内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

【クリアレビュー】FINAL FANTASY 7 REMAKE ジェシー、ビッグス、ウェッジ、ありがとう。あなたたちのお陰でこのゲーム最高だったよ

今更ですが、FF7 Remakeをクリアしました。続編Rebirthの情報が発表されたこの時期を狙ってプレイしたわけではありませんが、世間の盛り上がりにやっと追いつけた気がして嬉しかったですね。

 

海外でも売れているFF7ですが、日本文化を熟知した我々のみが理解できる面白さが随所に散りばめられていることに気づき、日本人でよかったなと思う瞬間が多々ありました。

 

誰もが知る名作なので、細かいことを語る必要はありませんが、僕なりに感想をまとめてみました。5000字ほどありますので、お時間のあるときに読んでもらえると嬉しいです。

 

ゲームの概要

FINAL FANTASY 7 REMAKE

発売日 2020年4月10日

 

パッケージ版 9878円

ダウンロード版 9878円

 

メーカー スクウェア・エニックス

開発 スクウェア・エニックス

プラットフォーム PS4 / PS5 / EPIC GAMES

ジャンル RPG

対象年齢 CERO:C(15歳以上)

必要な容量 81.3GB

 

クリア時間とやりこみ度

ゲームのボリューム(クリア時間) 40時間

イージーモードでこれくらいの時間。全滅は10回くらい。

 

やり込み度 微

サブクエはほとんど放置。メインストーリーのみを重点的に進めました。

 

没入度 MAX

見事にストーリーに引き込まれました。

章ごとに分かれているので、今日はここまでと区切りをつけやすかった。

 

ABOUT

不朽の名作『FINAL FANTASY VII』の世界が「新たな物語」として生まれ変わります。

・壮大な物語や魅力的なキャラクター

・コマンドバトルと直感的アクションが融合するバトル

・最先端技術が駆使されたグラフィック映像

FINAL FANTASY VII』の世界をリアルに再現、再生しております。

PS Storeより引用

 

STORY

星から吸い上げた生命エネルギー《魔晄》。

《ミッドガル》――八基の魔晄炉を有する階層都市。

魔晄によって世界を掌握した巨大企業《神羅カンパニー》と星を守るために立ち上がった反神羅組織《アバランチ》が激突する。

元ソルジャーのクラウドは、傭兵としてアバランチの《壱番魔晄炉爆破作戦》に参加していた。

魔晄炉爆破の余韻響く八番街。

炎に包まれる街で、死んだはずの宿敵の幻影が揺らめく。

消し去りたい過去の幻影に導かれ、彼女と出会う。

花売りの女性が差し出した黄色い花。

花言葉は――《再会》

その刹那、ふたりを取り囲む黒い影――《運命の番人》。

今、想いが再び星を巡る。

 

※本作は1997年に発売された『FINAL FANTASY VII』のリメイク作品です。

ミッドガル脱出までの原作を元にオリジナルの要素を加えた作品となり、複数作で展開予定の第1作目です。

PS Storeより引用

 

FF主要過去作のプレー状況

ファイナルファンタジー1をファミコンでリアルタイムでプレーした世代。

FF1~6まではプレー済み。最もハマったのはFF4で、唯一ストーリーを覚えているし、リメイクされたら嬉しい。

 

FF7の原作は未プレイです。

FF8もPSでプレイしたような気がしますが、何も覚えていません。

FF9~15も未プレイ。外伝系も未プレイ。

FFに関しては20世紀で時が止まっていました。

 

ゲームの特徴

良くも悪くも物語とムービーを楽しむゲーム。

そしてバトルのある、恋愛シミュレーションゲームでもある。

僕はすんなりと世界に入っていけたので、最後まで飽きることなく楽しめました。

プレリュードのダンスアレンジを聞いた瞬間、神ゲー確定しました。

 

このゲームの快楽ポイント

どんなゲームも快楽がないと続けることができません。

個人的快楽ポイントを紹介します。

 

ジェシー・ティファ・エアリス

バレット・ウェッジ・ビッグス

女性はもちろん、男性の登場人物も全員好きになる

 

「全員好き」が許されるのは、ゲームの世界だけ。

作る側もそれをよくわかっているので、我々プレイヤーはそれを享受するのみ。

 

