内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

【体験版レビュー】十三機兵防衛圏で1985年を体感しよう

f:id:tonycat:20220217204646j:plain

任天堂スイッチ版十三機兵防衛圏体験版をプレイしました。

体験版のプレイ時間は約2~3時間ほど。そのわずかな時間で、本編も遊んでみたいと思わせるだけの魅力に溢れていました。

 

体験版だけでもこのゲームの独自性は十分に伝わります。まだの方はとりあえず体験版をやってみた方がいい。それが結論です。特にアニメやSFが好きな30代40代の人にオススメです。

 

1985年という絶妙な時代設定。その時代を生き、あの時代の空気を知っている者、懐かしく思える世代にとっては神がかった設定。このゲームの世界観に引き込まれました。

 

今まではPS4のガチゲーマー向けのカルト的人気を誇っていたゲームでしたが、Nintendo Switchに完全移植されたことで一般層へも浸透する可能性を感じました。

 

体験版を遊んだ限りですが、ネタバレなしでこのゲームの魅力を語っていきますので、これから体験版を遊んでみる人の参考になれば幸いです。

 

画期的ゲームシステム

青春アドベンチャー+SFシミュレーションというなんとも不思議な組み合わせのゲームシステム。独特だからこそ唯一無二の魅力があります。

 

追想編で物語を進め、崩壊編でシミュレーションバトルをこなす。大まかに言うとこの2つがこのゲームのメインパートです。その答え合わせ的な究明編の3つでゲームは成り立っています。

 

1 追想編 ADVENTURE(アドベンチャーパート)

f:id:tonycat:20220217204725j:plain

f:id:tonycat:20220217204721j:plain

f:id:tonycat:20220217204717j:plain

f:id:tonycat:20220217204713j:plain

f:id:tonycat:20220217204654j:plain

2Dの横スクロール探索パート。フルボイスなのが素晴らしく、全てのキャラクターに引き込まれていきます。

 

少しレトロ感のあるアニメ調のキャラクターが斬新。彼、彼女らを動かし、会話しながら物語を進めていく。クラウドシンクと呼ばれる機能があり、重要なキーワードを記憶していきます。この機能を上手く使い、キャラクターや物語を深掘りしていきます。

 

難しい謎解きやアクションは一切ありませんが、見せ場が多いので飽きることはありません。会話は全て振り返って聞き直すことが可能。聞き逃しても安心です。

 

スピルバーグ監督の映画「ET」だったり、当時流行っていたUFOモノだったり、焼きそばパンだったり、スケバンだったり、あの時代のネタがエンドレスで出てきてとにかく懐かしくて笑いがこみ上げてきます。

 

2 崩壊編 BATTLE (シミュレーションバトルパート)

機兵を動かしながらのシミュレーション形式のバトルが展開されます。

こういうのはタワーディフェンスと呼ばれているジャンルらしいのですが、僕にはよくわかりませんでした。ただ難易度もカジュアル(イージー)モードが用意されていて、戦闘が苦手な人にも優しい作りです。

 

システムはよくわからないけど、よくわからないままクリアできます。

 

戦闘をやりこみたい人向けのモードも作られていて、プレイヤーのスキルや熱量に合わせて調整することが可能なのは非常に親切です。

 

3 究明編 ARCHIVES(考察&謎解きパート)

f:id:tonycat:20220217204650j:plain

追想編と崩壊編で進行させた断片的な物語をつなげる役割を持つのがこのパート。

13人の絡み合った物語を振り返りながら、ストーリーをつなげていきます。

体験版の時点では情報量が少なく何もわかりませんが、何やら壮大な物語の予感しかしません。

 

終盤はこの究明編を眺める時間が増えそうです。

 

気になったキャラクター

f:id:tonycat:20220217204729j:plain

森村先生(もりむらちひろ

開始10分で登場する重要人物。普通の男なら誰もが好きになるビジュアル。ここで多くを語る必要はないので、未プレイの方は体験版をプレイするなり、製品版をプレイするなりして確かめてほしい。

 

f:id:tonycat:20220217204634j:plain

f:id:tonycat:20220217204706j:plain

南奈津乃(みなみなつの)

SFオタクで映画好き。ビデオテープ(VHS)を手に取る姿が美しい。オレも女子にビデオ貸したりしたかった・・・陸上部なのでブルマ姿で登場することが多いです。現代ならアウトですが、85年なのでアリです。

 

f:id:tonycat:20220217204702j:plain

f:id:tonycat:20220217204658j:plain

f:id:tonycat:20220217204638j:plain

薬師寺恵(やくしじめぐみ)

体験版終了後にアーカイブの「失いたくない記憶」をみてほしい。物語は何も理解してないが、すでに切ない。

あんなソックスを学校に履いてきていいのだろうか・・・と感じるほど、校則違反の制服の着こなしをしています。性格的にもミステリアスでこの先の展開が気になる。

 

f:id:tonycat:20220217210143j:plain

鷹宮由貴(たかみやゆき)

スケバン刑事麻宮サキ斉藤由貴をミックスした名前。あの時代を生きた人ならこの面白さがわかるはず。言動から行動パターンまで全てが見逃せません。

 

声優は小清水亜美さん。僕が知っている限りでは、ドラクエ11のマルティナ、ブラッドステインドのミリアムなど、強い女性を演じることが多い彼女がまさかスケバン役とは・・・

 

2Dのキャラで動きがない分、それぞれの人物の作り込みが尋常じゃないです。ある意味それがこのゲームの最大の魅力で、そこに開発側もお金をかけているし、プレイヤーもお金を払っているんだと思います。

 

さいごに

f:id:tonycat:20220217204710j:plain

2019年11月28日にPS4版が登場した本作。マニアのみに評価されてきたゲームでしたが、2年半後の2022年4月14日に満を持してスイッチに移植。その本意は多くの人に遊んで欲しいからでしょう。

 

実際に体験版を遊んでみて感じたのが、続きが気になって仕方ないということ。発売から2年半近く経っていますが、全然古くない。面白いソフトはいつまでも遊べることを再確認できます。そういう意味ではこのタイミングでの移植も納得です。

 

体験版を遊ぶハードルも低いので、ぜひ体験版だけでも遊んでみて欲しいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。