新年早々まさかのダークホースが現れた。
大抵のソフトは体験版を遊べば「なるほど、こんな感じなのね」で終わってしまうが、このプリンスオブペルシャ失われた王冠は難易度を変えて最初から何度もやり直してしまうほど面白かった。
体験版の時点で名作だと断言できるほどの完成度の高さに驚きました。
UBIのソフトは遊ぶ前に自社のアカウント(UBIコネクト)への登録を促される。
体験版を遊ぶのにそこまでする必要はないと思うので、レビューする前に登録をスルーする方法を紹介します。
「登録が面倒だから体験版を遊ばない」というのは実にもったいないと思うからです。
とりあえず遊んでみてください。
UBIコネクトをスルーする方法
1 体験版を起動するとタイトル画面が表示されるので何かしらのボタンを押す
2 言語を選択。なんとペルシャ語も選べます
3 ここではAボタンを押して、今すぐ利用するを選択
4 UBIコネクトが起動するので、Xボタンを押し終了を選択
5 終了させる
6 最初の画面に戻るが、Bが戻るからあとでに変わっている
ここでBボタンを押す
7 無事にゲーム内に入れました
8 難易度を選択
9 Aボタンで次を選ぶ
10 Aボタンを押すとゲームが始まります
※ちなみにPS4でも試みましたができませんでした。
もちろん忖度なしの正直度100%の感想です。
私の個人的解釈でよろしければぜひ最後までお読みください。
A 個人的な感想
1 プレイ可能時間とやり込み具合
・体験版のボリューム
最初のボス戦の直前まで遊べます。到達すると強制終了します。
遊べる時間はだいたい45分~1時間くらいでしょうか?
ジャンプや攻撃・回避などのひととおりの操作を覚えさせるチュートリアルエリアを終えてから、すぐに探索が始まります。
繊細な操作を要求されるエリアや強敵が出現するエリアもあり、十分楽しめます。
また強化要素も解放されているので、強化や買い物を楽しむこともできます。
・やり込み度
見習い(イージーモード)と戦士(通常モード)で2周ほど遊びました。
英雄(ハードモード)と不死隊(究極モード)もこれから挑戦します。
・没入度
パリーや回避が圧倒的に気持ちよく、操作も簡単なのですぐに慣れます。
主人公の動作もかっこいいので、洋ゲーが苦手な自分でも違和感なくキャラを好きになれました。双刀でのアクションが惚れ惚れするほどかっこいい。
世界観も独特で、行ったことはありませんが「ペルシャっぽさ」が出ていて引き込まれます。
2 ストレスポイント
体験版の時点ではほとんどストレスはありません。
重箱の隅をほじくることになってしまいますが、2つほど挙げました。
・謎の用語
インタラクトすると言われてもよくわかりません。
ここは洋ゲーっぽくないきちんとした日本語をあててほしかった。
・フォントが弱い
和製のゲームに比べてフォントが良い意味で「フツー」です。
インディーなら仕方ないですが、UBIほどのメーカーなら日本語フォントに詳しいスタッフを雇えるはずです。
ここでアラビアっぽい日本語フォントを使っていたりしたら、もっとこの世界に没入できたと思うのですが・・・
3 快楽ポイント
個人的快楽ポイントを紹介します
・シンプルでわかりやすい操作
アクションゲームは操作のわかりやすさが全て。
近接攻撃、弓、パリィ、回避、ジャンプ、アクションゲームで定番の5種類とソウルライクでお馴染みのポーション。
この6種類で問題なく遊べるようになっているので、煩雑な操作を要求されることはなく、特に覚えることがない。ジャンプがデフォルトBになっているのも嬉しい。
・完璧なキーコンフィグ
さらにボタン設定を自分の好みにカスタマイズできます。
例えばソウルライクと同じように近接攻撃をRに割り当てることも可能です。
・HUDの大きさを調整できる
HPゲージや残弾数など画面に表示されるHUDの大きさを3段階で調節可能。
視力が悪かったりする人は大きく、スタイリッシュに実況したい人は小さくしたりとプレイヤーの好みに応じて変えられます。これはありがたい。
・丁寧すぎる難易度調整
例えばイージーモードの見習いでは敵のダメージが0.5という数値に設定されていますが、これをさらに0.1まで下げることができます。
受け流し(パリィ)のタイミングもイージー・ノーマル・ハードの3種類用意されていて、アクション初心者から猛者まであらゆる層に対応できます。
敵からのダメージは最小限に抑えて、パリィのタイミングだけシビアに設定すれば、ゲームオーバーすることなく、パリィの上達に勤しむことができます。
環境ダメージは最小に抑えて、敵からのダメージを最大に設定すれば、アスレチックが苦手な戦闘狂にとっての最適な設定になり得ます。
もしかするとこれが世界標準なのかもしれませんが、個人的にはこんなゲームに遭遇するのは初めてなので正直感動しています。
・パリィの爽快感
パリィに成功した時は青いエフェクトが出る
なんといってもパリィが気持ちいい。「中毒性」というありふれた言葉しか当てはまらないのが残念ですが、本当に病みつきになるほど中毒性がある。
あと、カキンという音も心地よく、双刀でガードするビジュアルもクールです。
パリィに失敗した時は画面が赤くなるので判別しやすい
・独特の世界観
これまたありふれた「独特の世界観」という言葉になってしまったが、メトロイドシリーズの宇宙観(SF感)悪魔城シリーズのゴシックホラー感とは違った、アラビア感(ペルシア感)に引き込まれます。
トゲトゲ床やギロチンなどの各種ギミックも既視感は否めませんが、きっちりこの世界に馴染ませてあります。
B ゲームの概要
プリンスオブペルシャ 失われた王冠
発売日 2024年1月18日
パッケージ版 5400円(Amazon価格)
ダウンロード版 6600円
メーカー ユービーアイソフト
開発 ユービーアイソフト
プラットフォーム Nintendo Switch・PS4/5・Xbox S/X・WindowsPC
ジャンル アクションアドベンチャー・メトロイドヴァニア・マップ探索型アクションRPG
対象年齢
CERO:C(15歳以上対象)
必要な容量 6.4GB(スイッチ製品版)
C 最後に
最近だと2021年のメトロイドドレッド、古い作品だと1997年の悪魔城X月下の夜想曲、その辺りが好きなら絶対にハマれると断言できる完成度の高さでした。
エルデンリングなどの近年のソウルライクからの影響も感じることができ、最近のゲームの良いとこ取りで上質なゲームに仕上がっています。
3Dのゲームはその性質上「カメラの移動」に集中力のリソースを割かなければいけませんが、2Dにはそれがありません。つまりそれだけゲームに簡単に没頭できるということです。
その分、別のところにこちらのエネルギーや集中力を使うことができます。それがシンプルで奥が深いメトロイドヴァニアが、大きく支持されていると個人的には分析しています。
ゲーマー全体が複雑なゲームに疲れているというのもあると思います。
シンプルで気持ちいいゲームらしいゲーム「プリンスオブペルシャ失われた王冠」。アクションゲームが好きなら絶対にその面白さに夢中になるはずです。
1時間の体験版でも面白さは伝わるはずなので、ぜひ手に取って遊んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
スイッチでも60FPSで動作するとのことなので、画質目当てでPSを選ぶことはなさそうです。お好きな方で遊んでください。