竜王倒しました。ソフトを購入してから2年かかりましたよ・・・
僕が任天堂スイッチの本体を買ったのが2020年の3月。
それと同時に購入し始めたのがこのドラクエビルダーズ(以降DQB1)でした。記念すべきスイッチデビュー作でしたが、実はラスボス竜王が強すぎてクリアしていませんでした。
実は先日エルデンリングという高難易度のアクションゲームをクリアしまして、そのお祝いを兼ねて、ずっと欲しかった任天堂純正のプロコンを買ったんです。せっかくプロコン買ったし、エルデンリングクリアしたし、久しぶりに竜王討伐やってみるかと軽い気持ちでやったらクリアできました。相変わらず難しかったよ・・・
正直、エルデンリングのクリアと同じくらい嬉しいです。
プロコンのおかげなのか?
エルデンリングでアクションゲームのスキルが磨かれたのか?
その両方だと思いますが、無事にクリアできたので2年越しでクリアできたDQB1のクリアレビューしていきます。
古いゲームなのでこれからプレイする方は少ないかもしれません。
過去にプレイした方にとって何かしら懐かしい要素があれば幸いです。
ゲームの概要
ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ
発売日 2018年3月1日
パッケージ版 5280円
ダウンロード版 5280円
メーカー スクウェア・エニックス
プラットフォーム Nintendo Switch
ジャンル 2D探索型アクション
対象年齢 CERO:A
必要な容量 816MB
ニンテンドーストアでのセール価格の底値は40%オフの3168円。
GW・夏休み・正月などセールの時期を狙いましょう。
PS4版について
PS4版のULTIMATE HITS(廉価版)はパッケージ版ダウンロード版ともに4180円とスイッチ版に比べかなりお買い得ですが、PS4版はゲーム内のミッション(トロフィーとは別)達成条件が厳しいのでオススメしません。各章に「20日以内にクリア」という意味不明のミッションが存在します。それがなくなり、難易度が緩和されているスイッチ版をオススメします。
PS4版セール価格の底値は40%オフの2508円です。
PS4版の容量が734.46MB、追加コンテンツ付きのスイッチ版よりも容量が少ないということは画質などはほぼ同じレベルだということ。画質や解像度を求めてPS4版を求める必要はなさそうです。スイッチ版PS4版お好きな方をどうぞ。
関連過去作の簡単な紹介
ナンバリング1作目であるドラゴンクエスト。姫を助け、竜王と倒すというわかりやすい物語。その派生作品であるDQB1を遊ぶなら、プレイしておいた方が良いかも。
繋がりはありますが独立した話なので、未プレイでも楽しめるし、未プレイの方のための解説や補足も丁寧なので安心してプレイできます。
ゲームのストーリー
「もし わしの味方になれば 世界の半分を やろう」
ドラゴンクエストのラスボス、闇の王「りゅうおう」からの問いかけに「はい」と答えて闇につつまれてしまった世界が舞台。その世界の復興がゲームの目的。
剣や魔法ではなく、建築で世界を救うという発想が斬新。
ゲームの特徴
わかりやすく言えばドラクエ版マインクラフト。
ブロックを積み重ねて建築(ビルド)していきます。
「コマンドバトル」が魅力のドラゴンクエストシリーズ。
それとは一風変わった、アクションとビルド(建築)が主体の新しいドラゴンクエスト。
個人的にはキャラの造形はドラクエ作品の中で一番好きです。
ファミコン~スーファミ時代のドラクエのリメイクは、全部これでいいとすら思っています。
良かったところ
・ドラゴンクエスト1に対するリスペクトを感じる
ドラクエ1のif世界を描くなら、これしかないでしょうというほど完成された世界。
原作に対する敬意が随所に見られ、リアルタイムで遊んだ世代は理由なしに熱くなれます。
