大晦日だという実感があまりありません。
あと24時間もすれば確実に明日になっていて、1週間たてば日常に戻っている。
年越しとか、年明けとかそんなに意識しなくてもいいかなとここ数年は思い始めています。若い頃から初日の出とか初詣とか興味なかったし、寒い思いしてまで行くほどの価値も感じない。
偏見かもしれませんが、決意とか反省とかを大きい声で言っている人ほどそれを実行しません。本気になれば人は寡黙にならざるを得ない。
イチロー選手がしゃべりながら打席に立ってたこと今までに一度でもありましたか?
黙々と何かをこなす人が僕は好きです。
先日小規模なライブを見に行ったのですが、人が演奏しているのをそっちのけで大声でずっと自分たちの話をしているおばさん軍団を目撃しました。
音楽と忘年会の融合みたいな趣旨のイベントなので静かにしている必要はないのですが、さすがにあれは行き過ぎているなと感じます。
おしゃべりな人が嫌い
2019年も2020年も変わることはないでしょう。
自分のエゴを1人で処理できていないんですよ。だからどうでもいいことを語らずにはいられない。精神が子供。自分1人で何かしらの感情を処理できないから、必ず誰かに迷惑をかけている。居酒屋にいけばそんな人ばかり。
面白いのが人の音楽を聴いてない人に限って、曲が終わった時に拍手するんですよ。
「お前聴いてなかっただろ?」って思わず突っ込みたくなるほど。
音楽が好きな人は黙って音楽を聴いて、静かに心を震わせています。
おしゃべりな人は音楽を聴かない。
音楽家にとっては完全に敵。ビートルズがライブ演奏を辞めた理由、それはお客が騒いでばかりで自分たちの曲を聴いてなかったからです。
せっかく映画ディア・ハンターの渋いアルペジオの曲を目の前で演奏しているのにあのおばさん軍団は聴いちゃあいない。当然ディア・ハンターなんか知りもしない。
おしゃべりに夢中な人は文化を堪能するという概念がない。
映画も観ない、音楽も聴かない、本も読まない。ただただテレビを見ている。そして不平不満ばかり口にしている。
そういう人が圧倒的に多い。
そりゃあそうでしょう。良い文化に触れていないから精神が育たない。
良い文化を吸収できない人は、いつまでたっても赤ん坊のまま。
生まれついた瞬間、人は薄っぺらいアホだが、
良質な文化が深みのある人間に育ててくれる。
人生の差は触れてきた文化の差。
僕はそう信じています。
■繰り返しこそが人生
音楽を味わうということ1つとってみても、人によって確実に能力差があるのです。
勝手に耳に入ってくるものではなく、それを処理する脳が必要だということ。
音を気持ち良いと感じるようになる人は音楽を聴く才能があるということになります。
日々のルーティーンがその人の人生を決めるなと最近痛感してます。
くだらない人々とつるんでくだらない話を繰り返していたらくだらない人生になる。
タバコを何十年も吸い続け、パチンコ屋で副流煙を吸い続けると確実に肺ガンになる。
若い頃は刺激が欲しくてルーティーンを繰り返すのが嫌いでしたが、今は日々のルーティーンを確実にこなすことに喜びを感じています。
やるべきことを確実にこなし、質の良い文化に触れる。
今はそれだけで十分に楽しいです。
幸いなことに良質な文化に触れ続けていれば、人のモチベーションは上がってくる。そういうふうに人間はできています。
いいルーティーンを繰り返す、いい人生とはその積み重ねではないでしょうか。
みなさま良いお年を。