「かゆいところに手が届く」
これはリメイク作品を褒める際の常套句ですが、このリメイクはさらにその上「かゆいところがなくなり気持ちよくなっている」そんなことを感じながらプレイしています。
実は発売日の2週間前に予習を兼ねてペルソナ3ポータブル(以下P3P)をクリアしています。今回の感想では、P3Pとの比較をメインに話を進めさせてください。
苦痛でしかなかったタルタロスの探索も、爽快感すら覚えるほどに改善されていて、没入感を上げています。ペルソナシリーズの持つスタイリッシュさはさらに洗練され、そこに遊びやすさが加わった名作へと進化しています。
「最新のナンバリング作品『ペルソナ5ザロイヤル』と比べても遜色のないグラフィックと操作性で楽しんでいただきたい。それが今回のリメイクのあるべき姿だと考え、開発当初からその姿勢を貫きました」
週間ファミ通2024年2月8日号より引用
そんな開発スタッフの方の言葉通りの完成度に仕上がっています。
これからの「ゲームライフ」のほとんどはリメイク作品との付き合いになると思いますが、このペルソナ3リロードはナイスリメイクのお手本の一つだと言えるでしょう。
私の個人的解釈でよろしければぜひ最後までお読みください。
もちろん忖度なしの正直度100%の感想です。
A 個人的な感想
A-1 クリアまでの時間とやり込み具合
現時点では不明
A-2 タルタロス改善点
・オブジェの破壊によるアクションの気持ちよさの追加
ソウルシリーズでは、箱や家具を破壊することが楽しくてやめられない。
ゼルダシリーズでは、誰もが草を刈ることに夢中になるはず。
こうした爽快な要素がないことがコマンド式JRPGの欠点ですが、今作は違います。
レア宝箱の鍵でもある「薄明の欠片」が隠されているオブジェがダンジョン内に点在していますが、これの破壊が気持ちいい。
ついつい壊したくなる気持ちよさ
この要素が追加されたことで単調さを回避しています。
今後のJRPGではこうしたアクションによる「気持ちよさ」が必須事項なのかもしれません。
シャドウの残滓というパワーワード
これを見つけると壊したい衝動に駆られる
・ショートカットの追加
ダンジョン内で階段を発見した場合、戻って探索するか、次の階へ進むかの選択を迫られる。これは全てのゲームで共通して発生します。
普通は、探索に戻った場合再び階段のある場所まで帰ってくる必要がありましたが、このショートカットが追加されたことで探索を終えた瞬間に次の階へ進めるようになりました。これぞ、革命的進化。
・宝箱の種類の追加
宝箱も何種類か用意されていて、ロックされたものもあります。
宝箱の開錠に必要なアイテムを探す楽しみが追加され、探索が捗ります。
おまけにレア宝箱がある場合は、美鶴(風花)さんが教えてくれる。
超親切だし、探索のやる気にも直結します。
宝箱というより鳥籠
薄明の欠片(ハクメイのカケラ)っていう名前がいい
・オートリカバー
HPの自動回復。ドラクエでいう「まんたん」機能が追加されました。
冒険に必須なのはこれなのよ。助かります。
A-3 バトルの改善点
・圧倒的時短
時短とコスパが最重要視される時代を反映した、スピード感のある戦闘に進化。
「早くて、気持ちいい」が徹底されています。
・コマンドの簡略化
ABXYの4つのボタンにそれぞれ
A 通常攻撃
B 防御
X アイテム
Y スキル(ペルソナ)
が割り当てられ、P3Pに比べて大幅に簡略化されました。
とにかくスムーズ。
直感的でシンプルなコマンド入力画面
ちなみにP3Pは、
アタック・スキル・アイテム・作戦
ペルソナ・防御・逃走
の7つから選ぶスタイルでした。もうあちらには戻れません。
P3Pの戦闘画面。当時のベストだとはいえ、使いにくい
・ペルソナチェンジの自由さ
P3Pではペルソナ攻撃とペルソナチェンジが別枠だったのが大きなストレスで、面倒だから一つのペルソナで押し通していました。今作では、スキルの中からペルソナを選び直すことができるので、敵の属性への対応も簡単になりました。
ペルソナを使い分けるのがゲームの肝なのでこの進化は大歓迎。
より多くのペルソナが使われることになるでしょう。
・敵属性の表示
このゲームでは敵の属性を知ることが、バトルの爽快感に直結します。
当然その属性は全ての敵で違うため覚えられないし、メモを取るのも面倒。
楽しい要素であると同時に、面倒な要素でもありましたが、一度判明した敵の属性が表示されるように進化しました。
・戦闘後の演出の簡略化
P3Pではシャッフルタイムのたびに、カードを選ぶためのミニゲームが発生し、強烈な「遅延行為」になっていましたが、今作では撤廃。カードを選ぶのみのシンプル演出に変わりました。
また、同じペルソナのカードを選んだ場合、前作では「ただの無駄」として処理されていましたが、今作では同じ属性のペルソナに経験値が入るよう変更されています。