出てくるモンスターの種類もDQ1の世界観どおりで嬉しくなる。ドロルとかおおさそりとかリカントとか・・・涙が出てきます。
・最高の音楽
DQ1のフィールド曲「広野を行く」が聴けるのは、DQB1だけ。DQB2では使われていません。他にもDQ1以外からも多くの名曲が流用されていて、テンションが上がります。ドラクエはやっぱり音楽がいい。
・癒しキャラが多い
鳥山明先生の描く温かみのある造形はもちろんなのですが、NPCキャラそれぞれの性格がいいんです。ピリンちゃん、ロロンドおじさん、エルちゃん、あねごなど印象に残るキャラばかりで全員を好きになれます。
「荒くれ」という無骨なだけだったキャラを、さらなる高みに押し上げてくれたのは間違いなくビルダーズでしょう。
全てのキャラたちが建築する度に拍手したり、褒めてくれたりして、気持ちよくプレイできます。このゲームをやると本当に癒されます。
・ほどよいボリューム
発売から2年間での総プレー時間は150時間となっていますが、それは僕が町の復興(建築)に力を入れたのが理由。クリアのみだったら、50時間くらいでクリアできるのではないでしょうか。ちょうどよい密度です。
ストーリーのボリュームは少ない部類に入りますが、クリエイト系のゲームなのでこだわれば時間は無限に溶けていきます。
ひさしぶりに1章を最初から遊んでみましたが、1章のクリアまでにかかった時間は約15時間でした。
・章ごとに完結していて拠点に愛着が湧く
DQB2では、大きな流れのあるストーリーの中で、DQ2の世界の中のそれぞれの拠点とメインフィールドの「からっぽ島」を復興していく話でしたが、DQB1ではそれぞれの章(エリア)が完全に独立しています。
メルキドはピリンちゃん、リムルダールはエルちゃん、マイラはあねご。お気に入りのNPCが住んでいる街という色が強いので、それぞれの街に愛着が湧きます。
拠点の大きさもDQB2に比べるとほどよく狭いので、作業に取り掛かりやすい。
クリアした後の楽しみとしては、
「今日はメルキドに外壁を作るか」
「そろそろマイラにちゃんとした温泉つくろうか」
みたいな感じで、シンプルで明確な目的を持って建築しやすいです。
それぞれの章にやりこみ要素(ミッション)が用意されていて、それを達成するとフリービルドで作れるアイテムが解放されていきます
悪かったところ
・野宿できない
フィールドで寝るためには壁を積んで部屋をつくる必要があります。
DQB2ではベットを設置するだけで良かったのですが、部屋をつくるのは面倒。DQB2で改善されて本当に嬉しかった要素です。
モンスターが徘徊するフィールドで野宿できないっていうのは、リアルに忠実なんですけどね。
・夜が暗すぎる
狼の遠吠えがあったり、ゴーストが出現したり、純粋に怖いです。
敵が強いのは寝て朝にすればいいのですが、暗くなるのは不便でした。
DQ1のダンジョンもたいまつがないと真っ暗になるので、それを踏襲しているのかもしれませんね。
・ボスの難易度が高い
モブキャラとの通常戦闘を含め、けっこうなアクションを求められます。特に溶岩まじんと氷河まじんが合体した「がったいまじん」は鬼畜レベルの難しさ。この癒しの空間の中で、何度もゲームオーバーしたくない。
ゴーレムもまあまあ強い
・新しい章を始める度に素材を集めなおさなければいけない
それぞれの章が独立しているので仕方ないのですが、ちょっと面倒でした。
・ダッシュがない
結構な距離を歩きまわるのですが、ダッシュ移動がありません。
移動にストレスがないことは全てのゲームの肝。
・グローブがない
ブロックをつかんで、置き直す。DQB2では当たり前の機能がありません。
壊す→拾う→置くという作業が必要です。
この時点では未完成だったと言えばそれまでですが、慣れきってしまった今は不便に感じます。
このゲームに向いている人
・ドラクエ1の世界観が好きな人
ストーリーはDQB2と同じくらい良いです。
