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主に人間関係や楽な働き方について書きます。少しでも読んだ人が楽になれば嬉しいです。

平成を振り返る・オーディオ機器編その4 サブスク登場

アナログレコード、カセットテープ、CD、MD、CDR、iPodと昭和後期から平成後期までの音楽再生機器の流れを実際に体験してきて、もうこれ以上進化はないと思っていたのですが、まだ進化の余地は残っていました。

 

■音楽のダウンロード販売開始

2003年4月28日、iTunes Music Storeサービス開始。日本では2年遅れて2005年8月4日にスタート。

 

ある意味一番衝撃的だったのがこの音楽のダウンロード販売でした。データのみをお金を払って買うことに最初はかなり抵抗がありました。収集欲をまったく刺激しないダウンロードで音楽を購入することに僕は馴染めませんでした。

 

ただ当時は違法ダウンロードが野放しになっていた時期で、これをやらないと全ての音源が無料でインターネット上に流通してしまうことになるので、誰かがやるしかない必然の出来事でした。

 

1曲1ドル、日本だと1曲150円から200円。ダウンロードは便利ですが、輸入盤のCDが1枚1500円以下で変える時代にこの値段は高すぎる印象でした。個人的にはCDでは手に入れられないレアなトラックを数曲買った記憶しかありません。

 

2010年11月16日ついにiTunes Music Storeビートルズの楽曲の配信を開始。大御所が動きました。ビートルズが大好きだったスティーブ・ジョブズの夢がかなった瞬間でした。

 

iTunesに続いてAmazonも楽曲配信サービス開始。こちらも少しだけ利用しました。

日本の携帯電話系の楽曲配信「着うた」というのもありました。僕は使うことはありませんでしたが、他人の携帯に電話をかけた時、呼び出し音としてその人の好きな音楽を無理やり聞かされる文化には馴染めませんでした。

J-POPをほとんど聞かないので「レコチョク」を利用することはありませんでしたが、国内ではこのレコチョクが最大手らしいです。

 

1曲単位で楽曲を買う文化が浸透し始めたのはこの頃ですが、ここから10年後にはもう1曲単位で音楽を買うことがなくなってしまいます。

芸術作品としてのアルバムというものにだんだん価値がなくなり始めてきました。

 

■レコードブーム再燃

ブーム再燃といってもマニアだけの話だとは思いますが、アナログレコードの良さが見直され始めてきたのもこの頃です。

 

「レコードよりもCDの方が音が良い」CDを普及させるためについた嘘。それに人々が気づくのに約25年かかりました。

ネットがない時代、音楽のコピーを流通させるのに最も手軽な手段がCDだった。大量生産、大量消費に向いていた。ただそれだけのことです。

 

アナログをデジタルに変換している時点で音は劣化しています。

アナログ信号をアナログのまま記録し、それを読み取るアナログレコードの方が実は音が良い。AACやMP3など圧縮され、劣化した音に慣れ始めた耳にもアナログレコードのまろやかな音は心地よく響きました。

 

2010年頃からでしょうか。アナログレコードを買うとMP3のダウンロードコードが付いてくるようになりました。好きなアルバムなどはアナログ盤とPC取り込み用のCDの両方同時に買ったりしてましたから、これはありがたかったですね。

 

家でゆっくり聞く時は音の良いアナログプレイヤー、外で聞く時はMP3、これがそれぞれの良さを生かした音楽の聞き方ではないでしょうか。

 

アナログレコードを買うと、そのCDが付いてくることもあり、やはりCDというのはその程度のものなんだなと再確認できました。

 

■サブスク全盛期到来

今年に入ってから実はCDやアナログレコードを一枚も買っていません。

Spotifyで新譜が聴けるようになってからはCDを買うことは激減しました。Spotifyの場合無料プランだと一ヶ月15時間までという制限はあるのですが、新譜も聞くことが可能です。

とりあえずチェックして、良い作品なら買う。最近はこんな流れになってきています。

 

2008年の10月にサービスを開始したSpotify。当初はスウェーデン国内の海賊盤、違法ダウンロード問題の解決が目的だったらしいのですが、現在は世界最大の音楽配信サイトまで成長しました。

 

月額1000円ほどで音楽聴き放題。

AppleMusic、AmazonMusic、LineMusicなど挙げればキリがありませんが現在これが主流です。来るところまで来てしまった感があります。

 

サブスクリプション

利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用権を借りてそのお金を払う。

 

CDSHOPにすら収まりきらない巨大なライブラリをまるごとレンタルしてそれがわずか1000円ほど、音楽好きにはたまらない時代です。今の子供たちがうらやましい。

そしてCDの創り手、売り手にとっては今まで以上に厳しい時代になりました。

 

PCを使ってCDを取り込んで、それをiPodに転送する。その行為がとても古臭いものに思えて来ます。今はそれすら必要なく直接iPodiPhoneからネット経由で聞くことができます。

10年前ですらまさかこんな時代が来るとは思いませんでした。

あれだけCDを買っていた僕ですら買わなくなったのですから、たまに買う程度だった人はもうCD屋さんには足を運ぶことすらなくなっていると思います。

 

音楽、映画、アニメ、読書、そしてゲームあらゆる文化にサブスクサービスが拡大しています。

このサブスクリプションサービスが音楽をより多く流通させるための最終進化形なのか。

もう進化の余地は残されてないような気もするのですが、やはり誰かが進化を推し進めていくのでしょう。

 

■ハードからソフトの時代へ

僕が音楽を熱心に聴き始めた平成元年頃は、ハードとソフトの両方を揃えなければ音楽を聴けない時代でした。CDを買う前にまずCDラジカセを買うところから始めなければいけませんでした。MDが新しく出た時はMDデッキもしくはMDプレイヤーを買わなければ何もできないのです。

ソフト(CD、 MD、カセットテープ)にお金を払う以前にハード(ラジカセ、コンポ)にある程度のお金を払ってからようやくソフトに辿りつけるという状況でした。

 

この平成の30年間でオーディオ機器は驚くほど進化しました。

今はとりあえずスマホさえ持っていればなんでもできる時代です。スピーカーとBluetoothレシーバーさえあればそれなりの音を再生できます。

 

確かにあの時代カタログを眺めながらコンポを選ぶ作業は楽しかったですが、今はそんな必要すらないのです。ハードを買わなくてはいけないという高いハードルが存在しない分、ソフトが充実しているのでしょう。

そもそも文化はソフトあってこそ。ハードのスペックで優劣が決まっていたのはおかしいなと今は感じています。

 

CDプレイヤーを持っていないのが当たり前の子達も増えていると聞きます。最初は違和感を感じていましたが、これは時代の流れで仕方ないことでしょう。

 

iMacやMacBookProからCD/DVDドライブがなくなった時、「Appleはなんてことをしてくれたんだ」と思いましたが、今はドライブがついていないのが当たり前です。僕もこのMBPのドライブを最後に使ったのがいつなのか覚えていません。価値観はすぐに変わっていきます。

 

どういう未来になるのか想像はつきませんが、時代は変わっていきます。

ハードに力を注がなくて良くなった分、ソフトを堪能しようと思います。

それが存分にできる時代だと思います。