僕はフォトリアル調のゲームがあまり好きではありませんが、FF7REMAKEは別。キャラの造形も最高に美しいし、声優さんの演技も素晴らしい。

 

良かったところ

・ボリュームがちょうどいい

クリアだけなら35~40時間。僕の場合は、飽きずに続けられるのはこれくらい。プレイ時間が100時間を超えても楽しいゲームは稀で、どこかで作業になってくる。作業感を感じることなく最後まで楽しめました。

 

・BGMが良すぎる

闘う者達 / Let The Battles Begin!が最高に好き。ずっと聴いていられる名曲。

 

・グラフィックが美しい

最後まで美しいグラフィックに圧倒されっぱなしでした。ゲームは完全に映画を超えたということを再確認できました。

 

・街の躍動感

「情報をくれる人」ではなく、そこで生きている人。街に生きる人々の息吹を感じられる。腹筋やスクワットしている人には笑ったし、クラウドに憧れてバスターソード作る子供達もカワイイ。

 

・引き込まれるストーリー

「ミッドガル脱出だけで何がわかる!」とオリジナルを遊んだ人からは怒られそうですが、ここまででも十分楽しかったですよ。新しく追加されたキャラ「アニヤン」や「マダム・マム」など強烈なキャラが多く、物語に華を添えてました。

孤児院の話の中にもいい話が多い。サブクエストにもやりがいがある。

よく言われている「間延び」も全然感じなかったです

 

・猫が可愛い

猫を探すサイドクエストがあるのですが、ネコの溜まり場みたいな場所があり、猛烈に癒されました。メインストーリーでも三毛猫が活躍する場面が多々あり、嬉しくなりました。



・クリア後のやり込み要素がやりやすい

全部で18章あるのですが、全クリ後はチャプターセレクトが解放され、どこからでもプレイ可能になります。好きな場面だけを遊ぶこともできるし、やり残したミニゲームを極めることもできる。

クリア時のレベルやステータスのままで、経験値2倍、AP(アビリティポイント)が3倍になる。レベルカンストを目指す人もやりやすい親切設計。

 

オープンワールドじゃない

一本道のリニアだからこその濃厚な体験が詰まってました。誰も通らない場所も手抜きのできないオープンワールドはお金がかかる割にはどうしても密度が薄くなりがち。

 

様々なオープンワールドゲームを通じて、我々ゲーマーは広い荒野を十分すぎるほど旅しました。ゲームが変わっても素材集めは同じ。やることは同じなのです。

 

素材集めそのものが面倒になってきた昨今、攻略サイトがほぼ不要だったこのゲームは、調べ物に時間を取られることがなく、遊ぶことに没頭できました。

 

最強装備をクラフトするための素材集めみたいなのもなく、普通に進めたらきっちり強くなってクリアできます。

 

・記憶に残る粋な会話

「自分が強いって自覚があるなら・・・もちっと他人の弱さに寄り添ってみねえか?」

バレット→クラウド

 

「生き延びるのは運のいいやつか 強いやつだ」

クラウドジェシー

 

「女はみんな大女優っす」

ウェッジ→クラウド

 

このセリフを聞くためだけにそれぞれのチャプターをやり直す価値がある。

 

悪かったところ

・スラムで迷った

地形を全然把握できないので、マップ頼みになる。マップを見ても迷う・・・景色の変わらないスラムは目印が乏しく、3Dだとかなり厳しい。

 

・移動時、頻繁に強制スロウになる

狭い隙間を横向きで進むシーンが時々挿入されるが、何度もやるのはストレスになった。

 

・乗り越えられない段差

空中の敵はジャンプして剣でなぎ倒せるのに、この段差は進めないのか?と思うほど、低い段差に弱い。ゲームの都合上仕方ないのはわかっているが、気になった。

 

・バトル後の報酬獲得演出が地味

レベルアップしてもテキスト表示のみで、読み忘れが多発。音による何かしらのガイドが欲しかった。例のファンファーレもなく、寂しい。昔はキャラが手を上げて喜んでた記憶がある。これも時代の流れかな。

 

・セーブに時間がかかる

そんなに死ぬゲームではないので、こまめなセーブは不要ですが、少し長いのが気になった。

 