これを考えた開発者の方の給料は今後10%増しでお願いします。
選ぶだけ。もうあの無意味な「グルグル」をやらなくていい
・ビジュアルが美しい
等身が高くなり、デフォルメキャラでなくなったことで、見ているだけで楽しいゲームに進化。美しいキャラがさらに美しくなることに文句のある人はいないでしょう。
P3Pではユーザーインターフェースの「かっこよさ」とデフォルメされたキャラの「チープさ」とのギャップが独特の残念さを醸し出していましたが、今作ではそれはありません。
ただひたすらキャラクターが美しいのです。
現時点で風花やアイギスは登場していませんが、今後の登場が楽しみです。
戦闘後のこのキメポーズを見るだけでもう嬉しくて・・・
※お詫び
「進化」という言葉が何度も出てきていて不快に思われるかもしれませんが、実際進化しているので進化と表現しました。ご了承ください。
A-4 学校ライフの改善点
現時点では不明
ある程度判明した時点で追記します
A-5 ストレスポイント
どんなゲームにも必ず不満点はあります。
個人的にストレスを感じた点を挙げます。
・コントローラーの海外仕様
×が決定、⚪︎がキャンセル(PS系コントローラー)
Aが決定、Bがキャンセル(Xbox系コントローラー)
という海外仕様にどうしても慣れません。
対策としてスイッチプロコンでプレイし、OSのコントローラー設定でAとBを入れ替え対応していますが、このやり方にも限界があります。
任天堂がAとB、XとYを逆にすることはないと思うので、この問題とは今後も付き合っていくことになりそうです。
まぶしすぎて直視できない・・・つらすぎる笑顔
今後もネタバレを避けつつ、良い点悪い点を追記していきます。
一ヶ月経過したころにまた読みに来ていただけると嬉しいです。
ゲームパスのススメ
未完成の記事をここまで読んでくれた方に耳寄りの情報を。
そもそもこの記事をここまで読んだ方は、おそらくこのソフトを買っていないはず。
どれだけ熱心に勧められても新作に8000円(アマゾン価格)、DL版の定価は9680円を払うのは厳しいと思います。私もそうです。アトラス作品は高いですしね。
実はこの作品はXboxGamePassのDay1の対象となっていて、発売日からゲームパスでプレイ可能。実際多くの人がゲームパスで遊んでいると思います。
「ゲームパスってXboxを持ってないと遊べないんでしょう?」
そんな声をいまだに耳にすることがありますが、本当にその認識はもったいない。
Xbox本体は不要です。
安定したWiFi回線とPCやタブレットのみでプレイ可能なのです。その気になればスマホでも遊べます。ただし混雑する時間帯は待ち時間が発生します。
私はこのペルソナ3リロードをMacもしくはiPadとコントローラーのみで遊んでいます。
ペルソナ3リロードのために払った出費はゲームパスひと月分、アマゾン価格1089円のみです。
一ヶ月限定で加入し、がんばってひと月でクリアする計画でしたが、なぜかひと月無料がついてきて、3月の終わりまで遊べることになりました。今、ちまたで大人気の『パルワールド』も遊べそうです。
Macだと最新のブラウザ以外は非対応みたいなことが書いてありましたが、普通に遊べています。1000円で2ヶ月遊べるのでぜひ多くの人に遊んでみてほしいですね
本当にこれだけで遊べます
実は、PS5がものすごい勢いで売れています。
普通に買えるようになって本当によかった・・・
おそらく2月の下旬に待望のFF7Rebirthが発売されるのがその最大の理由でしょうが、発売日まで時間がまだあるので、それまでこのペルソナ3リロードを遊ぼうという魂胆なのでしょう。その気持ちわかります。
Amazonでこんなオススメされました・・・衝動買いしてぇ
この流れ、最高すぎる。
ペルソナ3リロードは、アマゾンでもPS5版がひと月で10000本以上売れていることが確認できます。ゲームパスと併せると相当の人が遊んでいるはずです。都会ではさまざまなコラボが実施されているみたいですしね。
できれば本体とソフトを買ってこの祭りに参加するのが理想なのでしょうが、年始にPCを買い替えた私はゲームパスでの参加となりました。ゲームを遊んだ思い出しか残りませんが、楽しければそれでよしとします。
長くなりましたが、わずか1000円の出費で遊べる。
そんな嘘みたいな世界に生きていることだけは知ってもらえると幸いです。
ペルソナ3リロードは確かに高いですが、こうやって安価に遊べる手段も用意されています。ペルソナ3リロードに体験版はありませんが、ある意味ゲームパスは「製品版の体験版」だと割り切って遊ぶのも手だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Xboxの純正コントローラーは安いのでオススメです。