ネタバレありにつき、未プレイの方はご注意ください。
プチャラオ村の第一印象は台湾でした。僕の中ではなんとなく台湾ということになりましたが、アジアの要素が満載のにぎやかな村です。
ホムラの里で日本のカードを切ってしまったので、次はアジア。それにしてもこの村は階段が多い。登りきるだけでも大変なのに、遺跡にたどり着くにはさらに下らなければいけない無慈悲な造り。
ダッシュが標準装備されているスイッチ版だと移動も楽ですが、実際にこんな村があったら遺跡に行く気はなくなりますね。
■わらわを使う女、メルトア
観光名所にもなっている遺跡の中にある壁画。ブブーカという男たちが壁画の中に吸収されてしまって、前日に見た時と絵が変わっています。昨日まで絵の中には存在しなかった「荒くれ」が追加されている。あんなに個性的な見た目で存在感抜群なので、わかりやすい変化だと思うのですが勇者たちはスルーします。
呪われた壁画本体がメルトア、その分身のメル。メルが人々を誘導する役になっていたのですが、勇者一行はそれを見抜いて制止しようと試みます。
せっかく捕らえた獲物を解放しろだと?
調子に乗るでないぞ たかが塗料風情が!
パワーワード来ましたね、塗料風情。
人間のことを自分を彩る塗料だとしか思っていないメルトア。確実に危ないやつではありますが、それよりも気になったのは彼女の言葉遣いです。
自分のことを「わらわ」と呼ぶドラクエのキャラってDQ3の卑弥呼以来じゃないですか?
このよく聞く「わらわ」が気になったので、わらわの意味を辞書で調べてみました。
代名詞
[童(ワラワ)のような不束(フツツカ)者、の意で、女性の謙称]
ウルノーガによって力を与えられたというメルトア。元々は身分が高かったわけではないみたいなので、わらわを使ってみたかっただけという心理が伺えます。高い身分に対する憧れがあったのだろうと推測します。
本来わらわという言葉を使うべきなのは高貴な身分のマルティナ姫ですが、彼女は使っていないみたいですね。
日本語には「ワタシ」という意味の単語がやたらと多く、それがそのままその人の個性になることが多い。こういうことば遊びも楽しいですね。
メルトアのいる壁画世界は、ダンジョンとしての完成度も非常に高かった。攻略サイトを見なくてもギリギリなんとかなる。それくらいがちょうどいいですね。メルトアのデコピン攻撃もインパクトがありました。
わらわも無事に撃破。まほうのカギを手に入れました。
世界中のまほうのカギで開けられる扉を開けてまわりました。ロミアのいた入江から少し北に行った小島の宝箱、その中にはやぶさの剣がありました。
1ゴールドも使わずに、こんなにも簡単に強力な装備を手に入れていいのかと罪悪感を感じましたが本来ドラクエとはこういうものですね。100%の確率で武器を手に入れられる、ありがたいことです。
■実は優しい魔女リーズレット
メダチャット地方を後にし、魔女に氷漬けにされた街クレイモランを訪れます。
船で到着し桟橋を渡っているあいだ、すでに画面から尋常ではない寒さが伝わってくるのですが、肌の露出した服のまま街へ向かう勇敢な仲間もみられます。
毒の沼ではダメージを受けるが、寒さからは全くダメージを受けない。若者だから平気、勇者一味だから大丈夫で片付けるべきなのかもしれませんが、せめてイベントムービーの中だけでも防寒着を着せてあげてほしい。今のドラクエならそれは可能なはずです。
皆が氷漬けになっている街の中で唯一起きている人がシャール女王。この寒さの中わざわざ王冠をかぶっている、おまけにノースリーブで凍った街をウロウロしている。どう見ても不審人物なのですが、勇者一行はお人好し。まんまと騙されてしまいます。
自分の魔力を吸い取っていた聖獣を野獣に仕立て上げ勇者一行に退治させる。なかなか頭の良い魔女だなと感心しました。
吹雪のミルレアンの森で先遣部隊のグレイグ将軍と遭遇。この男も聖獣を野獣だと勘違いしたまま一刀両断。魔女がついに自分の魔力を手にします。そして魔女を解放したのがあの男であることも判明。黒幕が誰なのか、鈍感なグレイグもようやく気づいたようです。
星ドラでDQ11とのコラボが初めて実施されたのが2018年の5月。その最初のボスがリーズレットでした。やたらと可愛い氷の女王だなと思っていましたが、魔女という設定だったんですね。
ボイス付きのDQ11では沢城みゆきさんがリーズレットを演じている。それを知ってからリーズレットに会いたくて仕方がなかった。
最近のルパン三世で峰不二子を演じているだけあって、色っぽい不二子感が出ていましたが、それを含めても最高のリーズレットでした。
レベルを上げすぎていたのか、戦闘は物足りなかった。オートバトルで難なく勝利。今後「命令させろ」を使う時は来るのか、少し不安になりました。
エッケハルトさんが謎の呪文「ポカポカズマパ」で本の中に封印。このシーンを見ていると、ドラゴンボールで亀仙人がピッコロ大魔王を封印しようとしたあの場面を思い出しました。
無事に本の中にリーズレットを封じこめ一件落着、と思いきや少しだけ続きがありました。
実は封印には失敗していて、リーズレットは女王様に化けたままで、本物の女王様が本の中に閉じ込められていました。魔女の変装を見事に見破るベロニカ。魔法使いVS魔法使いという最大の見せ場だけに大活躍です。
既に魔力を失っていて反撃する気力も残っていないリーズレット。衛兵たちに捕らえられそうになった魔女を守ったのは女王様でした。
お願いします。もう彼女に悪さができるほどの魔力は残っていません。
命だけは助けてください。
この極寒の国で、この女王が示した優しさは民の心を温めますね。王の度量を感じます。
本の中にいながらも女王の相談に乗っていたという魔女リーズレット。
そしてそのリーズレットを許そうとする女王。
なかなか良いコンビなのではないでしょうか。
クレイモランの民こそ我が国の宝
いい言葉です。