内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

【クリアレビュー】Horizon Zero Dawn 超大作であるがゆえにハマれなかったその理由

ずっと積んでいたホライゾンをようやくクリアしました。記憶が薄れる前に感想を書いておきます。

 

Horizon Zero Dawnは完全に上級者向けのゲーム。それが僕の中での結論です。

 

2000年から2020年までほぼゲームを遊んでいない僕にとってハードルが高すぎました。多分ハマった人、絶賛しているのはゲームが上手な人だと思います。

 

最近のゲームに精通していない初心者がプレイした感想であること。それを踏まえた上でこの先を読み進めてください。

 

プレイ時間とゲームの達成度

・プレイ時間 33時間

・プレイ開始日 2021年8月1日

・クリア日 2021年8月25日

・モード ストーリーモード(一番簡単なヤツ)

 

・ゲームの達成度 40.24%

 トールネック 4

 山賊の野営地 4

 機械炉 1

 穢れ地帯 4

 メインクエスト 21

 サイドクエスト 1

 サブクエスト 1

 

プレイ済みの同ジャンルゲーム

ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルト

・ゴーストオブツシマ ディレクターズカット

 

良かったところ

・世界が美しい

絶景に魅了されました。特に夕焼けと朝焼けの描写は美しかった。

発売から4年経過していますが、今でも全然通用するグラフィック。当時の衝撃はすごかったと想像できます。

 

世界観も素晴らしく、美しい自然と滅びた文明には惹かれるものがあった。

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・物語が深い

アーロイの生誕の謎と同時に、なぜ世界がこうなったのか、そして彼女の母が何を成したのが徐々に明かされる。何十時間もかけて没入するゲームだからこそ可能な重厚なストーリーです。

 

・敵が機械なので流血がないし、罪悪感もない

ゲームだからと割り切っていますが、それでもあまり人はキルしたくない。

できればクリボーを踏み潰したり、ノコノコを蹴っ飛ばしたりしていたい。そういう人間にとって、このゲームはやり易かった。ほとんどの敵が機械で、血も出ないですから。そういう意味では機械獣っていい設定ですよね。

 

・トールネックを登るのがが楽しい

エリアのマップ解放に必要なトールネックのオーバーライド。攻略にちょっとだけ頭を使う仕様にになっていて、それが楽しかった。キリンだから遠くを見渡している=MAP解放という設定も良い。

 

悪かったところ

・ロード時間が長い

ノーマルのPS4でプレイしていましたが、ロード時間があまりにも長いのでSSDを導入しました。ファストトラベルでも結構待たされるので歩いて行った方が早いか?と思うほど。実際SSDを入れれば解決したし、PS5でプレイすれば問題はないと思います。

 

・セリフのテンポが悪くて、わかりにくい

いかにも海外の映画を和訳しましたっていう独特な言い回しを受け入れられなかった。英語を英語のまま理解できれば評価は違ったかもしれません。

 

決してローカライズが悪いわけではありません。

映画のように時間制限がないために、セリフを詰め込みすぎたのでは?

もう少し削ってシンプルにして欲しかったというのが正直な気持ちです。

 

これは洋ゲーだから仕方ないのかな。

 

・テキストを読むのがしんどい

至る所に点在するデータポイント。それをフォーカスすることで読めるようになる世界の謎。言い回しがくどいしおまけに長い。映画を見ながら、さらに小説を読まされるような感じ。読む気にはなれなかったし、集める気力も湧かなかった。

 

・地名やキャラなどの名前が覚えづらい

ロストは魅力的でした。だからこそ余計に、それ以外のキャラに愛着が湧かなかった。

 

アーロイと同時代を生きている人、1000年前の人々、その二つの世界の人々の名前を覚えきれませんでした。登場人物多すぎ。

 

映画だったら顔がアップになるので、名前がわからなくても顔で覚えますが、ゲームだとなかなかアップにならないから声で判別するしかない。ですがセリフの中身を必死に理解しようとそちらに頭を使ってるから余計に必要な情報が入ってこない。

