今さらですが、スプラトゥーン2のヒーローモードをクリアしたのでレビューします。
「ヒーローモードを遊ぶことで操作の基本をマスターできるよ」
そんな意見を鵜呑みにして軽い気持ちで遊んだのですが、「操作の基本」を飛び越えて、体感ですが「極限の操作」を求められるステージが多く、何度も挫折しかけました。
普通に難しいです。
■プレイのきっかけ
スプラトゥーン3のヒーローモードをクリアしたあと、これなら2のヒーローモードも遊べそうと思った。あとスイッチオンライン+追加パックに加入していると、DLC「オクト・エキスパンション」を遊べるので美味しいと思ったこと。
ソフト本体を購入したのは2022年の11月でずっと積んでいましたが、ティアキンがひと段落したので積みゲー崩しを開始しました。
■クリアまでの時間とやりこみ具合
ゲームのボリューム(クリア時間)15時間ほど
やり込み度 ラスボス討伐のみ
武器の強化 シューターとタンクのみMAX
没入度 MAX
「暇つぶし」でクリアできるレベルではありません。
きちんとゲームと向かいあう必要があります。
■このゲームの快楽ポイント
どんなゲームも快楽がないと続けることができません。
個人的快楽ポイントを紹介します。
緊張感と達成感。誇張でもなんでもなく30分かかるステージもありました。そんな難しいステージをクリアした時の達成感は言葉では表せません。
個人的トラウマステージは3-13
和ダンスのダンスフロア
■良かったところ
・程よいボリューム
そろそろ飽きてくるかなと思われる頃に、ヒーローモードが終わります。少なすぎて物足りないか、多過ぎて遊べないの二択になりがちですが、本当にちょうどいいボリュームです。
メインコンテンツはあくまでもオンラインマルチプレイなので、これくらいのボリュームなのでしょう。
・ステージ探しが楽しい
新しいエリアに突入したら、全ステージを探してから遊ぶ派。見つけるまでの過程が楽しい。難しすぎず、簡単すぎず、絶妙のバランスに仕上がっている。
・武器強化後の爽快感
初期状態のヒーローシューターは全く使えませんが、Lv3まであげると別のゲームに変貌します。ここまで強化できる胆力があるかどうかがヒーローモードを楽しめるかどうかの分岐点。
タコゾネスも瞬殺できるようになり、爽快感が増す。
・ラスボスが簡単
ギミックを理解すれば倒せるようになっているので、楽しく戦えた。スプラトゥーン3が難しすぎたので、これくらいの難易度がいい。
・エンディング
塗らないと人の名前が出ない演出が秀逸。「見るだけ」のモノが「参加する」に変わる遊び心満載の楽しいエンディングでした。
こういう仕組みを考える人、本当にいい仕事してるなって思う。初期メタリカのフォント使っている人を発見。音楽好きな人が携わっているのを感じた。
■悪かったところ
・強制での番組の挿入
ゲームを起動すると必ずヒメとイイダによるハイカラニュースが入るのですが、スキップ不可で必ず1分の時間の無駄が生じます。
改善されスキップ可能になったスプラトゥーン3を先に遊んだこともあって、相当なストレスになりました。今後もヒーローモードを遊ぶ可能性はあるので、今からでもいいので、スキップ可能にしてもらえると嬉しい。
・ステージを全てクリアしないとボスに行けない
1つのエリアに6つのステージがあるのですが、その全てをクリアしないとボス戦が発生しない仕様です。これだと苦手なステージがあった場合、一生次のステージを見れないことになる。
スプラトゥーン3では、こちらも改善されていて苦手なステージはスルー可能。遊びやすくなっています。
・ブキチによる武器の強制
初見プレーにも関わらず「指定武器」を使わされます。
同じ武器を使うのを防ぐため、新しい武器に慣れてもらうためという理由はわかりますが、難しい武器と苦手なステージが組み合わさった場合、クリアの難易度が上がります。
もちろんこの要素もスプラトゥーン3では改善されていてさすがだなと感心しました。
・セーブデータお預かり非対応
スプラトゥーン3で対応しているのでいいのですが、何百時間もやり込んでスイッチ本体の故障などでデータが消えた人はしんどいんじゃないかな。
■向いている人
※マルチプレイの要素は一切考慮していません
・アクションゲームが好きな人
・クリアすることに固執できる人
・いわゆる死にゲーや高難易度ゲームに慣れている人
■向いていない人
・繊細な操作が苦手な人
・短気な人
・自分との戦いに勝利できない人
■ゲームの概要
発売日 2017年7月21日
パッケージ版 6578円
ダウンロード版 6578円
ニンテンドーカタログチケット引き換え対象(実質5000円)
メーカー 任天堂
開発 任天堂
プラットフォーム Nintendo Switch
ジャンル 2D探索型アクション
対象年齢 CERO:A(全年齢)
必要な容量 6.1GB
※パッケージ版を購入した場合も追加で6GBほど必要です
更新データ約4.0GB + オクト 2.0GB
■総評
進化したスプラトゥーン3が市場に出ている今、定価で買って遊ぶ価値があるとは断言できませんが、ここでしか遊べないステージがあるので、スプラ3クリア後に余力があるならといった感じ。
それにしてもスイッチ発売直後の任天堂ソフトラッシュがすごい。
ゼルダブレワイ 2017年3月3日(本体と同時)
マリカー8DX 2017年4月28日
スプラトゥーン2 2017年7月21日
スーパーマリオ オデッセイ 2017年10月27日
そりゃあスイッチ本体も品薄になるわ。
スプラトゥーンというIPの人気を決定づけ、スイッチの売り上げや普及に大貢献した本作。ヒーローモードとオクトのために遊んでみる価値は十分にあります。
■最後に
スプラトゥーン3同様、マルチプレイを一切やらないという縛りつきで購入しましたが、ソロモードオンリーでも十分に楽しめました。任天堂のアクションゲームの完成度の高さには毎回圧倒されます。
スプラトゥーン2のアップデート版がスプラトゥーン3なので、ソロモードの今後の更新はないと思いますが、ソロモード目的で遊ぶ人はゼロではないでしょう。
スプラトゥーン3のDLC、サイドオーダーがどういうものになるのか、現状では何もわかりませんが、スプラトゥーン1と2のソロステージを3でも遊べるようにするというのは、需要がある気がします。そうすれば番組強制問題も解消するし、一石二蛸です。
スプラトゥーン3のラストステージ&ラスボス、隠しステージの難易度を考えると、あれ以上の難易度のステージを追加する意味はあまり感じませんし、ライト層はそこまでの極限の遊びを求めていない気もします。
スプラファンは3000円も払うのですから、遊びやすくて楽しいモノを求めているはず。
任天堂的にも難しすぎて売れない3000円のDLCは作らないはずです。
やり込み要素って難しさだけじゃないですからね。
いずれにしても、サイドオーダーには期待しています。
少し別のゲームを遊んだあと、オクト・エキスパンションに挑戦する予定。
最後まで読んでいただきありがとうございました。