・バトルシステムの理解に時間がかかる

通常攻撃でバーストさせて、守備力ダウン。そのタイミングで大技を発動させ、一気に削る。これを理解した頃は、終盤でした。

 

コマンドだけだと緊張感がなくなるので、よくできた戦闘システムだとは思います。

あと、部位破壊の際のロックオンのやり方が分からず、ロボット型のボスに苦労した。

 

向いている人

・物語を鑑賞するのが好きな人

オープンワールドで挫折した人

・胸熱展開にときめく感性を残している人

 

向いていない人

・ひたすらアクションしていたい人

・原作至上主義者

・カワイイ女性キャラが嫌いな人

 

レノについて

藤原啓治さんが声を吹き込んでいるレノ、存在感がありました。

藤原さんと言えば、野原ひろしが超メジャーですが、僕の中ではエウレカセブンホランドが印象深いです。かっこよかった。

 

レノの「~だぞ、と」っていう独特の口調とともに、藤原さんに想いを馳せることができる。いつでも会いにいけますね。お疲れ様でした。

 

続編のRebirthに望むこと

FF7 Remake DLCのユフィー編はPS5限定で、PS4ユーザーは遊べません。それは別に構わない。本編が面白かったので、我慢できます。

 

続編Rebirthが、ネクストウインター(2023年冬)発売予定となっていますが、それまでにPS5は安定供給されるのでしょうか?その前にFF16の発売が2023年夏となっていますが、活気付くのは転売ヤーだけなら、PS5独占販売もスクエニにとってメリットがなくなるのかもしれません。

 

FF新作を遊ぶ前に、転売ヤーと戦わなければいけないという時代。

これが一番、やる気を削がれるんですよね。

 

ゲームは好きだけど、抽選販売に何度も応募するほど好きじゃない。というか現行のゲーム機で遊べるゲームを遊んだ方が、圧倒的にコスパがいい。無理して55000円(PS5本体)+10000円(ソフト代)の65000円払うよりも、安く遊べるゲーム遊んだ方が財布にも優しい。

 

XboxゲームパスとPS Plusリニューアルのおかげで、サブスクも活気づいてきたから、新作ゲームにフルプライス払うことが当たり前じゃなくなってくる。僕の場合は、現時点でも相当厳選してますよ。

 

日本人にとってのキラーコンテンツファイナルファンタジー。そのFFですら、ゲームから離れていった人々の心を呼び戻すのは難しいと思います。スクエニは柔軟な対応をしてほしい。せめてSteamとの同時発売はすべきだと個人的には思います。エルデンリングの成功例から学んでほしい。

 

CDプレイヤーを持ってないと、CD(音楽)が聴けない時代があったことを古臭いと感じるように、FF7Rebirthが出る頃には、PS5を持っていないとFF新作を遊べないという概念すら変わっている可能性もある。時代はそちらに舵を切っています。

 

最大限、売り上げが出せるのは何か?

最も多くの人に遊んでもらうためのベストは何か?

 

それはPS5独占販売ではないと思う。もうそんな時代じゃないよ。

 

話が大きくなりすぎましたが、Rebirthでもこれまでと変わらず、笑いあり涙ありの楽しい物語を紡いでいってほしい。無理にオープンワールドにすることはない。それは求めてないです。

 

最後に

久しぶりにファイナルファンタジーの世界へ帰ってきましたが、さすがFFとしか言いようがない完成度。興奮あり、トキメキあり、笑いありの至福の40時間でした。そしてゲームの進化を、十分すぎるほど体験させてもらいました。

 

僕の場合、2周目を遊びたいと思ったゲームを神ゲー認定していますが、もうすでに2周目を少しだけ遊んでいるので神ゲーです。FF7 Remakeは、遊びたいチャプターだけピンポイントで遊ぶことが出来、2周目を遊ぶことへのハードルが低いのがありがたい。

最初からやり直すのってしんどい。しばらくは名場面を納得行くまで堪能します。

 

Nier Automataの時も思ったが、登場人物がカワイイのは正解。ゲームなんだから、ポリコレへの配慮などする必要はない。これからもカワイイキャラを描いていってほしいので、日本のゲームクリエイターには期待しています。

 

そしてジェシーの復活を心待ちにしています。

 

長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。