内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

イチロー選手は実績だけでなく言葉にも力がある

昨日2019年3月21日、イチロー選手が現役を引退しました。

平成の30年間、日本で最もストイックに何かに打ち込んだのはこの人だったのではないでしょうか。本当にお疲れさまでした。

 

今から35年くらい前、うちの近所で野球が流行してました。あの時代日本全国そうだったと思います。

空き地の草野球ですら三振王と呼ばれるほど僕は野球のセンスがありませんでしたが、なぜか野球少年を志してみたくなった。スポーツ少年団に入るために練習場までは行くことはできても割って入るタイミングを見出せなかった。シャイすぎて「僕も入部させてください」の一言が言えなかった。のしかかるプレッシャーを克服できなかった。

 

打席にすらたたなかった自分、打席に立つことすら簡単に諦めてしまった自分。

打席に立ち続けて日米通算4367安打という偉大な記録を残したイチロー選手は神様ですよ。

 

野球の試合は観なくても年が一つ上のイチロー選手が今日もヒットを打ち続けている。その事実が励みになりました。大記録を達成した際のインタビューも注目していました。

 

彼は頭がいいので毎回インタビューの言葉に力があるんですよ。

ストイックな彼がたまにみせるお茶目さ。いわゆるギャップ萌えですね。そのブレンドが本当に気持ちいい人でした。「あ、この人は頭の良い人なんだな」ただそれだけでやる気になるのです。野球選手だけでなくかなりの日本人を鼓舞してきたと思います。間違いなく時代の牽引者ですね。

 

今回の引退会見も素敵でした。相変わらずのラブリーな一面が発見できて、彼の今後の人生はさらに素晴らしいものになると確信しました。

 

イチロー名言録、引退会見編

「人よりは頑張ったとは言えない。自分なりに頑張った」

僕たちが努力と呼んでいるものは一体なんなのでしょうか。 THE・ストイック、イチローは最後まで健在でした。

 

「重ねることでしか後悔を生まないということはできない」

 

ヤンキースに移籍した頃から人に喜んでもらえることが一番の喜びに変わってきた」

「ファンの存在なくしては自分のエネルギーは生まれない」

 

 

「野球人生で貫いたことは野球のことを愛したこと。変わることはなかった」

 

 

「(50歳までやると言い続けてきたので)有言不実行の男になってしまった」

「50歳までやると言い続けてきたことがここまで連れてきてくれた」

 

 

奥さんについての質問に対して、

「頑張ってくれた。アメリカで3089本のヒットを打ったのですが、ホームゲームの前は奥さんの作ったおにぎりを食べていた。その数2800、できれば3000個握らせてあげたかった」

 この辺りにイチロー選手のユーモアのセンスを感じますね。

 

孤独を感じながらプレーしていたか?

「全くない。メジャーにきて外国人になった。外国人になったことで人の痛みを慮ったり、人の痛みを想像したりできるようになった。

本などから情報を得ることもできるが、これは体験しないと生まれないもの。

孤独を感じて苦しんだこと多々ありましたが、その体験は未来の自分にとって大きな支えになる」

 

このインタビュー永久保存版です。何度でも見たい。

下手な自己啓発本セミナーよりよっぽど勉強になる。書き起こしたインタビューの記事もいいけど、表情や口調から多くのニュアンスが伝わるので動画がオススメです。

 

わずか10分足らずでこれだけ幸せな気分にさせてくれる動画ってなかなかないですよ。

 

■ALL YOU NEED IS 実績。実績こそが全て

実績の前では言葉は何も意味を持たないし、

実績を残したからこそ言葉が光を放つ。

 

THE・実績の人、キング・オブ・実績、イチロー

もうすでに野球選手を超えた何か特別な存在ですね。

 

言葉ありき、言葉ファースト、言ったもん勝ちのこの時代にあれだけの実績で「言葉」をねじ伏せてきたイチロー選手。学ぶべきことは多い。

 

批判ばかりする人。ひねくれてないで素直にお疲れ様でいいんじゃない。

それができないって相当悲しいことです。

1打席のヒット分の価値もない「批判」に時間を費やすのは意味のないこと。それを4367回のヒットで証明してくれたイチロー選手。

 

野球選手でなくても各々が自分のヒットを打ち続ける、打つための努力をすれば他人の批判をする時間は生まれません。

僕はそう思います。観覧席ではなくて自分の立つべき打席に立てばいいんですよ。

小さい頃打席に立たなかったからこそ余計に想います。

 

一つの時代は終わらない。

彼と同じ時代を歩めたこと、生きていることを誇りに思います。