内向型の逆襲

主に人間関係や楽な働き方について書きます。少しでも読んだ人が楽になれば嬉しいです。ゲームが好きなのでゲームの記事が多めです。

HSPは甘えなのか?HSPを誰かにカミングアウトするときに注意したいこと

僕はHSPです。

 

HSPとはアメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した概念で、

 

Highly Sensitive Person

超   繊細な  人

 

という意味です。最後に人という単語がついているからわかるように、病気でもなんでもありません。

 

全人類の約20%がこのHSPであるらしい。

英語の頭文字だけをとった呼称なのでなんとなく病気と勘違いされますが、脳の神経システムの違いによる分類で、血液型の脳のタイプ版みたいなものです。

 

冒頭の言葉を日本語に変えると、「僕は超繊細な人です」ということになります。

自分で自分のことを繊細と呼ぶのは気がひけますが、実際そうなのだから仕方ない。これが本音です。

 

血液型はA型ですというのと同じで、誇ることでも、引け目を感じることでもありません。ただあまり一般に浸透していないというだけです。

ちなみにAB型の割合は日本だと約9%、20%のHSPよりもAB型の方が割合的にはマイノリティーということになるし、騒ぎ立てるほどのことではないと僕は考えています。

 

「賢い人のお陰で、わからないことが明らかになってきたな」

そんな認識でいいと思いますよ。

 

ここまで読んでくれた人にHSPのことを詳しく説明する必要はないと思いますので、知っているという前提で話を進めますね。

 

HSPであることを伝えていい人と絶対に伝えてはいけない人

新しい概念や考え方に対して攻撃を加えたい人がいるのも事実です。

実際、「太陽が動いているのではない、地球が動いているのだ」と言い放ったガリレオも当時の人々に迫害されました。世の中はそういうものですよ。

 

カミングアウトという言葉を使うのは少々大げさかもしれませんが、人によっては自分がHSPであることを誰かに伝えなければいけないケースが訪れるかもしれません。

 

結論から言うと、「明らかにHSPの人」と「自分の良き理解者」以外には伝えない方がいいです。伝えてもこじれる可能性が高く、最終的に自分が傷つくだけです。理解できないであろう人には伝えない。それが正解です。

 

何を言っても、「そんなの甘えだろ」で済ます人の割合が圧倒的に高いです。

HGP(Highly Gasatsu Person)には何を語っても通じませんよ。

 

僕はHSPという概念を知って、自分はこのままでいいと知った時、とても楽な気持ちになりました。自分の面倒くささを理解しているので、ある意味このHSPという概念は僕にとっては最後の砦です。それに理解を示そうとしない人には伝えるだけ無駄だと思います。「甘え」だと断罪したがる人とかは特にね。

 

僕がHSPであることを一番伝えたいのは自分の父親や上司ですが、あのおっさんたちがこの概念を理解することはまずないので伝えることはないでしょう。将棋で十手先を読むように、あらゆるシュミレーションをやってみるのですが、理解を示してくれるという道筋は見えてきません。(これはHSPあるあるです)

 

他人の気持ちを理解しようとか、相手の立場になって考えてみようとか、そういう当たり前にできる事が出来ないのです。あるのは主観だけ。

 

「おれはこう思う。だからこうしろ」

HSP?病気か何かか?甘えるな。とにかくがんばれ」

 

自分ならこうする。相手も自分と同じはずだ。

常にそんな感覚で生きているので、誰かの思いや感覚を理解するということそのものが不可能なのです。それも脳の一つのタイプです。

 

「甘えるな」とか「かまってちゃんだろ」とか言う人は主観でしか物事を考えられない脳を持った人種で話し合いが成立しない。僕はそういう認識で生きています。

 

前の職場でイジメ(パワハラ)されたことを伝えた時も、

「そんなの殴りゃあいいんだよ」

と圧倒的すぎる答えが返ってきました。

 

「あ、この人には難しい話や繊細な話は無理だな」と心のシャッターを閉じてロックしました。こういう人とは、会話をする気が失せるんですね。同じパターンを繰り返すだけなので。

 

伝えていい人

HSPの人

・人の話を黙って聞く事のできる(彼氏・彼女・夫・妻)

・人の話を黙って聞く事のできる(親・兄弟)

・口の軽くない(友人)

・ネコ

 

伝えてはいけない人

・その他全部

 

僕の経験だと、伝えていい人の分類はこうなります。

 

■傷口がむきだしだから染みるだけという当たり前の話

HSPではない80%の人々(以降80%の人々)に話す事や語る事で、自分の持っている感覚を理解してもらうのは至難の技です。そして説明する段階で自分が消耗して潰れてしまう可能性が非常に高いです。だからむやみに伝える事はオススメしません。

 

理解する可能性がある人だけに向けて、どんなものなのか一応説明しておきます。

 

切り傷、擦り傷を負ったあと、血液が固まってかさぶたができますよね。

かさぶたができることで外部からの刺激を防ぎ、そのあいだ皮膚が修復します。(保護と回復を同時進行で行う人間の体の万能さ!)

