ゲームの動画作りに必須のアイテム、キャプチャーボード。
IODATAのGV-HDRECという製品を買って1週間ほど使ってみたので簡単にレビューします。
・キャプチャーボードは種類が多すぎて迷っている人
・パソコンにはそんなに予算をかけられない人
・安いものを買いたいけど、ある程度出費した方がいいのかな?
そんな方々の参考になれば幸いです。
結論
・任天堂スイッチをメインで遊ぶ人
・ゲーム配信(生放送)をしない人
・PCに予算をかけられない人
はこれ一択です。
実況や動画作成しない人も、自分のプレイを振り返るのはけっこう面白くて、ゲーム遊びの幅が広がります。
スイッチとPS4本体での録画の解像度とフレームレート
製品のレビューの前に、まずは任天堂SwitchとPS4の録画の解像度とフレームレートを紹介します。
ブレスオブザワイルドの動画作りたいけど、キャプチャーボードがないから、スイッチ本体の30秒録画機能つなぎ合わせて動画作ろう。そんな野望も「30秒録画」の限界を感じて挫折・・・それが過去のワタクシ。
PS4には1時間までの録画機能がついているから、本格的な動画作成はPS4関連のソフトでやろう。そんな目論見でしたが、PS4本体で録画された動画もあまり質がよくないことに最近気づきました。撮りためていたエルデンリングの動画もおそらくお蔵入りでしょうね。
PS4の本体でキャプチャーできる動画のフレームレートは、60ではなく30でした。道理でカクカクしているわけだ。HDDの容量や処理能力を考えると当たり前なのですが・・・
スイッチ(30秒録画)
解像度 1280x720p
フレームレート 30フレーム/秒
音 48.0kHz Stereo
PS4(本体での録画)
解像度 1280x720p
フレームレート 30フレーム/秒
音 48.0kHz Stereo
スイッチ/PS4ともに本体でキャプチャーできる動画の質は同じ。
違うのは録れる長さだけです。
スイッチはボタンを押した時点から30秒前まで
PS4は最長1時間で、5分/10分/30分/60分の中から選択できたはず。
録画ではなく、モニターに出力される解像度はスイッチ/PS4ともに
1920x1080p
フレームレート 60フレーム/秒
となっております
難しい数字が続きましたが、モニターに送られている信号(音声を含む)をロスなく取り込む装置。それがキャプチャーボードです。
GV-HDRECの3つのオススメポイント
使ってみての簡単な感想ですが、とにかくわかりやすいっていうのがあります。
僕みたいなキャプチャーボード初心者でもすぐ操作を覚えられます。接続の概念を理解している人なら、開封して30分後には録画できている感じですね。
1 PC不要で本体単体で録画可能
2 操作が簡単
3 お値段がお手頃
詳しくは後ほど解説しますが、購入の決め手となったのはこの3つですね。
購入前に注意してほしいこと
1 PC不要とありますが、モニターは必要
写す画面がないと、今どの操作をしているのか把握できません。
※ビデオデッキのイメージです
2 本体にある四角い枠は「ミニ画面」ではない
小さな表示窓っぽいのがありますが、あれはただのフェイク。ステッカーを貼ったりしてカスタマイズするのがお勧め。メーカー側はSDカードを置くことを推奨しています。
3 ややこしい2種類のバージョンの存在
アマゾンでは「GV-HDREC」と「GV-HDREC/E」の2種類が売られていますが、基本的には同じものです。自分なりに調べた違いをまとめるとこんな感じです。
GV-HDREC
HDMIケーブル あり
ACアダプター まっすぐ※
外箱 豪華
GV-HDREC/E
HDMIケーブル なし
ACアダプター 90度※
外箱 白一色で質素
※ACアダプタの違いについて
専門用語がわからないのでうまく説明できないのですが、GV-HDREC/Eの方はアダプタの向きに対して、コンセント側の電源プラグの角度が90度ついています。壁のコンセントに挿すと、横向きになります。
GV-HDREC(無印)の方はまっすぐなので、電源タップなどに挿すときは邪魔になるかもしれません。
アマゾンだとGV-HDREC/Eしか入荷しないみたい。GV-HDRECの方はAmazon.co,jp以外の出品者からしか買えないので、僕はGV-HDREC/EをAmazonから買いました。
こちらがGV-HDREC/Eで、販売元はアマゾン。
こちらがGV-HDRECで、販売元はアマゾン以外。
販売元がアマゾンじゃない場合は、不安が付きまとうので、数千円の差なら安心できる販売元で買った方がトラブルが少なく済みます。
ビジネス向けの「GV-HDREC/B2」というモデルもありますが、そちらは完全に別のモデル。少しお値段も高いです。
つかってみてわかった長所
・操作が超簡単
