スプラトゥーン3のDLCサイドオーダーを10時間ほど遊びました。
10時間のチャレンジでようやく、10階のボスを倒せたという状況です。
現時点では、とにかくストレスを与えてくるゲームだという印象です。
同じステージを繰り返して自キャラを強化する「ローグライク」
そう言えば聞こえはいいですが、現実は基本性能の弱体化という嫌がらせ。
初期の設定が弱すぎて、前に進む気力が生まれません。
ゲームなので「制限」を設けたい気持ちはわかる。
ただ「このストレスの与え方はダメ」というところが圧倒的に多いのです。
スプラトゥーン2と3のヒーローモード(ソロ専用ステージ)はクリアしましたが、難しいなりにステージクリア時の達成感や爽快感がありました。
このサイドオーダーにはそれがない。
1 ストレスの多さ
2 爽快感のなさ
ただひたすらインクの残量を気にするだけのゲームに、爽快感は生まれません。
任天堂が作るゲームにしては全然面白くない。
「面白くない」は個人の感想でしかありませんが、
なぜそんな負の感情が生まれたのか詳しく分析してみます。
1 インクの回復速度が遅過ぎる
10時間のプレイで終始ストレスを感じ続けたのがここ。
あともう少しで風船が割れる。敵を倒せる。
そのタイミングでインク切れ・・・
とにかく気持ちよさを遮るタイミングで必ずインク切れが発生。
それを何度も繰り返すことになります。
インクの回復速度アップを強化要素にしたい気持ちもわかる。
スプラトゥーンというゲームを快適に遊ぶための生命戦でもある「インクの補給速度」ここに過度のストレスをかけるとどうなるか・・・
単純に楽しくなります。
2 敵を倒す快感がない
敵を倒す意味がほとんどない。ただの障害物。
その割に敵からの攻撃は無意味に理不尽。
爽快感という報酬がない状態で敵と対峙するのは厳しい。
3 気がつけば終わっているやりがいのないステージ
例えば「ボールを運べ!」という球を弾いて、目的地に乗せるステージ。
磁力で引き寄せられる設定になっていて、強く弾いたら勝手にゴール到達してくれることがあります。
自分の意図ではなく、テキトーにやっていたら勝手に終わる。
自分で何かをやったという達成感がゲームの醍醐味ですが、それが全くありません。
4 プロペラヤグラの進行速度が遅い
たくさんインクを当てても速度が上がるわけでもない。
インクを当てた時の反応具合がわからないので、どう対処すればよいか不明。
おまけに床が動くので、そこでもストレスが発生。
的を撃っているのに、気持ちよく進まない。
強烈なストレスです。
5 獲得できる強化ポイントが少なすぎる
稼いだスコアの1/100が永続強化できるポイントになります。
例えば4355ポイントの状態でゲームオーバーになった場合、44ポイントがシンジュという強化ポイントに変換されます。
毎回、円をドルに換金しているイメージ。
円のまま使わせて・・・
この設定に「ペナルティ感」を覚えました。ポイントはそのままにして強化に必要なポイントにゼロを2つつける方が気持ちがよい。
1000円稼いだのに、10円しか使えない。
地味ですがストレスが溜まります。
6 自販機の値段が高い
売っているものが、序盤にしては高過ぎます。
苦労に対する報酬(難易度の緩和)のバランスが悪いのです。
7 クリア演出と再挑戦時のエレベーターは不要
クリア演出は我慢するとして、エレベーターに何度も乗せる必要はありません。
挑戦するたびにエレベーターに乗るのが本当に苦痛で、やる気を削ってきます。
おまけに、ボス登場の演出もスキップできない。
繰り返すゲームだからこそ、サクサク進めたい。
見せる演出はこのジャンルでは基本的に不要なのです。
「ローグライク」で最も嫌われる要素、無駄な演出に時間をかける意味が全くわからず、何を楽しんでほしいのか絞られていない。そんな印象を受けました。
まとめ
私はスプラでも対戦プレイを一切しない「ソロ専」です。
その理由は対戦でストレスを感じたくないから。
自分だけのミスならストレスではなく、実力不足だと割り切れるからです。
このサイドオーダーを遊んで感じたストレスはまさに、私が避け続けてきた「感じたくない」ストレスそのものでした。
「スプラトゥーンってこんなにストレスが溜まるゲームだったの?」
と驚きました。
ヒーローモードもそれなりに難しく、ストレスはあります。クリアの爽快感がそれを打ち消してくれますが、サイドオーダーにはそれがありません。
とにかくバランスが悪く、気持ちよさがない。
何度も挑戦しようという意欲を削る要素が多い。
個人的にはそんな結論になりました。
クリアまで遊ぶかどうかは今のところわかりません。
買うか迷っている人には絶対にオススメしません。
もちろん良かったことがないわけではない。
原色の塗り合いだった本編に比べて、淡い色のインクを塗っていくのは味がありますし、ボスの造形も好きです。
1 強化要素と難しさのバランス
2 繰り返すためのモチベーションの管理
この2つが悪過ぎるので、そこさえ調整できれば良いゲームになる要素はあります。
いっそのことインク消耗要素をなくして、初心者向けに遊びやすく調整しても良かったと思う。上手い人は皆、対戦やるんだから。
3000円をドブに捨てたとまでは言いません。
それなりに楽しめる要素はあると思います。
ただ良質なローグライクがインディーズで3000円以下で買える現状を知っているだけに、任天堂にしては「ゲームの基本」を忘れているなという印象です。
かけた時間に対する爽快感(報酬)が少な過ぎる。
時間をかけてストレスまみれになりたくない。
それがサイドオーダーを遊んでの正直な感想です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。