内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

従業員の感情を消滅させる「お客様ファースト」

「お客様を喜ばせるため」というのは危険なスローガンだなと僕は思っています。

 

お客様を喜ばせるために我が社はなんでもいたします。

お客様を喜ばせるために我々は身を粉にして働きます。

これくらいならまだ可愛いのですが、当然エスカレートします。

 

「どけよ!新人。もっとテキパキ動けよ」お客様を喜ばせるために。

「お前、やる気あんのか?やる気がねえならやめてしまえよ」お客様を喜ばせるために。

「代わりなんかいくらでもいるんだよ」お客様を喜ばせるために。

 

「お客様を喜ばせるために」を掲げればこれら全てが正当化されてしまいます。

 

極端な例ですが、これに近いことがフツーに行われています。

とにかく自分に従わせたい。

自分と同じやり方じゃないと気が済まない。

多様性を認めようとしない。

他人のミスは責めるが自分のミスはなかったことにする。

 

人は自分より弱い立場の人をいじめなくては気が済まない悲しい生き物なのでしょう。

人の上に立ってはいけない人が人の上に立ってしまうように社会は出来ているのかもしれません。

 

60代、50代は仕方ないとして、それ以下の世代は少年ジャンプから何を学んだんだ?

ワンピース、ナルト、るろうに剣心ドラゴンボール北斗の拳キン肉マン

強き者はみな弱き者に優しくしてきたじゃないか。

影響を受けなかったのか?かっこいいと思わなかったか?

名もない雑魚キャラの真似ばかりして満足か?

 

■店員さんの態度がその会社の全て

外食に行くとくたびれ果てた店員さんが目に付きます。

悪くもないのにやたらとお客さんに謝っています。

人を奴隷扱いしそうなガサツそうな上司とお客さんの間で板挟みになり明らかに消耗しきっています。感情は存在せず、バイト募集の広告にあるような笑顔は全くありません。

 

メニューを見ると立派なスローガンが掲げてある。

「食を通じてお客さんの健康をサポートします」

そんなことしなくていいから従業員をケアしてあげて。

 

立派なスローガンを掲げる会社ほど、社員の個性を伸ばそうとせず、奴隷化しています。

 

従業員を都合よく従わせるためには

「全てはお客さんの笑顔のために」

が最適なんですよ。

 

他人を見下し続けること。

従業員を粗末に扱い続けること。

人に対するリスペクトがないこと。

 

これらの先にある悲劇に気づく感性がおそらく経営者側にないので仕方ないのかもしれません。

従業員を大切にしない会社に未来はないですよ。