ダイの大冒険 インフィニティストラッシュ
内容の言及は避けますが、挑戦的なゲームです。
先日出されたファミ通の売り上げを見て驚きました。
スイッチ版 24367本
PS5版 9222本
PS4版 5255本
トータル 38844本
こんなにも多くの人が買っていることに戦慄します。
そしてこれが次回の集計時に0にならないことが怖い。
炎上ゲームが生まれるのを防ぐことはできないが、
買って損するのを防ぐことはできる
その視点で今回は記事を進めます。
買って文句を言うのが好きな人には全く刺さらない内容です。
面白くないゲームに1円も払いたくない
そんな人はぜひ最後まで読んでみてください。
スクエニに悪態をつく前に少しだけ考えてみませんか?
購入前に必ずチェックすべき3つの項目
発売日に新作ゲームを買うのはゲーマーにとって至上の喜びですが、
それは同時にとてつもないギャンブルでもあります。
ギャンブルに勝つためには情報を集めるしかありません。
1 開発会社の実績
2 ディレクター・プロデューサーの実績
3 体験版の有無
最低限これだけは調べることを強くオススメします。
もしこれを調べておけば購入は見送っていたはずです。
1 開発会社
そもそも開発会社って何?っていうのがあると思いますが、ゲームを作っている会社です。ここがゲームが面白いか面白くないかの最重要要素です。
今回のゲームで言えば開発会社はゲームスタジオというところで、スクエニではありません。スマホゲームがメインで、時々あまり動きが激しくないゲームを作っています。前作は藤井聡太の将棋トレーニングとなっています。
面白いアクション3Dを作る技術はもともと持ち合わせていないことが、過去作から読み取れます。
ラーメン屋に天ぷらを頼んでもなかなか美味しい天ぷらは出てきませんよね。
今回のゲームは、そういう状態です。頼んだのはスクエニなので、発注先を間違えたということですね。開発会社に非はありません。
開発会社を調べるだけで、どういうゲームが出てくるのかある程度は想像することができます。
レビュー等を見ると全てのゲームソフトをスクエニが作っていると勘違いしている人があまりにも多い印象を受けます。
開発会社を調べるのは基本中の基本です。
これだけでもやってください。
2 ディレクターとプロデューサー
プロデューサーは販売元(この場合はスクエニ)の責任者
ディレクターは開発会社の責任者が担当することが多い。
最低でもこの2つは調べましょう。
インフィニティストラッシュは途中でプロデューサーが交代し、発売を見届けることなく退社しています。このような状態で面白いゲームが出てくる可能性は相当低いです。
もちろんこれも事前に調べればすぐにわかります。
ディレクターの方のお名前は確認することができませんでした。
ちなみに同じスクエニでも、ちゃんとしたゲームはこのように関わったスタッフの名前が出てきます。
画像はニーア レプリカントのモノ。JPEG化されているのは責任感の現れ。
3 体験版の有無
実はスクエニは良心的なメーカーです。ここ最近発売された全てのスイッチ向けドラクエ関連ソフトで体験版が用意されていました。そのおかげで私もいくつか購入を見送ることができました。
「遊んで面白くなければ買わないでください」という選択肢が用意されているのはありがたいし、体験版を遊ぶことは購入するかどうかの判断材料になります。
ただし、このインフィニティストラッシュはここ数年の唯一の例外として体験版が配信されていませんでした。
2023年12月1日 ドラクエモンスターズ3 体験版あり
2023年9月26日 インフィニティストラッシュ
2022年12月9日 ドラクエトレジャーズ 体験版あり
2022年9月15日 ドラクエ10 オフライン 体験版あり
2020年12月4日 廉価版ドラクエビルダーズ 2 体験版あり
2020年12月4日 廉価版ドラゴンクエスト11s 体験版あり
2018年3月1日 ドラクエビルダーズ 1 体験版あり
2017年3月3日 ドラクエヒーローズ1・2 体験版あり
これがどういうことなのか、現状を見ればおわかりかと思います。
まとめ
1 開発会社の実績
2 ディレクター・プロデューサーの実績
3 体験版の有無
この3つを調べれば、どんなゲームが出てくるのか高い精度で予想することができます。
私はスクエニ不信で購入を見送ったのではなく、そもそも最初から興味が薄かったのですが、ここまで酷いゲームが生まれてしまったことに衝撃を受けました。
人によっては面白いと感じる人もいるでしょう。
神ゲーだという評価も人によってはあるかもしれませんが、一般的評価は紙ゲーです。どのレビューをみても同じ紙芝居が半分以上という記述があるということは、そうである可能性が非常に高いということです。
これだけのレビューが上がっているのにも関わらず、
「小さい頃からダイのアニメを見ています。評価はどうであれ、買うつもり」と考えている人がいます。こんな悲痛な叫びを見てると悲しくなってきます。
言いたいことは全て語ったので、ここでこの記事は一旦終了です。
お時間のある方のみ最後までごらんください。
ドラクエおじさん、そろそろ覚醒しようよ
「このゲームにお金を払うなら原作の漫画を全巻買って読んだ方がいい」
そんなレビューが散見されますが、そのとおりだと思います。
2021 バランワンダーランド
2022 バビロンズフォール
2023 フォースポークン
毎年、何かしらの話題を提供してくれていますが、今回は罪の重さが違う。
上に挙げた3作は全て自社で勝手に創作したオリジナルのIPです。
自分で責任を取ればいいのですが、ダイの大冒険は違う。
この2人が7年もの間、心血注いで作り上げた作品です。
1996年に連載が完結している古い作品を勝手に掘り起こして、
わざわざ泥を塗って埋めなおした。
「ダイ大ゲームにしたら売れるっしょ」
という安易な考えで企画を通した人間が間違いなく存在しているはずです。
それが何人いるのかわかりませんが、もし人として何かしらの責任を感じているなら、電子書籍で全巻購入して作者の2人に敬意と謝辞を示して欲しい。
そしてゲームを作る手を休めて、熟読してみてください。
なぜこのゲームが、発売初週に38844人が購入するに至ったのかを知ることができるはずです。
他人の作品の価値を下げた罪は、
「また炎上させちゃった。ごめんね」
じゃ赦されないと思いますね。
最も誠実な対応は、
「面白くない作品であることを正式に認めること」
「販売を停止すること」
ではないでしょうか
今回のはそれくらい酷いです。
メーカー側は、事前にプレイ可能だった東京ゲームショウや公式配信では、紙芝居パートを見せないよう厳しく管理した。そして普段は出すはずの体験版を出さない。つまりそれは隠蔽工作です。
メディアには共犯者もいます。
体験版が出なかった作品を唯一事前にプレイできるゲーム雑誌側は、あろうことかゴールド殿堂入りさせ「良質なゲームとしてオススメ」しています。忖度以外の何物でもない。
隠蔽と忖度。
そしてファンの盲目的なお布施。
巷で話題になっているあのニュースとやってることは全く同じですよね。
ドラクエ関連作品に無限に課金しつづける世代のことを
「ドラクエおじさん」と呼ばれていることをご存知ですか?
僕も同世代だけど、自分たちの世代、バカにされて搾取されてるんですよ。
そろそろ面白いゲームを見抜く能力を養いましょうよ。
我々にできることは、出ている情報から事前にダメなゲームを見抜いてお金を払わないこと。それが勇者として覚醒するための唯一の手段です。
文句言うんじゃなくて、お金を払わないこと。
事前に調べて、自分で判断すること。
それが炎上ゲームをつかまないための最良方法です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。