内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

田舎は都会人にはできないことをやる場所

ちょっと変なやつだと思われるかもしれませんが、僕はいつでもどこでもラジオ体操できるようにiPadにラジオ体操を録画した動画を入れてるんですよ。

屋外で美味しい空気を吸いながらするラジオ体操は気持ちいいです。ドライブでどこか公園に出かけた時、誰も周りにいなかったら普通にラジオ体操してますよ。

 

昨日は久しぶりに屋外でラジオ体操する機会がありました。

何年ぶりかに電車に乗ることになったのですが、その待ち時間に駅のホームでラジオ体操しました。ほぼ真っ暗な無人駅、霧雨が立ち込める中響き渡るラジオ体操第一のピアノの調べ。なんともシュールな光景なのですが、健康のためにはやれる時にやるしかないのです。

 

体を温めてから電車に乗り込みました。乗ったのは僕1人、降りる人は誰もいません。トトロのネコバス状態。夜の7時過ぎの電車ですが、都会では考えられないことですね。

僕はとんでもない辺鄙なところに住んでいるなと再確認しました。

 

■汽車は昼間乗るに限る

電車、電車と書きましたが、電気で走ってはいませんから正確には汽車ですね。ディーゼルエンジンを搭載しています。

一両編成なので列車ですらない。線路を走るバスという感じでしょうか。

都会では12両編成の電車が5分おきに走っていますが、あの感覚が懐かしい。

 

電車は1日9本、もちろん単線。

終電は21時台、シビアな世界です。

 

僕は都会に住んでた頃、地下鉄とJRどちらか選べる場合はなるべくJRに乗っていました。地下のあの圧迫感がイヤだったのです。JRだと景色も楽しめますからね。

 

30分ほど夜汽車に揺られて気づいたのは、田舎の夜はほぼ地下鉄並みに景色がないということです。海も山もあるのですが、どこを見ても真っ暗。

仕方なくドラクエのレベル上げやってました。

 

■ほとんどの人は都会暮らしの方が向いている

駅から家まで徒歩30分。それもちょうどいい運動になりました。

帰宅後すぐに風呂で汗を流し、猫にご飯をあげてひとやすみ。

 

僕は周囲50mに民家がない静かな場所に住んでいます。

電気機器の音を除けば、雨風の音や木々のざわめき、鳥の鳴き声以外ほとんど音がありません。

 

都会では家に帰ってきてすぐにしていたのは、ステレオのスイッチをつけることでした。壁の薄いアパート暮らしだったので、隣の部屋や近所のテレビの音や生活音がイヤでイヤでたまらなかった。それをかき消すために音楽を聴いていたみたいなところもありますね。

ここではその必要はありません。

無音を望めば無音がある。僕にとってそれは最高にありがたいことなのです。

 

汽車の本数、地下鉄と変わらない車窓からの景色。

確かに不便ではありますが、その先に自分にとってすごしやすい環境がある。

だから田舎暮らしを続けられるような気がします。

 

ただ「都会で消耗している人々よ、田舎暮らしをしたまえ」

と言うつもりは毛頭ありません。

向いていない人には完全に無理な世界なのでオススメできません。

僕にはデメリットよりもメリットの方が大きいというだけの話です。

 

田舎暮らしvs都会暮らし。たまに話題になりますが、みんなでワイワイやるよりも1人でラジオ体操やる方が楽しい。多分そういう人でないと楽しめない世界です。

 

自ら望んで田舎に越してきて田舎暮らしをやってるのに、やたらと人と繋がりたがるあの感覚は僕には理解できません。そんなのは都会でいくらでもできるはず。

なぜ田舎に来てまで、都会と同じことするの?

田舎って孤独を楽しむものじゃないの?

やはりそういう人はすぐに都会に帰っていきますよ。

人に囲まれていないと生きていけない人もいるのです。

 

田舎の最大のデメリットそれは教育と医療です。

医療機関にほぼ選択肢がありませんので、ベストな治療を受けることができません。治療を受けるためは山越えが必要な場合が多々あります。教育も同じ。

教育は本を読めばどうにかなりますが、医療はどうしようもない。

自己管理、健康管理ができる人のみが生き残っていける世界です。

 

都会で暮らしていた頃、駅のホームでラジオ体操を必死にやっている自分を想像することはできませんでした。

ここでは倒れたらおしまい。だから空き時間を見つけてラジオ体操をするのかもしれません。

 

■変わらない田舎、変わらない人々

これから汽車に乗って帰宅するというのに、生肉とネギ、白菜を渡す実家の母。

都会暮らしをしていた時代、刺身を常温の宅急便で送ってきていた20年前と何も変わらない。

 

「家に帰ったら肉は冷蔵庫に入れなさいよ」

と追い討ちをかけてくる。

 

もう腹は立ちませんよ。むしろ守ってあげたいとすら思う。

なんか一生懸命じゃないですか。癒されるじゃないですか。

「あ、俺が頑張らなきゃいけないんだな」って思うし、やっぱり健康じゃなきゃいけないなと思う。

今日はすき焼きでもしましょうかね。