アルセウス発売からちょうど半年、もう旬は去ったゲームだとは思いますが、いまさらながらクリアしました。
良くも悪くもポケモンをひたすら集めるゲームで、僕には合わなかった。
これが正直な感想ですが、ポケモン初心者なりに良いところ、悪いところを見つめながらアルセウスがどんなゲームなのかを語っていきます。
最後まで読んでもらえると幸いです。
ゲームの概要
Pokémon LEGENDS アルセウス
発売日 2022年1月28日
パッケージ版 6578円
ダウンロード版 6578円
ニンテンドーカタログチケット引き換え対象(実質5000円)
メーカー 任天堂
開発 ポケモン
プラットフォーム Nintendo Switch
ジャンル アクション / ロールプレイング
対象年齢 CERO:A(全年齢)
必要な容量 6.1GB
アクションとRPGが融合した、『ポケットモンスター』シリーズ最新作。
冒険の舞台は、雄大な自然が広がる「ヒスイ地方」。まだポケモントレーナーやポケモンリーグといった概念もない時代の話で、この地はやがて「シンオウ地方」と呼ばれるようになります。
主人公の冒険の目的は、この地ではじめてのポケモン図鑑をつくること。ポケモンの生態を研究する「ラベン博士」との出会いをきっかけに、「コトブキムラ」を拠点に活動する「ギンガ団」の一員として、ポケモンの生態の調査をすることになります。
世界を駆け巡りながらたくさんのポケモンたちを捕まえて図鑑を作り上げていく『ポケットモンスター』シリーズ共通の遊びに加えて、新たなアクション要素が追加。
大自然に生息するポケモンたちの行動に合わせて、隠れながら近づき、狙いを定めてモンスターボールを投げて捕まえたり、バトルで体力を減らして捕まえたり、これまでの『ポケットモンスター』シリーズとは異なるゲーム性になっています。
また、「力業」や「早業」など、新たなバトルシステムが追加されたほか、新たに登場するポケモンや、他の地方とは違うすがたのポケモンも登場。
ポケモンたちとの新しい冒険を楽しむことができます。
世界のすべてを生み出したと言われているポケモンですが、果たして、物語にどのように関わってくるのでしょうか。
Nintendo Storeより引用
ボリュームとやり込み度
・ゲームのボリューム(クリア時間)29時間
ストーリークリアのみ
・やり込み度 Minimum
図鑑登録数 129匹
イツツボシ団員
メイン任務 18個達成
サブ任務 19個達成
裏ボス未討伐
・没入度 Minimum
没入できた瞬間は、回避の必要なキング・クイーン戦のみ
このゲームの快楽ポイント
どんなゲームも快楽がないと続けることができません。
個人的快楽ポイントを紹介します。
良かったところ
・イーブイがかわいい
ピカチュウしか知らないほどのポケモン初心者ですが、今作でイーブイが可愛いことを知った。コリンクやヒコザルも好み。
・パーティー編成の自由度
バリエーションの豊かなポケモンが選び放題です。
「過去作でのお気に入りのポケモンがリストラされた」とかマニアからは色々言われていますが、僕はこれくらいで十分でした。とっかえひっかえやるにはレベル上げが大変すぎるし、キャラの把握もできません。
・早業と力業のシステム
攻撃力重視で行くか、攻撃回数重視で行くかを選べることによって、単調になりやすいコマンドバトルに緊張感と戦略性が生まれた。
・ボス戦のやり直し要素
ゲージを割った状態からやり直しできるのは非常に有り難かった。全てのゲーマーがアクションが得意なわけではないので、この仕様は初心者にとって救いになりました。
・程良いボリューム
クリアまで約30時間。やりこみたい人はさらに数十時間。
個人的には理想のボリュームでした。これくらいがちょうどいい。
悪かったところ
・セーブデータお預かり非対応
ボス戦など美味しい場所はTVモードでやって、図鑑埋めは寝転がってSwitch Liteでやりたい。これだけ作業が多いゲームだから、そういうニーズは多いゲームのはずなのに、なぜ非対応にしたのか謎。スイッチ2台持ちにとってこれはかなりの悪手。
・ストーリー進行のブレーキ要素
ストーリーの進行に、団員ランク要素(図鑑埋め)を強制させるのはいかがなものか。ストーリーを進めたい時に、団員ランクが上がっていないのがあまりにも苦痛でやる気を削がれた。終盤はあらかじめ必要レベルまで団員ランクを上げてから一気にストーリーを進めました。
・図鑑埋めの作業感
「〇〇の技を見た数」「ひこうタイプの技で倒した数」「エサをあげた数」などスマホゲームのようなミッションが興醒めだった。これをやり込みと呼ぶのか?スマホゲームの要素をコンシューマーゲームに持ち込まないでほしい。
・博士経由でしか村に戻れない
コトブキムラから外に出るときも同じ。わざわざ表門を経由する意味がわからない。
テストプレイやデバグをした中で、ここに不平を言う人はいなかったのだろうか?
