ゼノブレイド3をクリアしました。
簡単な感想としては、
・操作可能なアニメ超大作
・全てを物量で解決する、自由時間が多い人のためのゲーム
・シリアスで重厚な案外大人向けの物語
こんな感じでしょうか。
1、2は未プレイで、初のゼノブレイドシリーズ。どんなゲームなのか理解するのに時間はかかりましたが、概ね楽しめました。戦闘システムはいまだに理解できていません・・・
良いところや悪いところを忖度なくまとめてみましたので、これからプレイする人はもちろん、もうすでにクリアしてしまった人も楽しんでもらえれば幸いです。
あと、前作は未プレイでも大丈夫。3からでも全然楽しめますよ。
物語の核心に迫るネタバレは避けますが、ところどころありますので、ご注意ください。
こういう人は遊ばないほうがいい
かなり人を選ぶゲームなので、最初に言っておきます。
こういう人には合いません。
・忙しくて時間がない人
・アニメが嫌いな人
・動画視聴は2倍速がデフォルトな人
・ひたすらアクションしたい人
マリオカートみたいに、5分で楽しめるゲームではありません。時間をかければかけるほど面白さが増すゲームです。逆に言えば、わずかな時間しか投入できない場合は面白さが全くわからず売りに出すことになるでしょう。
開発者自ら「物量が好き」とおっしゃっているので、そういうゲームです。
覚悟してから遊びましょう。
ゲームの概要
Xenoblede3(ゼノブレイド3)
発売日 2022年7月29日
パッケージ版 8778円
ダウンロード版 8700円
ニンテンドーカタログチケット引き換え対象(実質5000円)
メーカー 任天堂
開発 モノリスソフト
プラットフォーム Nintendo Switch
ジャンル RPG
対象年齢 CERO:C(15歳以上)
必要な容量 13.8GB
生きるために戦い、戦うために生きる。
過去と未来をつなぐ、命の物語。
雄大な自然が広がる世界「アイオニオン」。
「ケヴェス」、「アグヌス」敵対する2国による争いが過熱する中、それぞれに所属する6人の少年少女。なぜ戦わなければいけないのか…真実を知るために、「大剣の突き立つ大地」を目指す。
フィールド探索からシームレスに開始する戦闘では、敵との位置取りが重要。
「アタッカー」「ディフェンダー」「ヒーラー」3つの役割をもつキャラクター達を使いこなすことで戦況が有利に。さらに、キャラクターの特長や役割を変化させる「クラスチェンジ」、2人が融合して強力な姿(ウロボロス)に変身する「インタリンク」、冒険する中で仲間となる他のキャラクターも戦闘に参加し、最大7体で戦うバトルなど、新しいシステムの追加により自由度の高い戦闘が楽しめます。
ゼノブレイドシリーズ過去2作の未来を繋ぐ、「命」をテーマにした壮大な物語が始まります。
Nintendo Storeより引用
主要過去作の簡単な紹介
2017年12月1日 ゼノブレイド2(Switch)
2020年5月29日 ゼノブレイドDefinitive Edition(Switch)
※ゼノブレイドのリマスター
やりこみ具合
ゲームのボリューム(クリア時間) 約85時間
イージーモードでオートバトル。
ヒーローは全て解放したので少し時間がかかりました。
やり込み度
・クリア時のレベル Lv79
・クラス上限解放 6/25
(ノア・ミオ・ユーニ・ランツ・エセル・カムナビ)
・クリアしたノーマルクエスト 34
・放置されているノーマルクエスト 23
ユニークモンスター討伐数
・アエティア地方 12
・アエティア地方上層部 1
・フォーニス地方 3
・ペンテラス地方 3
・モルクナ大森林下層 0
・シウェラ浮遊岩礁地帯 4
・キャッスル第3階層 1
・カデンシア 4
・オリジン内部 0
キズナボーナスはこのくらい
没入度 普通
ゲーム(遊び)としての没入度は低いが、物語の見せ方は見事。
物量を優先した結果、記憶に残らない話が多くなってしまっているので、個人的にはボリュームを減らして、密度を濃くして欲しかったというのが正直なところ。
このゲームの快楽ポイント
どんなゲームも快楽がないと続けることができません。
個人的快楽ポイントを紹介します。
高所から水場へのダイビングが気持ちいい
