現在マスクよりも品薄となっている鬼滅の刃の7、8巻。
第1期の放送が終了したアニメの続きということで購入が殺到し、店頭に入荷しても即売り切れという状態だそうです。
僕も先日電子書籍でまとめ買いし、ようやく休日を利用して8巻まで読破しました。
この先はネタバレとなりますのでご注意ください。
この7、8巻の内容が映画化されるということでまずは狂喜してます。
煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)という1人の男の生き様を描くのには、CMが入るテレビアニメであってはいけない。1週間ごとに話が途切れてはいけない。きちんとお金を払って観に行かなければいけないまとまった単独の作品であるべきです。
無限列車編は話の長さ的にも2時間くらいの映画にちょうどいい。公開は夏休みくらいになるのかな?人気絶頂すぎて映画館に入れるかどうかはわかりませんが、今から楽しみです。
ストーリーは読めばわかることなので、詳しく追いません。
是非読んでくださいとしかいいようがない。
僕が好きな煉獄さんのセリフ。
「君と俺が何の話をする?初対面だが俺はすでに君のことが嫌いだ」
実に男らしくて痛快。しびれました。
これは鬼に対して言い放つ言葉なので、たとえそうであったとしても人に対して言ってはいけません。心の中でつぶやきましょう。
それに対して、鬼。
「そうか。俺も弱い人間が大嫌いだ。弱者を見ると虫酸が走る」
煉獄さん
「俺と君とではものごとの価値基準が違うようだ」
戦いの前のちょっとした罵りあいのように見えて、実は重要なシーン。この小さなコマで描かれている煉獄さんの言葉が後々大きな意味を持ってきます。
ネタバレと書きましたが、この先を語るのはあまりにも大人気ないので、やめておきます。怒涛の名シーンが続きます。
■煉獄さんは誰も「お前」呼ばわりしなかった
・根っこに信念やミッションのある人は強い
・ものごとの価値基準の違う人は容赦なく嫌ってもよい
2番目は僕の曲解ですが、大切なことだと思います。
何度も読み返して気づいたのですが、煉獄さんは鬼に対してすら「お前」という言葉を使いませんでした。他人をお前呼ばわりしない人は信頼できる。
アマゾンプライムでアニメ全話観て、その続きの7、8巻を電子書籍で2巻ほど購入。煉獄さんの生き様に触れるために必要な行程はこれだけです。
新規でアマゾンプライムに加入しても合計で1500円ほど。自分のメンタルへのポジティブな影響を考えると安すぎます。
アニメ全て見終わって、映画公開まで続きを我慢できる人ってどれだけいるのでしょうか?ほとんどいないような気がします。おそらく今回の映画を観に行く人ってほとんどがストーリーを把握していて、コミックで泣き所も熟知している人だと思うんですよ。
わかっていてわざわざ泣きに行くような状態だと思います。もはやちょっとした変態の領域に入っていると思うのですが、それが人間というもの。儚くて美しい。
声優さんの演技や、アニメーションの効果、迫力のある音。漫画の脳内変換とは違った破壊力でまた魅せてくれると思います。映画が楽しみです。
鬼滅の刃の単行本を読み進めていくたびに、キャラクターはもちろん作者の吾峠呼世晴先生の純粋さに癒されています。僕には単行本を買うことしかできませんが、応援してます。
最後に紙の本の8巻を運良く購入できて読み終わった方は、ぜひともカバーを外してみてください。ここに作者の魂全てが詰まっているような気がします。
僕はデジタルなのでこれができなかった。
鬼滅の刃第8巻、読めば読むほど深みのある一冊です。
人と争うのが嫌いだったり、書店で店員さんに文句を言う傾向のある人はデジタルで買うことをお勧めします。落ち着いた頃に紙の本で買う。それが世のため。
「マスクないの?」と聞かれるとドラッグストアの店員さんは消耗します。
それと同じように「鬼滅ないの?」と聞かれると書店員さんが消耗します。
不要な消耗を作らないのが、こころある人間として生まれた者の務めのような気がしています。