村上春樹さんは、こんな言葉を残しています。
「僕には1日23時間しかない。残りの1時間は運動する時間だ」
小説家らしい素晴らしい言い回しですね。
運動が大切だということはほとんどの方が頭で理解していると思います。
それでもなかなかできないんですよね。毎日の仕事や家事で疲れているし、やると余計に疲れるし・・・
僕も若い頃は仕事でくたびれ果てていて、運動をする余裕なんかありませんでした。疲れているのになんで運動しなきゃいけないのと思っていたし、心にも体にもゆとりがなかったです。
休みの日は寝て過ごす、仕事の日も仕事以外の時間は全く動かない。そんな生活を続けていました。歩いて1分もかからないゴミ出しもバイクで行ってましたからね。
今思えばとにかく疲れていたのだろうと思います。
そしてそんな生活を続けた結果、やはり体を壊しました。体重も40kg台まで落ちて、食欲もやる気も何もないという状態でした。
もちろん今は体重も増え、食欲もやる気もあります。あれを経験したからこそ、多少労働時間を削ってでも運動をしなきゃダメだなと思うし、村上春樹さんの考え方にも共感できます。
■続けることで最大限の効果を得られる
「僕には1日23時間しかない。残りの1時間はリングフィットの時間だ」
僕は今こういう状態で毎日を過ごしています。毎日体を動かしているから、とにかく体の調子がいいんです。
今の僕には人に語れるような大きい夢とか目標はありません。ただ毎日を健康に過ごしたい。心と体をクリーンに保ちたい。できれば風邪とか一生ひきたくない。そんなシンプルなものに変わってきました。
「体調が悪い状態を一秒でも減らしたい」それが究極の目標かもしれません。それを実現するためにリングフィットアドベンチャーの手を借りています。
リングフィットはとにかく続けやすいんですよね。
元々ゲームが好きだというのもありますが、やはり僕みたいな怠惰な人間でも続けられるように工夫されている。プレイしているとその心遣いを感じて嬉しくなるのです。
15分おきくらいに、「そろそろ休みませんか?」と提案してくれるのですが、これが非常に助かっています。タイミング的にはもう少しやれるのですが、「ここで休んでもいいんだな」と安心でき、罪悪感を感じることなく休めます。自分に鞭打つ必要がないので自然と続けられます。
もちろん体調がすこぶる良い日や体力が有り余っている日は、その忠告に従わずに続けることもあります。それはそれで「コンピューターの甘い誘惑に打ち勝ち頑張った自分」ということになり自信もつき、やる気も出ます。
本当に絶妙のバランスで作られています。
あまり話題にはなりませんが、ステージ内の景色などもすごく綺麗です。できれば運動しないで見ていたい絶景もあります。
■アドベンチャーモードを30日続けた結果
「そろそろ休みませんか?」という提案が出るのは、ストーリーを進めるアドベンチャーモードです。そろそろ休むに素直に従う代わりに、毎日必ずアドベンチャーモードを15分だけ進めるということを自分に課しました。
なんとか30日続けられましたが、無理に毎日続けなくてもいいかなと感じています。
試しにやってみましたが、毎日運動による爽快感は得られるのですが、やはりどこかしらに疲労が溜まってきます。若者やスポーツマンなら違うのかもしれませんが、おっさんの体は正直です。達成感よりも疲労の方が大きい。
疲れました・・・
実際に自分がゲームの中に入って体で体験してみて、休むことなく飛んだり跳ねたり泳いだりするマリオやルイージやドンキーコングがいかに強靭な体力を持っているか痛感しました。
ステージボスのドラゴは異様に強いし、立木のポーズは全然出来ないし、プレイヤーの体力回復のスキル「足パカパカ」で自分のHPを削られるし。体に対する負荷がめちゃくちゃ上がってきています。これをあと1ヶ月毎日続けたら、多分イヤになると思います。
普通の筋トレと同じように2日やって1日休むくらいのペースが理想なのかもしれません。毎日やるなら、アドベンチャーモードではなく部位別に鍛えられる「お手軽モード」で、足の日、腕の日、腹筋の日とか決めた方が続くと思います。
■おっさんは昨日の自分と戦うな
現在のプレー状況は
・アドベンチャーモード 15分(実際のプレイ時間は30分ほど)
・ミニゲーム 2種類
・シンプルのチャレンジモード 1種類
これが基本コースで余力があれば
・セットメニュー 数種類
・ジョギングコース 1種類
これらを追加しています。
これをこなせば1時間くらい経過しています。
自分にはちょうど良い負荷かなと思います。
ただ唯一気をつけていることがあって、それはあまり記録を意識しないということです。
ミニゲームやチャレンジモードには記録をセーブでき、今までの自分と競うこともできます。
・大胸筋チャレンジ
・広背筋チャレンジ
・三角筋チャレンジ
・脊柱起立筋チャレンジ
・大腿四頭筋チャレンジ
チャレンジモードのこの5種類は時間内にどれだけ動くかを追求するものなので、けっこう激しい運動になります。筋肉だけでなく確実に心臓にも負荷がかかります。
僕は大腿四頭筋チャレンジが終わった後にはいつも命の危険を感じています。激しく腿上げを繰り返すので、心拍数は異常に上がります。
ここは本当に気をつけた方がいい。
チャレンジ系をするときは画面をあまり見ずにやっています。記録を意識するとどうしても無理をすることになるので、その結果心臓に必要異常に負荷がかかってしまう。
心臓が止まってしまってはリングフィットを続けることもできなくなる。
体力に自信があって、ある程度心臓も強い人以外は過去の記録と競わない方がいいというのが1ヶ月プレイしてみての感想です。
他人はもちろん、昨日の自分とすらも競わない方がいい。そういうのはアスリートの人々に任せておきましょう。
負けず嫌いの人は家族と競ったりするのかもしれませんが、油断してると本当に死にますよ。まだそういう事例の報告はありませんが、僕から言えることは心臓を大切にということです。
記録を意識しなくても間違いなく負荷はかかっているので、熱くならずに楽しくプレイするのが長く続けられるコツかもしれません。
定価は税込で8778円です。転売価格で買わないよう注意してください。