SDカードを入れて、録画開始ボタンを押すだけで録画開始されます。
画質の変更と、撮った動画の管理だけなら、マニュアルを見ずにできるほど簡単。マニュアルも日本のメーカーらしい親切さに感動します。
・TVのリモコンに対応
TVに接続した場合、電源のオンオフ以外はほとんどの操作をTVのリモコンでまかなえます。HDMIリンク(CEC)という機能らしいが、最近の家電は進化してますね。
※HDMI端子がついていても、古いTVはこの機能には非対応です。
・SDカードに直接録画可能
個人的にはMicroSDがあまり好きじゃない。小さすぎて扱いづらいのがその理由。
こちらの製品はSDカードを直接差し込むタイプなので扱いも楽です。撮った動画を抜いて、PCのSDカードストットに入れ替える作業も一瞬でできます。
※もちろんアダプターを使えばMicroSDカードも使えます。
・PSPの付属アダプタに対応
PC横のモニターと、リビングのモニターの2台で主にゲームをするのですが、そのどちらでもGV-HDRECを使おうとするとアダプターの抜き差しがけっこう面倒くさい。
PSPの付属のアダプタは電圧が同じなので、普通に使える。
これで持ち運ぶのは本体のみ。それだけでも全然違いますね。
・USB電源にも対応
別売りですが、USBでの電源にも対応しています。PCやモニターのハブから電源を取ってもよいですね。
つかってみてわかった短所
・電源ゼロ時のパススルーには非対応
コンセントを抜いた状態では画面になにも映りません。つまりパススルーするためには、最低でもスタンバイが必要です。
マニュアルによれば、電源OFF時=スタンバイ時で、コンセントを抜いた状態は電源OFFではないとのことです。
・コンポジット入力の画質が粗い
「レトロゲームの実況動画もつくれる」とありますが、全体的にぼんやりと滲んでいて、正直他人に見せられるレベルの画質ではありません。
思い出の古いVHSをデジタル化みたいな重大な用途がメインでこの機材を買うのはオススメしません。
「とりあえずこんなこともできますよ」っていうレベルです。
アナログ信号のデジタル化は、それ専門のきちんとした機材を使うことをオススメします。
スーファミ実機の「ヨッシーアイランド」とスイッチで遊べる「ヨッシーアイランド」の動画を撮ったので、いつか比較動画を出します。
・編集機能は使いづらい
トリミングくらいは本体でやってみようかなと挑戦しましたが、非常に使いづらくやめました。あと本体にかなり負荷がかかっていて動作も不安定。編集には不向きだと思われます。
この機材を買われる方は、編集用にPCやタブレットをお持ちの場合が多いと思うので、そちらの動画編集ソフトですることをオススメします。
AVT-C878 PLUSとの比較
最後まで比較検討していたのがこちらの商品。
単体録画(ハードウェアエンコード)限定で探していましたが、最終的に候補に残ったのが、IODATAのGV-HDRECとAVer MediaのAVT-C878 PLUSの2つでした。
AVT-C878 PLUSは4Kパススルー対応で、しかもPC配信も対応。おまけにMacにも対応してくれています。ただ僕にはオーバースペックでした。
・生放送しない
・4Kパススルーに必要性がない
・本体録画の場合、メディアがMicroSDカード
この3つが今回見送った理由です。4K出力可能なゲーム機と編集可能なPCが手に入ったらこちらを買うかもしれませんが、まだまだ先になりそうです。
・SDカードで録画可能
・約8000円の価格差
・地味だが堅実なデザイン
この3つがGV-HDREC購入の決め手となりました。
4K非対応ですが、スイッチのソフトを遊ぶ割合がかなり高いので1080p/60fpsで十分です。
まとめ
短所もいくつか挙げましたが、全然我慢できるレベル。
性能にも概ね満足しています。
単体録画(ハードウェアエンコード)ならこれ一択です。
PCゲームはやらないし、予算的にPCのスペックを上げるのは厳しい。そういう僕みたいな人間にはぴったりでした。
生配信しない
PCスペック低い
そういう人にとっては、かなりコスパの良い製品です。
単体録画でも、これよりも安い製品はたくさんありますが、「安物買いの銭失い」になる可能性が高いので、ある程度の価格で安心を買うのが正解のような気がします。
ついに動画編集用の機材が全て揃いました。
今後は少しずつですが、動画編集もがんばっていくつもりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
4K録画しないので、この辺りの価格帯のSDカードで十分
使ってみてわかったのですが、僕の環境では、SDカードで録画して、
ハブに挿さっているMicroSDに撮りためていくのが正解のような気がします。
iPad mini5での動画編集に必須のアイテム