高所からのダイブの処理はゲームによって様々。ドラクエはセーフ、ブレワイはアウト。ゼノブレイドの場合、通常は大ダメージを負って即死なのですが、水場の場合はダメージがキャンセルされる。高い場所にある絶景では、大抵セットで眼下に水場がある。気がついたらついつい飛んでしまう。これが案外楽しい。
少年時代、高いところから川や海へ飛び込んだあの感覚を思い出す。
実際は着地地点が水であっても、あの高さからの落下では、重力で水面がコンクリートレベルの硬さになる。衝撃に耐えられず骨折するらしいので真似をしないほうがいい。
良かったところ
・濃厚すぎる物語
テーマが生きるということなので、大人でも考えさせられる場面が多かった。
少年少女を主人公とするどのコンテンツでもそうだが、子供なのに内面が成熟しすぎていて圧倒される。
・成長を生み出す仲間達
仲間や友情という言葉があまり好きではないのですが、アイオニオンの世界では別。優しく見守ってくれる素敵な仲間たちに恵まれれば人は成長へと向かう。
所々、青臭いやりとりが見られるが、これは若者の特権。物語に没入するためには、青臭い感性は必要。シニカルになりすぎたら人生はつまらない。
・魅力的なヒーローたち
エセルを筆頭に、10代とは思えないほど、成熟したヒーローたちに心奪われた。専用のクエストを通じて、ヒーローたちの性格や心情を深掘りしていくという設定も良かった。クエストの長さもちょうどいいので、寄り道要素ではあるが、全てのヒーローを解放したくなる。
レアなアイテムや場所を見つけた時に、ヒーローから声がかかるのだが、かなりの数が用意されていて、それを聞くのがちょっとした楽しみだった。
・戦闘でプレイヤーにかかる負担が少ない
オートバトルが実装されているため、いわゆる雑魚敵との戦いやレベル上げをAIに委ねることができる。ここで消耗しないので、ユニークモンスターやボスキャラとのバトルに集中できる。
・ダンジョンがない
RPGの醍醐味であると同時にダルい要素でもあるダンジョン。迷ったり、探したりが面倒になることが多いが、ゼノブレイドではそれがないのがありがたい。その代わり広くて、入り組んだ地上を探索できる。それでいいと思う。
地上で迷い、街で迷い、ダンジョンで迷う。
それは大きなストレスになります。
35年前、ロンダルキアの洞窟で「ダンジョン」は遊びつくしたよ。
・つい上げたくなってしまうクラス育成要素
DQ6やFF5のように、全てのキャラが全てのクラス(職業/ジョブ)に転職できるので、育成のしがいがある。ついつい全てのキャラを最大まで上げたくなってしまう。
・ポリコレに屈していない
ゲーム界隈では、プレイヤーの男女比は8:2もしくは7:3の世界。女性キャラの造形はかなり重要な要素。2Bがアーロイだったら、ニーアオートマタはあそこまで売れていない。
そういう意味では、ゼノブレイドはきっちり魅力的な女性キャラを描いている。
洋ゲーによくある「可愛くない女性主人公」のキャラには心底うんざりしているので、かわいいキャラを出してくるのが本当にありがたい。
エセル主人公のスピンオフ出してほしい。
・イスルギの手つき
ムービーシーンでの、イスルギの手の動きから目が離せない。病みつきになる。
・毒親問題に踏み込んだ
唯一嫌いだったシャナイアというキャラだったが、セナのサイドストーリーを進めることで評価は変わった。毒親のせいでああなってしまったんだね。けっこう泣けるいい話だったので、セナの覚醒クエストはオススメ。
親がまともだったゴンドウ(祖父ヴァンダムと母モニカ)と比べるとただただ悲しい。がんばっている我が娘に、優しい言葉でもかけていれば状況は変わっただろうに。人はそれができないんだね。子供はいませんが、気をつけます。
人は闇に落ちる生き物です。
悪かったところ
・不具合やバグか多いが、修正されない
もっとも有名なのが料理効果が乗らないバグ。料理を食べることで、経験値がアップしたりするらしいが、その効果が反映されていないという報告が多く出ている。
もしそうならゲームとしては致命的。苦労して素材を集めても経験値がアップしていないなんて悲しすぎる。次のアップデートでサイレント修正されるとは思うが、炎上してもおかしくない要素ではある。
追記 8月24日現在もアップデートはなし。そのうち修正されるだろうと思っていましたが、まさかここまでとは・・・もはや多すぎて直せないのか。
・マップが不親切
マップを開いた後エリアを選ぶ必要があるのがわずらわしい。
全体マップ→拡大表示がスタンダードなのになぜこんな仕様にした?