 

まだ皮膚が修復する前の、かさぶたがはがれた患部へ水をかけるとめちゃくちゃ沁みますよね。それは80%の人々も同じで、全人類共通だと思います。あの状態を思い出してください。

 

HSPは常にあのかさぶたがはがれた状態で生きています。

傷口がむき出しのままなのです。

そしてかさぶたを作ってほしいけど、なぜか作ってくれないのです。

 

そんな感じで認識してもらえると非常に助かります。

「弱い」とか「甘え」とか言う人もいますが、むきだしの患部に水をかけたら、普通沁みますよね。ただそれだけのことなんですよ。

 

あなたにはカサブタが付いているが、私には付いていない。

あなたは沁みないが、私は沁みて痛い。

ざっくり言うと、それだけのことなんです。

 

それを沁みるなと言っても、沁みてしまうものは仕方ないのです。甘えって言われてもどうしようもありません。

 

80%の人々はかさぶたが付いていて平気かもしれませんが、HSPの人には水をかけただけでも熱湯をかけられたのと同じくらいの刺激があります。

 

水をかけるくらい平気だろうと思ってかけた水が致命傷だったりすることもあります。同じ刺激でも天と地ほどの差があるのです。

「オレは大丈夫だから、お前も大丈夫だろう?」っていう考え方は傲慢ですよ。

 

わかってもらえましたかね?

もし分かりづらかったらごめんなさい。

その人にしかわからない痛みがあってそれを攻撃するのは無意味。そのことだけでも伝わっていれば幸いです。

 

昔の職場で、「オレはうつ病になる人の気持ちがわかんねーよ」と豪語した人がいました。そりゃあその人には永遠にわからないでしょう。相手の立場になって考えるという事ができないのですから。

 

その人、典型的なガサツな人でしたね。カサブタが常についている人には一生わからないでしょう。

 

僕も含めて、皆HSPという厄介な気質に向き合って生きていると思います。甘えているわけでも、かまってほしいわけでもない。本当にただ脳の神経システムが人と違うだけなんです。

 

だから「甘え」とか言って攻撃してくる人には、「このカサブタ野郎が!」と心の中で思っておけば大丈夫です。

 

HSPを正しく理解すれば、対策もわかる

社会は繊細でない人が生きやすいようにできています。割合が80%なのだからある意味で当然なのかもしれません。

 

HSPの人からすれば常にアウェー戦ですね。そんな中でどうやって生きていくか常に模索していますが、戦いは非常に楽になりました。2年くらい前に読んだ本のおかげです。

今回の記事もこの本をヒントに書いています。

 

「そうそう!」と一億回くらい頷いた、自分にとってバイブルのような本です。

そして著者の方は本当に優しい人だなと感動しました。

有名な本なので知っている人も多いと思いますが、まずはこの本を読んでみてください。そして正しい情報を知ってください。

 

 HSPに関してはテレビで放映されてしまったせいで、間違った認識が拡散されてしまったような印象を受けます。この本の中にHSPがどういうものなのか詳しく書いてあります。正しく理解しないと概念だけが先走って、さらに苦しむことになります。

 

もしここまで読みすすめた人の中に、HSPでない人がいるならばそういう人にこそ読んでほしい名著です。

 

そして自分の繊細さのことを理解してほしいが、伝える技術がない。そんな人も自分が伝えたい人にこの本を薦めてみるのもいいかもしれません。

 

「この本読んでみて、アマゾンプライムで無料だし・・・」

 

「興味ない」って一蹴する人なら、もうそれは縁を切るべき人だと諦めましょう。それは多分、誰かの傷口に平気で水をかける人ですよ。

 

読んでくれたなら、理解してくれる可能性が高まります。

「ワタシ、多分このHSPっていうやつなんだよね・・・」と、そっと伝えると良いかもしれません。

 

それを言える信頼できる相手がいる。それがどれだけ幸せなことか。

 

僕が何千字かけて語ったところで、この本にはかないません。対策や対処法など、全てが詰まっています。

全人類の平和のためにも、ぜひご一読を。

 

長くなりましたが、最後まで読んでくれてありがとうございました。