iPhone7を購入して一ヶ月。最大のメリットでもあるApple Payを導入しました。日本にApple Payが導入されて2年半、遅すぎるデビューです。
もともとAppleのアカウントにクレジットカードを登録していたので、Apple Payの登録そのものは一瞬でした。本当、1分もかからない。
Apple Payという支払い方法があるのではなくて、Apple Payというシステムを使ってQUIC Payという支払い方法を使うとのこと。勉強になりました。
「Apple Payでお願いします」って言う気満々でしたから。
「Apple Payは財布でしかなく、その財布の中にiDやQUICPayやSuicaというお金を入れる」という説明があってそのわかりやすさに脱帽しました。
つまり僕は「財布払いでお願いします」と言おうとしていたのです。恥をかく前に気づいてよかった。
財布からクレジットカードを出すのが面倒臭い。
サインするのが面倒臭い。
面倒臭いの行き着く先は結局ここなのかなという感じです。
「コーヒー一杯でクレジットカードかよ」という空気が日本にはまだ根強いですが、「QUICPayでお願いします」なら気軽に使えますね。
キャッシュレスが万能だとは思いませんが、可能なかぎり小銭の面倒さからは解放されたいと僕は常々思います。
以前宅配ピザの配達やそばの出前のバイトをしていたので、何千というお客さんと現金と小銭のやりとりをしてきました。計算ミスは自腹だし、両替もしなければいけないし、心配ごとが増えるだけで何もいいことはありません。
手元にレジを持ち歩いているわけではないのでお釣りの限界はすぐにやってきます。二回連続一万円札攻撃を食らうとその時点でアウトです。コンビニに走って何度一万円札で100円のチョコレートを買ったことか。
ある時は5000円預かっておつりを渡すと「一万円渡しただろ、おつりが足りないぞ」と言われたこともあります。常にアウェイ戦なのでお客さんがごねるともうそれを証明する手段はないのです。
そういう全ての現金のやりとりから発生する無駄な仕事を回避できるのは本当に大きいです。
Apple Payで何をしたいかってほとんどの人はSuicaを登録したいんだと思うんですよ。
電車に乗る時やコンビニでの買い物時などに圧倒的に便利ですからね。
僕も一枚Suicaを持っていたのですが、それをApple Payに登録するのをやめました。
手持ちのSuicaをApple Payに取り込むとそのカードは無効になってしまうのです。
クレジットカードは併用できるので、僕は勝手にSuicaも併用できると思ってました。システム上いろいろ面倒なことがあるんでしょうね。譲渡されて2人同時に別の駅で使われたり、トラブルしか生みませんね。
もう一つの理由がこれ。
第9条
モバイルSuica携帯情報端末等の故障により、モバイルSuicaが使用できなくなった場合は、当該乗車区間に対する旅客運賃及び料金を現金等により支払うものとします。
よく考えたら当たり前なんですけど、電池が切れたらiPhoneは使えないんです。つまりApple Payも使えない。
電池が切れたら使えなくなるものに支払いを依存するのはあまりにもリスクが高い。充電がなくなったら切符買うしかないってそれはアウトです。切符を買うのが面倒だからSuicaを使ってるのに、切符買わなきゃいけないってそれは究極の無駄です。
モバイルSuicaで電車に乗って、乗ってる最中に充電が切れる。このケースが最高に面倒臭い。
常にモバイルバッテリーを携帯すれば解決なのですが、そっちの方が面倒臭い。それならカード版のSuica使うよ。
Suicaをなくす確率より、iPhoneの充電が切れる確率の方が圧倒的に高い。
結局一枚のSuicaを手元に残しておくことにしました。
Suicaアプリから新しくSuicaを作り、そちらをApple Pay用に新たに登録しました。
電車に乗る時はカード版のSuicaを使い、買い物をする時はApple Pay内のSuicaを使う。これで解決です。買い物だったらもしiPhoneの充電が切れていても現金やクレジットカードで払えばいいことですから。
便利さだけを享受して、回避できるリスクは回避する。それでいいと思います。
新学期、さらに新元号、これから都会に出てSuicaデビューされる皆さんへ。
電車用に使う場合はモバイルSuicaに依存せず、絶対にカード版Suica持っておいた方がいい。電車内では何がおこるかわかりませんから。
常に端末の充電状態を気にする人生ってあまりいい人生じゃないと僕は思います。全然スマートじゃない。