前回の続きです。
2006年 パソコンを買い換えるおっさん
この頃のブログ記事に、パソコンのメモリとファンを交換しましたみたいなのがあるんですけど、最初に買ったSOTECのパソコンはもう限界を迎えてましたね。Windowsの基礎は学んだし、十分すぎるほど年賀状を印刷したし、5年使って元は取ったでしょう。
ちなみにメモリは128MBx1を、256MBx2に増設してます。増設して512MBってのが時代を感じます。今のアプリだったら、メモ帳くらいしか動かなそう。
そのブログによると、このあとバイクのバッテリーを交換したり、職場を一つ辞めたり、プロバイダを乗り換えたりいろいろしてます。炊飯器が壊れたことも記録に残っていて、激動の一年だったことがわかります。
その時買い換えたのが今の炊飯器。これ15年使ってるのか。今も普通に美味しく炊けてるよ。つまらないことでも記録しておくと後で何かの役に立ちますね。
この年PCを買い換えました。DELLのNOTE PC Inspiron 6400です。それまで4:3だったアスペクト比が、16:9になり違和感を感じたことをよく覚えています。
不思議なことにこのパソコンを買い換えたことに関する記事がない。僕にとってパソコンを買い換えるということは、娘の結婚レベルの一大事なので絶対記事があるはずなのですが、不思議です。
PCを買い換えたのは、PCで音楽を作るのを本格化するため。
古いPCのメモリを512MBに増設してもダメなモノはダメ。フリーズの嵐でした。その5年前のPCだと動かなかったソフトが、Dellだとヌルヌル動くようになり大満足。
それまでは別の重い機材をわざわざスタジオに運んでいましたが、スタジオにnotePCを持参して、歌を録ることが可能になりました。機材の軽量化は正義です。
PC以外の機材もコツコツ買い換えていって、確実にテンションと能率も上がっていて、どんどん音源の質が上がっていきます。レコーディングでメンタルが追い詰められていく様子も生々しい。
結果はともかく、その小さな積み重ねが何かの役に立っていることが今はよくわかります。
2004年 ネットに音源を上げ続けるおっさん
皆さんは音楽系のSNS「MYSPACE」をご存知でしょうか?
2004年前後だと思いますが、当時流行っていたMyspaceやPureVolumeなどの米国の音楽サイトに自作音源を投稿。ネットにMP3をアップすることで何かが変わるような気がしてました。
音源アップと同時にキャリアアップできれば良いのですが、僕の音源だけが再生される甘い世界ではありません。ここも現実と同じで熾烈な競争社会。皆が同じことを考えています。
僕と同じ無名のインディーミュージシャンから、「ヘイ!ブラザー!オレたちの楽曲も聞いてくれよ」みたいなアクセスが絶えなかったので、自分の曲の再生が増えることよりもむしろそっちで消耗しましたね。
あの当時、好きなインディー・ローカルバンドを聞くためにアカウントを作った一般の人々は、かなりその手の勧誘に悩まされたのでは?。僕は知らない人に自分の楽曲をゴリ押す勇気がなかったので、再生数は伸びませんでした。
僕は全くライブ活動をやっていなかったので、音楽投稿にすがるしかなかった。そういう意味では、あの時代に聞いてもらえる可能性のある場所があったことはありがたい。
両サイトともに今では全く別のものになっていて、栄枯盛衰を感じる。まったく栄えなかった僕が言えたことではないのですが・・・
これとは別の日本のサイトですが、アップした音源の再生回数が10000を突破した時は嬉しかった。ただ、それで僕の音楽を好きになってくれたかどうかはわかりません。可視化された数字を心の拠り所にするしかなかったのですが、状況はあまり変わりませんでした。むしろ不安が募った。
その頃に、僕のサイト内のBBS(掲示板)に「もしよかったら楽曲使わせてください。よろ~」みたいな書き込みがありました。
「必死になって作った音楽をなんでBBSの軽い書き込みで使わせなきゃいけないの?せめてそこはダイレクトメッセージだろ」そんな怒りを感じたので、かなり大人げない言い方でお断りしました。今思えば、もう少し柔らかい断り方はできたなと反省してます。
ただこれ、今でも状況は変わってないみたいで、フリーランスのイラストレーターさんとかはかなりひどい扱いを受けているみたいです。
自分のできないことをやっている人に対して、もう少しだけ敬意とお金を払ってほしい。これが2021年現在の正直な気持ちです。
この頃、既に気づいていたのですが、楽器を触る時間よりもPC触っている時間の方が圧倒的に多い。本末転倒感が尋常ではないのですが、突き進むしかありませんでした。
次回に続きます。