鬼滅の刃アニメ2周目も間も無く見終わろうとしています。
すでに全体のストーリーを把握していて、細部にまで目がいくので1周目よりも感動が深いです。
個人的には僕と同年代のおじさんに見て欲しい。鬼滅にはまっている子供達のお父さんの世代です。忙しさの中で優しさを忘れている人。そういう人にしみる話が多いです。
ここから先はネタバレになるので未見の人は見終わってからにしてください。
■間違いなく21話は神回
何度見ても泣けるのが21話の、「一緒に行くよ、地獄でも」発言。
人間にとって最も難しい「許す」という行為。許し、許された瞬間に人は満たされるのだなと気づかせてくれました。
ストーリーを簡単にまとめます。
体が弱いことがきっかけで鬼として生きる道を選んだ累(るい)。両親はその悲しさを知っていたので累を殺して自分たちも死ぬことを決断する。それに気づいた累は逆上して両親を殺してしまう。自分たちも死のうとしていたことには後で気づく。
そのことを悔いながらも、謝る機会は当然訪れない。配下として集まった新しい鬼たちに役割を与え、家族を作り自分を満たそうとする。家族の安らぎを求めての行為だが、偽りの絆では満たされない。
主人公炭治郎に斬られ消えていくとき、彼ら兄妹の絆や炭治郎の優しさでついに彼の本音が覚醒する。
「全て僕が悪かったんだ。ごめんなさい」
「どうか許して欲しい」
ようやく両親に対して言えたこの一言。
「でも僕はたくさん人を殺したから地獄へ行くんだ」
両親と同じところへは行けないと悔やむ累の元へ両親が現れる。
「一緒に行くよ、地獄でも」
累は全てを許され、再び家族の温もりを知る。
■累くん昇天だけでは終わらない
すごいのはここまでがアニメの前半わずか10分で描かれること。歌も含めての10分なので実質8分くらい。8分とは思えないほどの濃密さ。そこがまず凄い。
そのあと富岡さん登場。その時の炭治郎のセリフがまた良いのです。
そして柱登場の新展開へと続く。
漫画(アニメ)は何度も見て理解を深めていくもの。
間違いないです。
ちなみに累を辞書で調べると、
好ましくない関わり。悪い影響。迷惑。とある。
ここも深い。