内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

オススメ映画「ショーシャンクの空に」文化を大切にする人にぜひ見てほしい

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正月くらいは、良い文化に触れて過ごしたい。

2021年は新年最初に買った本がハズレだったので、今年は大定番の「ショーシャンクの空に」を選んだ。良いスタートを切るためにも、今年最初に見る映画大事。

 

過去に何度も記事も書いているし、誰かと映画の話になったら必ずオススメしている超名作だ。この映画を2倍速で見るくらいなら、気の乗らない新年会を2倍速で終わらせた方がいい。それくらい価値のある映画です。

 

ネタバレが少しだけあります。

ネタバレしたからって、感動が薄くなるような作品ではないので、読んでも大丈夫ですが、一切のネタバレが嫌な人はここから先を読まないようにお願いします。

 

すでに観たことのある人は、どうぞ先にお進みください。

 

この映画最大の見どころはフィガロの結婚を流すシーン

ラストシーンが有名ですが、あえて今回は少ししか触れません。

ラストが良いのは当たり前だから。僕が語りたいのは前半最大の山場、フィガロの結婚を大音量で流すシーンについてです。

 

ブルックスという刑務所内の図書館係が仮釈放になるが、外の世界に馴染めず自ら命を断つ。その手紙を読み、悲しい空気が流れる主人公アンディと周りの囚人たち。

 

そこに吉報が届きます。アンディは以前から「図書館の予算を増やして欲しい」という手紙を送り続けていて、その願いが通じ大量の本が送られてきます。

「たった6年で・・・今度は週に2通書く」

人を動かすのは執念です。

 

送られてきたのは本だけじゃなく、レコードも入ってる。

それまで従順だったアンディはここで初めて行動を起こす。

 

看守がトイレに入っている間に放送室に鍵をかけ、レコードを刑務所じゅうに流すのです。ちなみにボリュームを上げるしぐさはアドリブらしいです。ティムロビンスは神か。

 

放送室に閉じこもり、恍惚の表情を浮かべるアンディが実にいい。そしてそこに被ってくるレッド(モーガンフリーマン)の語りがまた名文。THEがつくほどの名シーン。これぞ映画の醍醐味です。

 

音楽、本、映画、そういう文化へのリスペクトが、全編通じてさりげなく表現されていて、本当に素晴らしい。

 

ここでも感動するのですが、まだまだ終わらないのがこの映画のすごいところ。

このイタズラで懲罰房行きの罰を受け、そこから復帰したアンディが仲間との食事の時に交わすセリフが全部いい。

 

2週間の懲罰房の中での生活を語り出すアンディ。

「音楽を聴いていた。頭の中でそして心で」

「音楽は決して人から奪えない」

何度見ても色あせない、人生を変えるほどの名シーン。

 

この食事のシーンで、Hope is dangerous thing (希望は危険だ)というセリフを残していたレッド。

刑務所内ではI hope~という言い回し(希望的観測)をしていなかったのですが、

 

I hope I can make it across the border

I hope to see my friend, and shake his hand

I hope the pacific is as blue as it has been in my dreams

I hope..

 

国境を越えられたらいいけど

友達に会えて、握手できたらいいけど

太平洋が夢で見たみたいに青かったらいいけど

 

ラストシーンでのI hopeの畳み掛けに繋がります。

 

2時間22分という長い映画のちょうど半分のあたりに、この音楽を流すシーンが来ているので、まとめて時間がとれない人はここで区切るのが良いかと思います。

 

■どうしても2倍速で見たい人へ

久しぶりに見たくなってきた。でも時間がない。2倍速のボタンを押す前に3つの休憩ポイントを紹介しておきます。

 

DVDのチャプター分けとは違うポイントかもしれませんが、流れや感動を殺さないのはここです。この映画を4つに区切るとすれば、ここしかありません。

 

 

1 屋上でビールを飲むシーンまで 0:39:00

2 フィガロの結婚を流したあとの食事まで 1:13:11

3 2ヶ月の懲罰房行きから出てくるまで 1:40:48

4 ラスト 2:22:42

 

それぞれ30分から40分程度の長さなので、これなら隙間時間に観ることができます。

これなら忙しい人でも、4日で全て見終わることが可能です。

 

ショーシャンクの空に』と同じフランクダラポン監督の作品、グリーンマイルは映画館で観たけど全然感動できなかったのでオススメはできません。その代わりThe Majesticをオススメします。

 

泣けるという意味ではショーシャンクよりも泣けます。映画好きにはたまらない古い映画館をテーマにした話です。「赤狩り」というあの時代の空気を前提にした内容なので、ちょっとだけwiki赤狩りを調べた方が楽しめます。

 

こちらはアマゾンプライムの無料コースにはありません。レンタルするか、NetflixとかHuluとかで観てください。