リアルタイムで遊んだ世代には響く要素がたくさんあります。メルキド、リムルダール、マイラなど懐かしい地名が出てきて、35年前にタイムスリップできます。
NPCの発する言葉には気づきの含まれた名言もあるし、笑える要素も多い。これぞドラクエという王道展開はやはり清々しい。
・ドラクエビルダーズ2を伝説のビルダーズの帽子を着てやりこみたい人
DQB2へのデータ引継ぎ特典が2種類あります。
そのうちの一つ「伝説のビルダーの帽子」これが衣装としてめちゃくちゃカワイイです。これを手に入れるためだけにDQB1をやる人もいるほどです。第1章のメルキド編のクリアが入手の条件なので敷居も低い。ビルダーズ2をお気に入りの衣装でやりこみたい人は必須です。
もうひとつの引き継ぎ特典、「竜王の玉座」のレシピ。こちらもまがまがしい建築を目指す人には必須のアイテムかと思われます。ですが取得難易度が高い。スイッチ版、PS4版ともに全クリアが獲得条件です。ラスボス竜王も苦戦したし、マイラ編のラスボスもアクションの難易度はかなり高め。
個人的にはクリアを諦めるほどの難易度で、万人が確実に取得できる保証はないので、竜王の玉座のレシピ取得を目指してDQB1をプレイするのはオススメはできません。
このゲームに向いていない人
・DQB2の建築をやりこんだ人
完全進化形のDQB2に比べれば洗練されてないので、ストレスになる要素が多いです。武器に耐久値があり、壊れたりするのもDQB2を遊んだ今となっては不要に思えます。
・建築をがっつりやりこみたい人
DQB2に比べると建築できる領域も狭く、やれることも少ないです。
ドラクエビルダーズの完成形がDQB2なので、大掛かりな建築はそちらでやることをオススメします。
・アクションが苦手な人
DQB2に比べてかなりアクション要素が強めです。
そしてボスが強いです。特に3章と終章のボスは心が折れるレベル。
クリアを目指すなら、手伝ってくれる助っ人を呼びましょう。
・これからドラクエビルダーズの世界に入っていく人
引き継ぎできる「伝説のビルダーの帽子」が不要なら、DQB2から始めるのが正解。あらゆる面で洗練されています。
リメイク求む
世界観や物語は本当に素晴らしいので、DQB2のシステムを導入して作り直して欲しい。
ドラクエビルダーズRemakeのサプライズ発表。心待ちにしています。
DQB1&2のメインのプロデューサーの方が退社されていますので、続編は期待できません。ビルダーズシリーズはDQB2で完結したと考えるのが妥当かもしれません。もちろん作って欲しいとは願い続けていますし、発売されれば絶対に買うタイトルです。
続編が出るとすればDQ3の異世界になるはずなので、HD-2D版のDQ3の発売のあとの方が、戦略的には正解。HD-2D DQ3が2023年発売だとして、その1年後2024年がDQ12、その1年後2025年あたりにドラクエビルダーズ3が出てくれると嬉しい。
個人的にはDQ9も未プレイなので、DQ9のリメイクもしてほしい。
最後に
DQB2の完成度が高すぎる故に、不遇の扱いを受けてしまっている本作。
逆に言えば、この作品の良くないところを徹底的に見直したから、DQB2という神ゲーが生まれたという風に捉えることも可能です。
DQB1とDQB2どちらを遊ぶべきか?
ドラクエビルダーズ1と2どちらが面白いのか?
もちろんDQB2なのですが、ドラクエ1の世界観が好きなら、小学生、中学生の頃にドラクエ1を遊んだ世代なら、熱くなれるはず。DQB2を遊んで、もっとビルダーズの世界に浸りたいなら、時間のある時に遊んでほしい。そんな一本です。
建築をやりこむには不向きですが、ストーリーだけを楽しむならこちらもDQB2に負けてはいない。ただしアクションの難易度は高め。
DQB1の特徴をまとめるとこんな感じでしょうか。
操作性を改善したリメイク、待ってます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。