内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

【クリアレビュー】ペルソナ3ポータブル タルタロスでゲーマーとしての忍耐力を試されるが、物語は素晴らしい良作

ペルソナ3ポータブルをクリアしました。

なんとかリメイク版のペルソナ3リロード発売に間に合って安堵しています。

 

リロードで深堀りする予定なので、駆け足で物語を進めましたが、概ね満足の内容でした。タルタロスは強烈な試練となりましたが、リメイク版のリロードではどのように進化しているかある意味楽しみです。

 

もちろん忖度なしの正直度100%の感想です。

私の個人的解釈でよろしければぜひ最後までお読みください。

 

 

A 個人的な感想

1 クリアまでの時間とやり込み具合

 

・クリア時間とゲームのボリューム

クリアまで70時間

想定クリア時間は50時間となっていましたが、20時間もオーバーしました。

 

・やり込み度

主人公 Lv71

 

コミュMAX 9

 

ペルソナの合成はほとんど行わず、様々な属性攻撃を一つのペルソナに集めて、最後までそれで押し切りました。

 

・没入度 MIN

気がついたら長時間遊んでいたというような没入感はなく、カレンダーと相談しながら、何月何日までみたいな計画的な進め方が多かった。

 

2 ストレスポイント

どんなゲームにも必ず不満点はあります。

個人的にストレスを感じた点を挙げます。

 

・ラスボス戦にバグがある

ラスボスが「闇夜のドレス」という全ての攻撃を跳ね返す技を使いますが、闇夜のドレスが何ターン待っても解除されないというバグに遭遇しました。いつまで待っても倒せなそうなので結局リセットしてやり直しました。

 

とてつもなく長いラスボス戦の最後の最後でのバグなので、流石に大きな無力感に襲われました。

 

・タルタロスが長すぎる

ランダムに生成される、無機質なダンジョン(塔)タルタロス。

そこで99%の戦闘とレベル上げ、お金稼ぎ、ペルソナ集め、武器収集を繰り返すのですが、あまりにも単調でおまけに苦痛を感じるほどの長さでした。

 

行きたい時に行けばいいということもあり、後回しになりがち。

 

「プレイするなら覚悟すべき」という前評判どおりの退屈さでした。

ボリュームはこの半分でよかった。

 

・戦闘後の演出過多

戦闘後にシャッフルタイムというボーナス演出があり、お金・経験値・武器の入手・体力の回復を選べるのですが、これも面倒に感じました。

 

JRPGで最も無駄だと個人的には思っている「経験値獲得の演出」をさらに長引かせる演出に集中力を削がれました。

 

「お宝もらえる」より「サクサク進める」が時代の流れだと思います。

 

・冗長な会話

タルタロス以外ではキャラの移動はほとんどなく、良くも悪くも会話を楽しむゲームです。ただひたすら会話を繰り返すことになるので、その会話の内容が退屈ならば=退屈な時間となってしまいます。

 

常に「楽しい会話」や「刺激的な展開」が繰り広げられることはないので、プレイ時間のほとんどは無機質な会話を読む時間となります。

 

開発者の方々が練りに練って作られた会話(テキスト)の質は高く、飽きないよう工夫されていて、洗練されています。

それでもこれだけの時間、会話を繰り返すのは辛いという感想を持ちました。

 

3 快楽ポイント

どんなゲームも快楽がないと続けられません。

個人的快楽ポイントを紹介します

 

・コミュというシステム

様々な女の子と親密度を上げていくという現実ではまず許されない行為が楽しめます。

マネージャー、生徒会の後輩、アイギス、ゆかりと逢瀬を重ね、コミュマックスを達成感しました。風花と美鶴先輩は時間が足りませんでした。

 

時にはその別の子の目の前で放課後デートに誘うという鬼畜の所業もこなさなくてはなりません。ゲームの中とは言えども、罪悪感を覚えました。

 

会話を重ねることで、男女問わずそのキャラクターとの親密度が上がります。それによって強いペルソナを生み出せるようになるというメリットがあります。

 

また、ペルソナ強化のメリットだけではなく、会話も深みが増していき、そのキャラへの愛着が育つ仕組みになっています。飽きさせないための工夫は見事でした。

 

ネタバレを避けるために名前は言いませんが、とあるキャラクターとのコミュのレベルを上げていく過程で、胸を締め付けられるような会話に遭遇します。

そのキャラクターが人気があるのも納得でした。

 

それぞれのキャラの持つ「愛くるしさ」が、このゲームの最大の魅力でしょう。

魅力を引き出してくれた声優さんにも感謝です。

 

・斬新なBGM

おしゃれというひと言では片付けられないセンスのあるBGMが秀逸。

タルタロスで風花にかけてもらうことのできる雪の女王が好きです。

 

・重厚で中身のある物語

これもネタバレを避けるため詳細は触れませんが、頑張ってタルタロスを攻略して良かったと思える深みのある物語でした。

 

物語と人物の絡みに無駄がなく、登場人物が多すぎて理解できないということもなかったのもポイントが高いです。

 

C ゲームとしての完成度の評価

 

1 操作性とUI

ペルソナ5ほどではないが、十分すぎるほどUIは洗練されています。

操作も特に悪いと感じた箇所はありません。

 

2 映像とサウンド

ペルソナシリーズのキャラクターデザインが好きなので、キャラに動きがないからと不満を感じることはありません。こういうゲームだと割り切って購入してますから。

 

サウンドに関してはBGMからSEまで完璧で、異常な完成度でした。

多くのテキストを読んで感情移入しなければいけないJRPGでは、楽曲が重要な要素を占めることを再認識しました。

 

3 パフォーマンス

元々はPSP用のソフトだったものをスイッチに移植したものなので、ロードは一瞬で特に読み込みが遅いと感じた場所はありませんでした。

 

ただ上記のとおり、ラスボス戦で進行不能バグが存在するので、そこだけは直してほしいです。

 

D やりこみ要素とオススメできる人

 

1 やりこみ要素とボリューム

・サブクエス

・ペルソナの育成

・コミュのマックス

 

やり込み要素は無限なので、その気になれば100時間は遊べるはずです。

ただReloadが世にでる直前の現在、購入してまで遊ぶ価値があるとは言えません。

 

2 オススメできる人

・会話を読むゲームが好きな人

・アクション要素が嫌い・苦手な人

・深くて重い物語が好きな人

・仲間との絆や登場人物との粋なやりとりを楽しみたい人

 

 

E 最後に

2024年の2月2日に待望のリメイク作。ペルソナ3RELOADが発売されます。

Amazonの予約ランキングでも上位に位置していて、期待度が高いことが伺えます。

 

XBOXゲームパスのDAY1(初日から遊べる)作品にも選ばれているので、久々にゲームパスに課金します。おそらく一ヶ月あればクリアできるでしょう。2月はペルソナmonthになりそうです。

 

ポータブル版でできなかったこと、やれなかったことを中心に、タルタロスの退屈さがどれだけ解消されているかも検証しながら、クリアを急がずゆっくり遊ぶつもりです。

ストーリーを知っているので、じっくり噛み締めながら進めます。

 

現在公開されている動画を見る限り、声優さんもそのまま続投(ここはかなり重要)されているみたいなので違和感なく楽しめそうです。

 

ポータブル版の感想としては、携帯機との相性は最高だったという結論になります。

ゲームとしての評価はこのRELOADを遊んでみて改めて決めたいと思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。