内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

DQ11 デルカダール王の脱皮、グレイグの絶望

ネタバレありにつき、未プレイの方はご注意ください。

 

6つのオーブを集め終え、いよいよ命の大樹へ向かいます。

シケスビア雪原を抜けて、ゼーランダ山へ。

敵に乗ってピョンピョン飛び跳ねないと進むことのできないほどの高地。いくつもの断崖絶壁を抜け聖地ラムダへ辿り着きます。聖地巡礼も楽じゃない。

 

絶景が続き景色を見ているだけでも飽きないのですが、物語も大詰めで盛り上がってきているので話を進めます。

 

■聖地ラムダで絆の薄さを知る

聖地ラムダに到着した瞬間、その神々しさに圧倒されました。立地はもちろん建物や住んでいる人の服装や振る舞いも含めて聖地にふさわしいものでした。

 

ベロニカとセーニャの故郷でもあるラムダ。

イベントムービーではマルティナがそのことを知らないことが明らかになります。なぜここまで一緒に旅を続けてきてそのことを話さなかったのか少し驚きました。

 

会社や仕事で嫌々付き合ってるわけじゃないだろうし、同じ目的のために旅をする仲間なんだからもっとお互いのこと話そうよ。呪文組と武闘組で啀み合いがあったりするのでしょうか?

 

7人も人間がいるともはや組織となり、仲の良くない関係もありそうですが、この中で相性の悪そうな組み合わせワースト3を僕なりに考えてみました。

 

1 マルティナとベロニカ

2 マルティナとカミュ

3 カミュとベロニカ

 

なんとなく絡みがなさそうなマルティナとベロニカ。お色気を売りにするマルティナ、お色気を武器にできないベロニカ。亀裂が生じるとすればこの2人しかありません。

仮面武闘会で坊や扱いされたことを根に持っているであろうカミュ

カミュとベロニカは相性が悪いというよりも、ただの口喧嘩。

 

冷戦になりそうなマルティナとベロニカが一番怖いです。

お互いに対して回復呪文を唱えているところを見る機会がほぼゼロなのが大きいですね。ホイミは体力だけでなく、お互いへの信頼関係も修復する魔法なのです。

 

これだけ個性の強い人間が集まっているからこそ、その中和剤にもなってくれているシルビアの存在感の大きさを感じます。彼がいなかったらこのパーティーはもっとギクシャクしていたのではないでしょうか?

 

少し脱線したので元に戻します。

ラムダに到着した時ちょうど住民に赤ん坊が生まれたということで、長老と夫婦で祈りの儀式が行われています。

 

われらの母 命の大樹よ。

聖地ラムダのいとけない若葉にどうか祝福を授けたまえ・・・

 という長老の言葉。

 

初めて知る「いとけない」という形容詞。早速意味を調べてみました。

 

いとけない(稚い) 

おさない、あどけないの意。

 

なるほど勉強になりました。聖地ラムダの長老さま、ありがとうございました。

 

■邪悪なる者は背後から攻撃する

始祖の森は多種多様な植物が生い茂る幻想的な場所。

念願の命の大樹へ向かう前にロウが疲労でダウン。周りは疲れ知らずの若者の中で、唯一の老人がよく頑張っていると思いますよ。彼もまた勇者です。ロウの回復のため、急遽キャンプを張ることになりました。

 

そのテントの中でのベロニカとセーニャの会話。

セーニャ

・・・ねえ、お姉さま。私とお姉さまはきっと芽吹く時も散る時も同じですよね?

 ベロニカ

セーニャはいつもグズだからどうかしら。

・・・ でもそうだといいわね。 

 

意味深な発言。嫌な予感しかしませんね。

 

6つのオーブを祭壇に設置、いよいよ大樹への道が開かれました。

大樹に向かって虹色の橋が架かっていく。何度も見たくなる美しいシーンでした。

 

大樹を駆け上りたどり着いた最深部、大樹の魂の前で事件は起こります。

主人公が勇者のつるぎに手を伸ばした瞬間、後ろから狙撃されます。ホメロスが後をつけてきたのです。

 

闇の力を解放したホメロスは圧倒的な強さで、以前ダーハルーネで戦った時とは別人。マルティナ姫の果敢な攻撃も全く歯が立ちません。

 

続いてそのホメロスの後をつけていたグレイグとデルカダール王も登場。役者が全員揃う怒涛の展開です。ようやくホメロスの尻尾をつかんだグレイグが詰め寄ります。

 

私たちはずいぶん長い間

大きなカン違いをしていたのかもしれません。

ホメロスこそこの大地にあだをなす者・・・!

 

中略

 

もはや弁明などさせぬ!

ホメロスよ!王の御前で成敗してくれる!

 

勇ましくホメロスに斬りかかるグレイグ。しかしその剣が振り下ろされることはありませんでした。

主人公に続き、英雄グレイグまでもが後ろから狙撃されます。グレイグの後ろに控えていたデルカダール王こそがホメロスをも操るウルノーガだったのです。

 

正確にはデルカダール王にウルノーガが取り憑いていたのですが、信じて奉公してきた王が諸悪の根源だったこと、それを見抜けなかったこと。この場面で一番絶望を感じているのはグレイグだったのではないでしょうか。

 

大樹の魂の中にあった勇者のつるぎもウルノーガが手に取った瞬間、魔王の剣に変わってしまいます。

その剣を地面に突き刺した瞬間、命の大樹の力を得たウルノーガが覚醒、そして力を失った大樹は崩壊します。

 

想像以上の衝撃的な展開でした。ここで第一部(前半)が終了ということになります。

最高に見ごたえのあるイベントムービーでした。

 

■イシの村の偉人たち

海の中を沈んでいく勇者。そして少年時代の回想シーンへと続きます。

短い場面ですが、ここで母ペルラから名言をいただきました。

 

エマとのささいな揉め事に悩む少年時代の主人公に母がアドバイスします。

 

どんなにイヤなことがあっても

苦しいことをされても

ただやり返すのはカッコ悪いことだよ?

 

忍耐を強いているだけではありません。カッコ良くあるにはどうあるべきかを問いかけているのです。つまり勇者とは何なのか。母ペルラからの強烈なメッセージです。

 

DQなのでテーマは勇者ですが、これ勇者を人間という言葉に置き換えれば勇者でない我々にもあてはまる重要なことです。

 

この言葉が今後の冒険でどんな意味を持つようになるのか今から楽しみです。

 

主人公を川から拾いあげたテオにしても、育て上げた母ペルラにしても、このイシの村には穏やかで優しい人しかいない。勇者を勇者として育てあげるには、優しい者が必要です。結果だけが極端に求められる今の時代、考えさせられますね。

 

この村を滅ぼしたホメロスとの決着はどうつけるのか。

村の人たちは本当にいなくなってしまったのか。

 

冒険開始当初明らかに主人公よりも強かった犬のルキに今の成長した姿を見せたい。

絶対にどこかで生きているはず。そう信じて冒険を続けます。