内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

逃げ恥 第1話【初見感想】家事をするおっさん側からの見方

アマゾンプレイムで観られるようになっていたので「逃げるは恥だが役に立つ」を観始めました。初見ですがあれだけ流行するのも納得の面白さです。

 

もう4年前の作品だということにびっくりです。あれから4年も経っていたのかという気持ち。

今さらなのかもしれませんが、ビデオオンデマンドの良いところはこの「今さら」の番組を自由に視聴できることにあると思います。DVDだとこの「今さら」の番組すらレンタル中だったりするのです。全話借りれることはなかなかありません。

観たいときにいつでも観れる。時代の進化に感謝です。

 

実際のところ、けっこうな数の人がアマゾンプライムで初見視聴しているようです。僕みたいに流行りものには手を出さずに、ブームが冷めてから見てみようという人もかなりの数はいるのだと思います。

 

映画でも音楽でも良い作品は時代を超えるといいますし、本当に面白いものには「今さら」という概念すら存在しないのかもしれません。

 

■大前提としての新垣結衣さんの可愛さ

さて、これから全11回に渡って感想を書き綴っていく予定なのですが、まず「ガッキー可愛い」を禁句にしようと思います。

 

それはもう大前提なので改めて書く必要はないかなと。そんなのは感想ですらない。「空は青い」「地球は丸い」と同じレベルの普遍の真実です。

 

「ゆりちゃん素敵」も同じ、女性陣の2人に共感する人が多かったからここまでのブームになったということは僕ですら知っているので、彼女たちの魅力以外のこのドラマの良さを発掘できたらいいなと思っています。

 

今のところ、僕の中での主役は古田新太さんですね。この人あっての面白さだと思います。登場するだけで笑いが生まれる、場が引き締まる。すごい役者さんですよね。画面に映ってないのにそこにいるような気がする。その存在感は尋常ではありません。

 

あとは横浜という設定がいい。東京に恨みはありませんが、東京じゃないのがいい。田舎者にとって、横浜はなんとなく東京よりも洗練されているというイメージが強いです。毎回映るみなとみらいの風景には圧倒されます。

 

■コメディーとシリアスの絶妙なバランス感

第一話は情熱大陸のパロディーから始まります。この導入部分でがっちり掴まれましたね。これは面白いやつだ、笑えるやつだ、間違いないと。

 

派遣社員として働いている職場で解雇されるところから物語は始まります。

「これ洗っといて」の上司。どこの職場にも必ずいますね、こういうガサツな人。

 

新垣結衣さん演じるみくり。彼女の妄想の情熱大陸内での「社会に必要とされてる感覚が日々の励みになる」というセリフ。これで全てのネガティブな感情と状況を正当化し、真面目な人ほど病んでいくのです。ここは沁みましたね。

 

こういう細かいところが、きちんと心に響いていく。

言い方は悪いけど「普通のラブストーリー」だったらここまでのブームにはなってないはず。キャリアウーマン、専業主婦、兼業主婦、若者、学生、幅広い層からの指示を得たからこその大ヒット。女性目線の小さな「わかるわかる」をあらゆる場面に散りばめるのが非常にうまいです。

 

■網戸に気付く男こそが一緒にいるべき男

掃除を終えたみくりに対して、「網戸を洗ってくれましたか?」と尋ねるヒラマサさん。

ここは第一話での最重要シーン。

 

些細なことに気がついてくれる人って本当に嬉しいんです。僕は男性ですが、この気持ちはめちゃくちゃわかります。

 

今日はエアコンめっちゃ効くね。(フィルター掃除したから)

扇風機調子いいね。(羽の掃除したから)

包丁めっちゃ切れるね(研いだから)

 

何かが維持されているということは、必ず誰かがやってくれているんです。

それに気づく人でありたいものです。

 

星野源さん演じるヒラマサは不器用な男ですが、きちんと「ありがとう」を言える人です。そういう彼の優しさに共感する女性は多いと思います。

 

このドラマが公開されたときはまだ平成でしたが、現在は令和。新しい時代になっても昭和を引きずりまくっているガサツな男たち。ありがとう、ごめんなさいを絶対に口にしない団塊のおっさんたち。本当に呆れます。

 

ガサツなおっさんたちは本当に世の中の女性を不幸にしているんだなと思います。そしてそれが自分をも不幸にする行為だと気づいていないのが一番の罪。

 

主婦の労働力の年収換算304.1万円というかなり具体的は数字が提示されます。

実はこれを世間に広めたのがこのドラマの最大の功績かもしれません。やってみるとわかりますが家事はめちゃくちゃ大変です。とにかく終わりがない。

 

一人暮らし歴25年、自炊歴27年。僕は主婦をやったことはありませんが、この304万円という数字には心底納得できます。家事を軽視する古いおっさん連中はなんとも人の気持ちがわからない悲しい人種だなと思います。

 

■爽やかすぎるイケメンの本領発揮

このあとヒラマサの会社内で問題が起こり、カンヅメになります。

ランチを買ってくるイケメン大谷亮平さん。爽やかだな~。

ドリンクを買ってくるイケメン。こんな人が買ってくるドリンクは美味しいだろうな~。

朝食を買ってくるイケメン。朝からかっこよさ全開です。

 

会社での無理が祟ってヒラマサが体調を崩します。みくりが看病したことをきっかけに2人が本当のことを語り始めます。そして距離が縮まり始めます。

掃除、料理、気遣いの全てをヒラマサに肯定される。誰からも認められないと思っているみくりにとって、これ以上の喜びはないと思います。

ここもいいシーンでした。 

 

第一話はスペシャルで尺も長く見所も多いのですが、長くなってきたのでこの辺で切り上げます。

 

原作は女性向けの漫画なので、当然ドラマのターゲットも女性だと思います。

それでも、僕は男性に見てほしい。おっさんにも見てほしい。理解できるならじいさんにも見てほしい。

 

配慮のできない全ての男達こそがこのドラマを見て真の男の優しさや心遣いを勉強すべきだと僕は思いますが、そういう人はこういうドラマを絶対に見ない。その男女の永遠に埋まらない溝がこのドラマをヒットさせたのでしょう。

 

第1話 プロの独身男と秘密の契約結婚

第1話 プロの独身男と秘密の契約結婚

  • 発売日: 2016/10/13
  • メディア: Prime Video