NieR:Automata（ニーア オートマタ）をクリアしました。発売から4年以上経っていて事前情報が多く、僕の中での期待値はかなり高かったのですが、それを遥かに超えてくる完成度に度肝を抜かれました。
2021年6月22日の時点で発表された全世界累計出荷・ダウンロード販売本数は600万本。長い年月をかけてファンを増やし続け、ついに国民的RPGのドラクエ11と並んでしまいました。海外での人気が高い本作は、今後も数字を伸ばし続けるでしょう。
「独特の世界観」という評価が多い本作ですが、まさにそのとおりで唯一無二という言葉が最適です。いい意味で「異質」で、過去にプレイしたどのゲームとも違っていました。
キャラクターに感情移入してしまって、プレイしたくて仕方ない。先が気になってやめられない。王道をあえて外していながらも、きちんと物語に引き込ませるヨコオタロウさんの手腕に脱帽です。
この世界の真実を見極めたいという想いがプレイ時間が増えるに連れて強くなり、最終的には11日で3周目をクリアするほどどハマりしてました。1日平均3時間遊べてしまうということが名作の証拠なのかもしれません。
ネタバレを含めた考察を語りたいのですが、物語が深すぎて34時間プレイした程度では全く理解できておらず何も語れません。
今回はネタバレなしでこのゲームの魅力を書き記しておきます。
プレイ時間とゲームの達成度
・プレイ時間 トータル34時間
・Aエンド 13時間
・Bエンド 10時間
・C・Dエンド 11時間
・プレイ開始日 2021年8月26日
・クリア日 2021年9月6日
・難易度 EASY
C・Dエンド時のゲーム達成度
・Lv51（経験値220769）
・アーカイブ 37%
・個体データ 65%
・チュートリアル 80%
・ウェポンストーリー 12%
・絵本 87%
・魚図鑑 9%
・ノベル 100%
・サブクエスト達成度（アンドロイド依頼）18％
・サブクエスト達成度（機械生命体依頼）10％
ストーリーを最優先したので、サブクエストややりこみ要素はほとんどスルーしました。
集めた武器と強化度
・信義 Lv2
・鉄パイプ Lv1
・白の契約 Lv4
・黒の誓約 Lv4
・白の約定 Lv1
・百獣の双槍 Lv2
・白の矜持 Lv1
※武器20%
※ポッド・プログラム12%
イージーモードで戦闘をオートにするなら、そんなに武器を買わなくても大丈夫。火力が低い分時間はかかりますが、全部コンピューターがやってくれます。
プレイ済みの同ジャンルゲーム
・ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルト
・ゴーストオブツシマ ディレクターズカット
・Horizon Zero Dawn
アクションRPGなのですが、一応オープンワールド風味を持つのでこれらのソフトを挙げておきました。
良かったところ
・唯一無二の世界観と物語
人間は多分本能的に廃墟が好き。
荒廃した世界の持つ、哀しく儚い美しさに引き込まれました。初めて遊園地廃墟を訪れた瞬間、このゲームは神ゲーだと確信しました。
物語を語りすぎず、プレイヤーに考えさせる作りになっていて、自分なりに考察したくなるし、せずにはいられない。
周回が必須になっているのも納得。1回クリアしただけでは全然わからないし、周回プレイも全然苦痛じゃなかったです。
・最強のイージーモード
大人になると「ゲームオーバー」の表示を見ると、自分が責められているようで結構凹みます。やりなおす時間ももったいない。
チップをオンにすれば戦闘がほぼオートになり、ゲームオーバーのストレスが軽減されます。アクションが下手、苦手な人にとってこれ以上の救済措置はありません。
これこそがゲーム史上最高のイージーモード。全部のゲームに搭載してほしいです。
・キャラが魅力的
2BやA2はもちろん、機械生命体のデザインも秀逸で愛着が湧きました。
ドラクエのキラーマシーンやゴーレムを可愛いと愛でるような感覚。さすがスクエニとしか言いようがありません。
荒廃した世界と2Bの「妥協の一切ない美しさ」のミスマッチがよかった。
クリエイターの皆さんの、ポリコレに一切配慮しない攻めの姿勢が大好きです。今後も貫いてほしい。
・美を追求したアクション
剣を振る時の姿勢から、納刀する時の仕草まで全てが洗練されていて美しい。もちろん歩く姿も一切の妥協がない。
動かしているだけで気持ちいい。見ているだけで癒される。
これがゲームには重要な要素だと痛感しました。
・主張しすぎないが主張のある音楽
ニーアには絶対に欠かせない要素がこの音楽。誰もが絶賛するのも納得。主張しすぎず、ゲームの世界観や雰囲気に完璧に溶け込んでいました。
移動時に退屈さを感じやすいオープンワールドゲームで、この神曲たちに救われました。
しかもこれ、アマゾンプライムで無料でサントラ全曲聴けます。ありがとうございます。
#2 遺サレタ場所/遮光 （メインフィールド）
#3 穏ヤカナ眠り （レジスタンス）
#7 遊園施設（遊園地廃墟）
この3曲が特にオススメです。
・必要なプレイ時間は短いが、中身が濃い
3周してプレイ時間が34時間。プレイ時間100時間が当たり前の現在では少ない部類に入りますが、中身は濃密でした。人がゲームをする時間には限りがあるので、これはありがたいです。
・装備選びに迷わない
防具という要素がないので、買い物で迷わない。
イージーモードだと、武器の強化とストレージの増設だけでなんとかなる。
クリアだけを目指すなら、お金貯めや素材集めを強要されない設定も親切。
・9Sが完全に炭治郎
この声聞き覚えあるなと思ったら、まさかの花江夏樹さんでした。あの声は安心感ありますね。
悪かったところ
・シューティング要素が多すぎる
試みは斬新ですが、後半飽きました。
オート機能がついていなかったら、やる気起きません。
・マップが見づらくて位置を覚えられなかった
これは3Dのゲームに共通していることですが、ミニマップでの目的地がわかりづらかった。
・ファストトラベルの自由度がない
これはアンドロイド特有の「転送」という設定上仕方ないことですが、せめてアクセスポイントまでのワープなどの仕組みが欲しかった。
・空間があっても行けないところが多い
入れそうなビルにも入れなかったり、ハリボテ風の壁で仕切ってあったり、あれだけの身体能力を持つアンドロイドが通れないのが謎。目的地にたどり着くのに苦労しました。
まとめ
多くを語ってきましたが、このゲームを表現する適切な形容詞は存在しません。ありきたりですが、ご自身でプレイして確かめてほしいとしか言えないです。
勧善懲悪のストーリーではないので、万人ウケはしないと思うし、ハードな演出も多い。鬱展開と言われているように、後半は話がどんどん重くなってきます。
昔の映画だと「ディアハンター」や「プラトーン」最近だと「JOKER」のような、何も救いのない結末に慣れていない人にとって本作はかなりハードルが高い。ある意味人間力が試されるゲームかもしれません。その分尖った世界が好きな人にはハマると思う。
このゲームにラスボスはいませんが、強いて言えば自分の心がラスボスです。
時間があるなら実況動画ではなく、自分でプレイして体験してみてほしい。
30～40時間を差し出すに値するゲームです。
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