 

過ツ機って何よ?わかりづらい。

 

・素材回収の手間

長押ししないと素材回収できないのがストレス。

 

・ポーチ拡張に動物殺しが必須

ポーチ拡張に必要なレア素材をゲットするために、うさぎ・あらいぐま・キツネを狩り続け消耗しました。襲ってくる敵ならいくらでも狩れますが、遭遇したら逃げる可愛い動物たちを背後から襲うことに意味を見つけられませんでした。

 

それって「種の保存」のために死力を尽くしたエリザベト・ソベックの遺志と真逆の行為じゃないの?

 

このゲームに究極の矛盾を感じたのはここですね。

動物狩りは別にあってもいいけど、選択の余地は残しておいて欲しかった。

僕らが考えている以上に、狩猟民族にとって「狩り」はカジュアルなんでしょうね。

 

・戦闘に楽しさを感じなかった

最後まで戦闘を上手になろうと思えなかったし、爽快感を感じることもなかった。

 

ブレワイもツシマもパリィ(ジャストガード)が気持ち良かったのですが、ホライゾンにはそれがない。パリィに成功しスローになった時の達成感と高揚感。あれがアクションRPGの肝だったりするので、その要素がないのが個人的には痛かった。

 

少しだけノーマルモードでやりましたが、難しすぎてすぐにストーリーモードに戻しました。

 

・武器が多くて切り替えの操作が難しい

恐ろしい機械獣が咆哮しながら襲ってくるのに、冷静に武器を切り替えられるのか。

罠を仕掛けた頃には遥か彼方へ移動してしまっている敵・・・

 

武器の種類が増えることで戦略が生まれるんでしょうけど、ちょっと僕には難しすぎましたね。

 

まとめ

ちょうど今から30年前に日本でターミネーター2が公開されました。その完全版が約2時間30分です。もしあれが5時間だったら楽しめたか・・・無理です。何事にも、程よい長さと濃さがあります。

 

一言で言うと、Horizon Zero Dawnは僕には内容が濃すぎたのでしょう。

 

あとは、ブレワイとツシマをプレイした後だったことも大きいかな。

開発会社は違いますが、ツシマはホライゾンの良くないところを見事に改善してますし、それを堪能しきった直後だったから余計にストレスを感じましたね。プレイの順番が逆なら僕の中での評価も変わってきたのかもしれません。

 

無料で手に入れたからありがたみを感じなかったっていうのもあると思う。「せっかく無料でもらったんだからクリアしなきゃ」みたいな感じで、プレイすることが義務になってましたね。

他にもいくつかゲームを積んでいたし、時間に余裕がなかった。とにかくタイミングが悪かったです。

 

楽しさやシンプルさを追求した ブレスオブザワイルド

奥深さや難解さを追求した Horizon Zero Dawn

 

ライトゲーマーの僕に向いているのはシンプルなゲームで、ホライゾンは難しすぎたのだと思います。最初にも書きましたが、やはり上級者・玄人向けのゲームです。

 

PS5で出ることがアナウンスされていた続編のForbidden Westの発売日が2022年2月18日に決定。まさかのPS4版の発売も決定しました。

 

次世代機の美麗なグラフィックが売りなのに、PS4で出す意味がわからないのですが、それだけPS5を手にできている人が少ないってことでしょうね。

 

PS5を買う予定は今のところないので、この配慮がありがたいのですが、フルプライスで買うかどうかは微妙なところです。

 

一時代を築いたHorizon Zero Dawnが絶賛される理由もプレイしてみてよくわかりました。と同時にやはり自分でプレイしてみないと、その面白さはわからないなとも感じました。

 

ただ、クリアという縛りが取れてからがオープンワールドゲームの真骨頂。

今はゲームを積んでいるので無理ですが、サブクエストもたくさん残っているし、いつかまた再開したい。