・船の操作性が最悪レベル
とにかく海岸線にひっかかる・・・
そして船での移動中は、ブルドーザーが土砂を押し出すように、雑魚敵を押しのける。扱いがあまりにもかわいそうで見ていられなかった。
・エレベーターに仲間を乗せない
画面の処理の都合なのか、仲間を乗せずにエレベーターが動き出し、途中で急にエレベーターの中に仲間達が現れた。ここはきっちりと仲間が全員乗るまで動き出さない仕様にしてほしかった。
・人数が多すぎて何をしているかわからない
画面がごちゃごちゃしすぎていて、自分が何をすべきなのか把握する前に戦闘が終わっていることが多々あった。結局オートを選んでしまう。オートが優秀なので、苦にはならなかったが、モヤモヤする要素だった。
6人のキャラが好き放題言葉を放つので、聞き取れない。せめて自分以外の音声だけでもオフにできるとありがたかった。
4人じゃ少ないから6人と言うことだが、6人だと情報が多すぎて普通の人間には処理できない。落とし所が難しかったのだと思う。
・チェインアタックがダルい
大ダメージを出して、獲得経験値アップの代償として時間を浪費する。
もっとサクッと爽快感を得る方法はなかったのか?
オートモードに「チェインアタックをしない」を追加してほしい。
・寄り道をするとクラス習熟度が上がらない
レベルのカンストは簡単だが、クラスの習熟度は全然上がらない。
自分たちよりもレベルが下の敵を倒しても一切CPがもらえないため、寄り道をして自分たちのレベルが上がれば上がるほど、上げたいクラスの習熟度が上がらなくなる。
これに気づいてからは、休憩ポイントでのレベル上げをしなくなった。
レベルを下げて獲得CPなどを調整する要素はクリア後ではなく、1周目の途中から入れるべき。これは今すぐでもアップデートしてほしい。
・ヒーローが多すぎる
記憶に残らない「ヒーロー」は必要か?
数が増えればどうしても薄くなる。記憶に残らないヒーローを追加するくらいなら、個々の物語を深く描いた方が良い。数よりも質で勝負してほしかった。
ゼノブレイドの課題は引き算だ。
せっかくの魅力的なキャラも使われなければ薄れていく・・・
・強情すぎるNに辟易
たとえイケメンであっても許されないほど、鬱陶しすぎるNという存在。「あんた、ネガテイブでしつこいんだよ!」と何度も往復ビンタしたくなる。
人の内面に潜む「恐れ」という存在らしい。世間見渡したら、こんな強情なおっさんおばさんたくさんいるので納得。
・ラスボス戦が長すぎる
ラスボス戦は、第五形態くらいまであって、普通に1時間くらいかかる。
長いし、途中からやり直せないし、ムービーのスキップもできない。
二回全滅したので怒りが湧いてきました。ボイスが大塚さんかどうかエンドロールで確かめたかったから頑張れた。
このゲームはボスとの再戦が多すぎる。
倒したのに、倒してないことにするのはなしでお願いします。
向いている人
・ゲームと同じくらいアニメが好きな人
・物語を楽しめる人
・小難しい話や言い回しが好き
・時間のある人
向いていない人
・ずっとキャラを動かしていたい人
・ボタン連打がゲームだと思っている人
・2時間というまとまった単位をゲームに注げない人
最後に
ストーリーをクリアし、ムービーを見るという縛りがなくなった今、いろいろやれて楽しい。
ゼノブレイド3は良くも悪くもムービーゲーです。1も2もおそらくそうなのでしょう。
ただそれを楽しもうと思えば楽しむ方法はたくさんある。
僕は洗濯物をたたんだり、こうやって記事を書くためのメモをしたり、寝落ちしたり、ムービー時間を有意義に使わせてもらいましたよ。割り切って楽しんだ方が幸せです。
