鬼滅の刃のコラボTシャツがUNIQLOから発売されるというので、ネットショップを覗いてみたら、案の定売り切れとなっていました。あまり人前では着れなそうなのもありますが、それすら1枚も残っていません。
あれだけの人気なのである程度は予想できましたが、これはすごい。転売ヤーに流れたのもあるのかな。
ネットだけでなくリアルのUNIQLO店舗でも行列ができたりしたみたいで、鬼滅とコラボさえすればどんな業界も復活するほどの勢いです。
並んでまでほしいかといえばそうでもないのですが、買いたくなる気持ちもわかります。
僕にもそんな時期がありました。10年以上前ですがユニクロでガンダムのTシャツを買い漁った記憶があります。つい最近まで着ていたものもありましたが、今年の夏の初めに断腸の想いで処分しました。
もうキャラクターモノのTシャツはいいかなと思っています。
なぜなら絶望的に似合わないからです。
■禰豆子よ、ごめんな
Tシャツの断捨離を始めた理由は以下の3つです。
1 おっさんにキャラものは似合わない
2 誰かとかぶった時に恥ずかしい
3 デザインではなく、サイズとフィット感が全て
ここ数年で服に対する考え方が大きく変わりました。
バンドTシャツを好んで着ていた時期が20年くらいあって、そのあいだに買い貯めたバンドTシャツがまだ大量にあります。
ほとんどが黒。熱い夏にブラックを着る罪深さは田舎に帰ってから気づきました。
5年くらい前にスズメバチに刺されました。奴らは黒い服を狙ってくるのです。それ以来夏に黒を着るのを避けるようになりました。冷静になるとわかるのですが夏に黒は重いし、太陽の光を吸収して暑苦しいです。
バンドTシャツも好きなバンドならずっと着るのかというと、そうでもありません。けっこうサイズ感が重要です。好きなデザインでもサイズが合っていないものはあまり着なくなりました。Sでも「Mに近いS」と「SSに近いS」があり厄介です。サイズ選びは奥が深い。
聞いて育ったバンドへの恩返しはTシャツを着ることではなく音源を聴くこと。そう割り切れるようになりました。もう少し経ったら捨てられるようになるかもしれません。
個人的にはキャラモノのTシャツが似合うのってギリギリ35歳くらいまでだと思っています。僕はそうでした。もちろんいくつになっても好きで着るのはかまいませんが、似合うかどうか、かっこいいかどうかは別です。
キャラが可愛ければ可愛いほど、その首の上に乗っかっているおっさん顔とのギャップが見苦しくなります。その人の個性でそれをカバーできる人もいますが、ほとんどの人は厳しいと思います。
もちろん僕も例外ではなく、若い頃は似合っていたであろうキャラモノのTシャツがもう全然似合わないんですよ。
「そんなことより、おっさんの顔っ!」ってなります。
禰豆子Tシャツもかなり可愛いけど、似合う人に行き渡った方がTシャツもしあわせでしょう。
■シルエットこそが全て
おっさんがTシャツをカッコよく着こなすために必要な要素ってシルエットしかないんですよ。おっさんバンドマンを見渡してもTシャツ姿がかっこいい人は皆シルエットがかっこいい。
若い子だったらサイズが合ってなくてもBEAMSとかのTシャツを着てるだけでそれっぽくなりますが、おっさんがそれをやってもカッコよくはならない。腹が出てたりしたらBEAMSも台無しです。
逆に言えばおっさんであってもサイズさえ合っていれば、それなりの体型でもカッコよく見えます。
ミュージシャンも行けるところまでいくとTシャツが無地になってくるんですよ。トレント・レズナーもデイブ・グロールも勝負ライブは無地Tです。スポンサーとの兼ね合いのもあるのかもしれませんが・・・
Tシャツは袖や丈の数センチの差でかっこよくなったり、ダサくなったりします。
だから僕は柄重視でキャラクターTシャツを買うのをやめました。今はサイズ重視です。
今年は同じ色の無地のTシャツを3枚買いました。全て違うメーカーでサイズの研究も兼ねています。その3枚を一ヶ月くらい着てみて、耐久性・着心地やフィット感もわかってきました。首まわりに難ありとか、少し縮むとか・・・
理想のTシャツに辿りつくための出費だとすれば安いものです。
アメリカンサイズだということでSを買ってみましたが、Mの方がいいかもしれない。かなりゆるくなるかもしれないが、ゆるい場合は体をTシャツに合わせよう。そんな風に考えています。
おしゃれなTシャツを買うよりもその分のお金を体型づくりに使った方が結果としてかっこよくなると僕は思っています。