内向的でも堂々と生きていける

主に人間関係や楽な働き方について書きます。少しでも読んだ人が楽になれば嬉しいです。

平成を振り返る・オーディオ機器編その2 MDの衰退

 

 平成を振り返れるのもあと20日。今回はオーディオ機器編の第二回めです。

 

■MD登場。曲が表示されるだけで狂喜したあの頃

入学直前に買ってもらったミニコンポSELFIEのおかげで、高校時代の3年間は楽しく過ごすことができました。

あの貴重な3年間高音質に触れ続けたのは、良い耳を作るために必要不可欠な時間だったと今でも思います。人生における最高の投資でしたね。

 

持っているステレオのスペック=その人間のスペックみたいな時代でした。

「何聞いてるの?」よりも「何で音楽聞いてるの?」ということに個人的には興味がありました。

当時仲の良かった友達がけっこうなオーディオマニアで、KENWOODのかなり立派なステレオを所有していたり、開局まもないWOWOWに即加入したりして格の違いを見せつけてくれました。

 

高校3年の卒業間近の頃でしょうか?違う高校に通っている彼の家に久々に行くと、何やら新しい機械が導入されていました。

当時発売されたばかりのMDでした。デッキだったか、ポータブルタイプだったかは覚えていませんが、これはすごい時代が来たぞと興奮しましたね。

CDと同じように曲が飛ばせるのはもちろん曲のタイトルが表示されるのです。手入力の必要はありましたが、これは画期的でした。

当時CDデッキにもタイトルを表示させる機能はなく、”Lady Navigation”とMDデッキの液晶に表示されただけで「うおー、すげー」と鼻息が荒くなりました。

今は再生されている楽曲のタイトルが表示されるなんて当たり前ですが、当時はこれがすごいことだったのです。

 

僕がMDデッキを初めて自分のコンポに組み込んだのがこの4年後。いかに彼が先を進んでいたか。彼には尊敬の念しかありません。

間違いなくiPhoneMacの最新機種が出るたびに買い替えるようなとーちゃんになってるでしょうね。

 

■MD衰退・市場消滅の謎

MDには本当にお世話になりました。

10年近く使って調子が悪くなってきたCDプレイヤー。確か一度修理に出して読み取りのレンズを交換したのかな?あまりCDプレイヤーに負荷をかけないためにもCDを買ったらわざわざMDに録音して聴くようになっていました。

他にもレンタルしたCDは片っ端からMDに録音。MDの枚数がどんどん増えていきました。毎回曲名を手入力していたのですが、キーボードではないので入れるだけでも時間がかかる。そして倍速録音機能がついてなかったのでアルバムと同じ時間だけ、録音に時間がかかる。それを何とも思わない。むしろ喜んでやっていました。

 

MDには無音部分を録音しない機能がついていたので、例えばNirvanaNevermindなど長い無音部分の後に最後の曲が始まるようなアルバムは、最後の曲の前の無音部分を自動でカットしてくれて便利でした。

ほかには曲の余計な部分を自分で編集して消す機能もよく使ってましたね。現在主流の波形を見ながらの編集と比べるとありえないほど不便なのですが、普通にそれをこなしてました。

 

ポータブルMDプレイヤーも購入し、自分のライブに持ち込み録音しました。

97年から98年、あの頃がMDの全盛期だったのではないでしょうか。ライブハウス側に録音をお願いするとカセットではなくMDを渡される。それが普通でした。

そもそもMD開発のコンセプトがカセットテープの代わりをするということだったらしいのですが、個人的には絶対にカセットテープの時代は終わると思いました。

カセットテープに録り貯めた音源は全て引越しの際に捨てましたが、MDは持ち帰りました。今でもMDにしか残っていない音源を聴くことはあります。デッキもかろうじて動いています。

 

あれだけ便利だったMD。なぜ衰退したのか。

一言で言うと時代の流れですね。

・わずかな時間でコピーできるCDR

・大量の楽曲を持ち運べるiPodの登場

・PCなどを使って音楽を取り込んで聴く時代へ

便利すぎるものが次から次へと登場して優位性がなくなってしまったのです。

 

カセットテープは今も生き残っているのになぜMDはほぼ消滅してしまったのか?

日本でしかMDは普及しなかったのが最大の理由とのことです。僕らがMDに群がってワイワイいいながら便利さを享受していたあの10年くらいの間、海外の人たちは若者たちも愚直にカセットテープを使い続けていたんです。カセットの次がいきなりiPodという大飛躍を遂げた人もいるでしょうね。

 

日本だと多くのカセットテープ支持層は高齢者だと思いますが、あの世代はMD全盛の頃ですらMDを使わなかった人たちです。スキップ再生、曲名表示、小難しい編集などどうでもよく、ガチャっと押せば録音できるあのラジカセにしか対応できなかったのです。

機械を使いこなせるギリギリのラインがカセットテープだった。ただそれだけのことだと思います。

 

・聴けば聴くほどテープが伸びてテンポが遅くなる

・CDを録音するときA面B面の都合で空白が生じたり、途中で途切れたりする

・ノイズがある

・曲を飛ばせない

明らかにデメリットの方が多いカセットテープが生き残った理不尽さ。もっと早くMDが生まれていればと思わずにいられません。

 

長くなったので続きは次回。

平成を振り返る・オーディオ機器編その3ではいよいよCDR&iPodが登場

王者として君臨できるのは一瞬。まさに三日天下の時代到来。