ただそれ以外の要素としては、物語を重視するあまり、遊びがあまりにも少なかったなという印象です。レベルマックス、クラスカンストのための周回、強いアクセ獲得のための強敵討伐。報酬がほしいからやっているそんな気持ち。やっている感よりもやらされている感が強くなってきました。そういうのスマホゲームで散々味わったなぁ・・・
ブレスオブザワイルドでの、目的もなくただひたすらボコブリンと遊んでいるだけで時間が溶けていくみたいな要素はありませんでした。全てが何かの獲得ありきです。そこが僕の中で神ゲーになれなかった理由かもしれません。
メインストーリークリアでひと段落つきましたが、
・全クラスの上限解放
・全キャラ全クラスランク10
・ノーマルクエストのクリア
これくらいのやり込み要素はやっておきたい。覚醒クエストにもいい話があるので、まだまだ楽しみたい。ユニークモンスター討伐は気分次第ですね。
時間がとてつもなくかかるので、万人にオススメできるゲームだとは言い切れません。お手軽に快楽を得られる娯楽が氾濫している現代、このゲームを楽しめるのはJRPG好きというある一定の特性(耐性)を持っている人だけだと思われます。
「プレイできるアニメ」という方向性は間違っているとは思いませんが、物語の要素を削ってもう少し遊びの要素を入れてくれれば、もっと幅広い層に受け入れられるかもしれません。
同ジャンルの名作「ドラクエ11S」や「FF7R」を超える神ゲーだとは言えませんが、ゼノブレイドにはゼノブレイドにしかない魅力がある。それが伝わっていれば幸いです。
ナンバリングとしてはまだ3までしか出ていない若者。
これからのゼノブレイドの進化に大きく期待できる良質なゲームでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
やり込み要素をやり終えた頃にまた総括の記事を書きます。
ここからは攻略ですが、クラス適正を上昇するアクセについて理解・検証できていることをまとめておきます。
上の3つがクラス適正上昇のアクセ
種類は3種類で、ぞれぞれユニークモンスターを討伐することで手に入れられます。
初回討伐は確定ドロップで、あとは確率ドロップとなっています。
修道の首飾りのドロップ率はかなり低く、2個目は諦めました。
・学びの首飾り クラス適正が1段階上昇
アエティアエリア中部 宿探しのカーリー Lv21討伐報酬
・習熟の首飾り クラス適正が2段階上昇
アエティアエリア北部 岩喰いジュドーマ Lv31討伐報酬
・修道の首飾り クラス適正が3段階上昇
カデンシアエリア南東部 幽界のロッドシルト Lv60討伐報酬
アイテムのテキストには「クラス適正が上昇する」としか書かれていませんが、それぞれ1段階、2段階、3段階上昇します。
例えばノアが、タイオンのクラス「戦術士」にクラスチェンジした場合、クラス適正はCでかなりクラスアップが遅いですが、修道の首飾りを装備することで、3段階アップし適正がSに補正され、上昇スピードが上がります。
クラス適正がB以上のキャラに、修道の首飾りを装備させてもS以上のランクにはならず、成長の速度は上がらないので無意味です。修道の首飾りを装備させるなら、DかCのキャラに装備させることをオススメします。
このゲームの最大のやり込み要素の1つ、クラス上げに活用してもらえると嬉しいです。
ヘヴィザクロの集め方
で必要になるヘヴィザクロは、
カデンシアのヤシヤシ孤島(ランドマークあり)で集めるのが効率いいです。
場所はサーベイイン港から真西へ行ったところ。ヤシの木が目印の小島です。
ここを1周すると3個くらい収穫可能。
他の地方へのワープののち再び訪れるとリポップしているので、
それを繰り返せば目標の20個は獲得できます。