の肉を斬る音は聞いていて辛いものがありますが、LPでは皆無。人形を破壊しているのだから、ガシャンという音しか聞こえません。

その音がなぜか心地よくて、ついつい繰り返し同じステージを周回してしまうのです。

 

ゴーストオブツシマで感じた「敵兵を斬る」罪悪感はここにはありません。

敵が人間ではないことが、自分にとって重要な要素なのかもしれません。

 

背後から忍び寄り致命の一撃をくらわせるP

 

4 豪華絢爛すぎる拠点

最初のボスを倒すとようやく拠点に辿りつきますが、その拠点が超豪華なホテルなのです。中世の古き良き建築様式を真似て作られたと思われる秀逸なデザイン、手抜きを感じないオブジェ、武器を強化してくれるお姉さんとその飼い猫。

 

死にゲーの世界の中に突然現れた「癒しの空間」。ギャップに弱い人間の心理を巧みに刺激してきます。大きさはそれほどではありませんが、ここには歩き回る楽しさがあります。

 

最も嬉しかったのは、レコードプレイヤーが置いてありBGMを変えられること。ミュージックプレイヤーは『FF7Remake』や『Nier Automata』でもありましたが、Pでは本当に蓄音機なのです。

 

サイドクエストの報酬で貰ったレコードをかけてみましたが、この楽曲のクオリティがまた高い。おまけに再生を押してから楽曲が始まるまで少しだけ無音部分があり、現実のレコードに忠実。おまけにレコード独特のジリジリ音まで再現されています。

 

このBGMを聴きながらホテルを散策していると、外の陰鬱な世界を忘れることができる。現実を忘れることができるという意味では、実際のホテルと同じ役割を果たしていると言えます。

 

常に敵が全力で殺しにかかってくる死にゲーの世界。

陰鬱で過酷な世界だからこそ、心安らぐ優雅なホテルが必要なのかもしれません。

このゲームにはおもてなしがあります。

 

ソウルライク史上最も豪華な拠点

 

5 人生初の60FPSと高速ロード

Mac + GamePassUltimateで遊んでいます。

つまりストリーミングでのプレイなのですが、それでも60FPSと高速ロードを体験できます。

 

エルデンリングはPS4版を30FPSで遊びました。十分美しいのですが、ネットにアップされているPS5版の60FPSの動画にはどうしても見劣りします。

またPS4内蔵のHDDだとロード時間が長すぎて話にならないので、SSDを導入しました。速くはなりましたが、それなりの待ち時間が生じます。

 

LPでは、パフォーマンス優先モードを選べば60FPSを体験可能。そしてロードも爆速。

60FPSのヌルヌル感+待ち時間のストレスゼロの快適環境で遊べています。

 

何度も同じステージを繰り返すゲーム。

何度もやられてストレスが溜まりやすいゲーム。

だからこそ、60FPSと爆速ロードの快適な環境が重要なのかもしれません。

 

さいごに

最初のボスが倒せず、苦労しました。

レベルを上げたり、ボタンの設定を見直したり、やれることは全てやりました。

 

攻撃しなければいけないタイミングで間違えて回復薬を飲んでしまい、大きな声が出る。

深夜の咆哮が許されるのは一人暮らしの特権です。

 

横で寝ている猫が飛び起きるほどの声を何度も上げ続け、その声に猫が慣れた頃、待ち続けた勝利の瞬間が訪れます。

 

1時間以上は挑戦したはずですが、やっぱり勝てるように調整されています。

こうして人はソウルライクの沼にハマっていくのだなと痛感しました。

 

ソウルライクをやりたいなら、本家ダークソウルシリーズを遊べばいい。

そう盲信していましたが、このようなクオリティの高い作品の出現を目の当たりにして、本家じゃなくても面白いものは面白いと考え方が変わりました。

 

難易度も比較的易しめで、『エルデンリング』や『ダークソウル3』よりも遊びやすく調整されている印象です。

 

今回課金したゲームパスの期限が3月の終わりまでなので、それまで全力で遊ぶつもりです。こんな完成度の高い作品がDay1に選ばれるなら、Xbox本体を買うのもありだなと思い始めています。

※Day1(GamePassで発売日初日から遊べること)

 

 

 

サブスクは死にゲーデビューのチャンス

そうは言ってもいきなりの購入はハードルが高い。おまけに死にゲーは人を選ぶジャンル。明らかに向いていない人がいるのも確かです。

 

発売前は体験版があったようですが、今は存在しません。だからこそ、お試し感覚で遊べるゲームパスとの相性が抜群。ちょっと遊んでみて、僕みたいにハマればやりこめばいいし、合わなければやめればいいのです。

 

肌に合わなければ『パルワールド』や『ペルソナ3リロード』もあります。『Vampire Survivors』や『Dead Cells』なども遊べます。

 

サブスクは、死にゲーデビューのハードルを劇的に下げてくれます。

死にゲー未体験の方は、ぜひこの『Lies of P』を遊んでみてほしい。

 

 

サブスクでの配信は1年契約であることが多く、ゲームパスに『Lies of P』が追加されたのは2023年の9月なので、あと7ヶ月しか遊べる期間はありません。

それまでに多くの人が遊んでほしいですね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。