どう考えても不便で不要な要素。
・文字送りの設定が謎仕様
メッセージを更新する際、前のメッセージの最後の一行が残る。これに最後まで違和感を感じていました。僕だけですかね?
・終始金欠
まずポーチの拡張が高すぎる。クラフト要素で節約したくても、ポーチで大金を持っていかれるのであまりクラフトの意味がない。ポケモンを乱獲しないとお金が集まらないので、お金と進行度のバランスはかなり悪く感じた。
・ライド状態でモンスターボールを投げられない
序盤から最後までお世話になるアヤシシ。モンスターボールをポケモンに投げてなんぼのゲームなのに、わざわざ降りないと投げられない仕様が疑問。水中移動のイダイトウが可能なだけに、なおさら不便に感じた。
・ボタンの割り当てが不親切
+ボタンでライドポケモンの呼び出し
フィールドの移動がメインなのに、押しづらい+ボタンにライドを設定する意味がわからない。快適な移動という面ではかなりのストレス。
Rのアナログスティックの押し込みが空いているので、そこに+を割り当てればかなり快適になりますが、これは本体の設定。本体の設定を変えると色々面倒なので、キーコンフィグは必要です。
・回避後にわずかな硬直時間がある
回避の後に、回避を受け付けない時間が0.2秒ほどあり、ボス戦で苦しめられた。
厳密には回避モーションが終わるまでは次の回避ができないのですが、連続回避できるよう調整して欲しかった。
・ボス敵の火力が高すぎる
手塩にかけて育てたポケモンが一撃死するのを、何度も目撃することになるのが辛い。一撃死で倒すか倒されるかの単調なバトルになり楽しめなかった。戦闘バランスの調整はどのゲームも難しいとは思うが、もう少し調整してほしかった。
・キャラに感情移入できない
良くも悪くも異世界から来たよそ者が世界を救う話。それに対応できない庶民派の人々の言動にイラついた。終始一貫して筋が通っていたのは博士とシマボシのみ。
この言葉が聞けただけでも良しとしたい
向いている人
・ポケモンを集めるのが好きな人
・作業ゲームが好きな人
・コンプするのが好きな人
向いていない人
・要領良くクリアを目指す人
・駆け引きのあるバトルを楽しみたい人
・アクションゲームが好きな人
・ポケモンの世界を好きになれない人
好きなキャラ
この手のノリは嫌いじゃない
ヒナツさんは佇まいも含めて好きなキャラ
最後に
2022年7月17日の時点での、ファミ通での日本国内でのアルセウスのパッケージ版の販売累計数が2,271,345本。ブレスオブザワイルドが発売から5年かけて2,052,373本。
発売からわずか半年でスイッチ最大の神ゲーと呼ばれるブレワイを抜くほどの爆発的ヒット。任天堂eShopの2022年の上半期ダウンロードランキングも堂々の1位。申し分のない売り上げ。
いざプレイしてみると、クリアはできたけど全く没入出来なかった。
不思議な気持ちのままエンディングを迎えました。
売れているゲームと自分にとって面白いゲームは全くの別物。
そんな当たり前のことを考えさせられました。
僕はドラクエ世代なので、キラーマシンやゴーレムのフォルムそのものが好きなのでよくわかりますが、ポケモン世代の人たちは同じようにレントラーやガブリアスのフォルムそのものが好きなのでしょう。
ポケモンに対する熱い思い入れがない人間にとって、このゲームを楽しむにはどうしたらいいか、考えながらプレーしていましたが、結局最後まで見つかりませんでしたね。もちろんポケモンはフツーに可愛いとは思いますけどね・・・
何が人をポケモンに熱中させるのか、ポケモンそのものだという結論に至りました。
ポケモンを愛でることに楽しみを感じるか。それが全て。
僕がキラーマシンを愛でる感覚をポケモンに対して持てた時、もう一度プレイしてみたい。
初めてのジャンルに挑戦するのは今年2本目。
エルデンリングで死にゲーに初挑戦。結果は大ハマりでトロフィーコンプリート。
2022年の上半期、最も売れた2本のソフトを遊んだわけですが、見事に評価が分かれた。
その差は何だろうか。しばらく考えたい。
ここで結論を出すのはまだ早いような気がします。
なんでもかんでもブレワイと比較するのはフェアじゃないとは思いますが、「出せば必ず売れる」しか経験していないポケモンと、「出しても全然売れない」不遇な時代を経験しているゼルダ。辛酸を舐めたその差が出ているのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
もしかするとポケモンファンの方々には不快な表現があったかもしれませんが、温かい気持ちで見守っていただけると幸いです。