2022年1本目に買ったゲームソフトは、Farm Together(ファームトゥギャザー)です。これが面白くてハマっています。
Nintendo Switchのゲームニュースの欄に表示されるようになってから、ずっと気になっていましたが、思い切って購入して正解。やめ時を失うほど楽しいです。
「エルデンリング」や「ホライゾンフォービドゥンウエスト」などの硬派系超大作がこぞって発売される2月のこの時期。あえてインディー系のほのぼのゲームの購入に至った決め手は、物語がなくて仲間との会話が一切ないこと。
仲間との恋愛・友情・トークなどの甘ったるい要素は一切排除。ただひたすら農作業に打ち込んで、ストイックにお金を増やしながら農地を開拓していく。とにかくやることがシンプルです。その硬派さに惚れました。
まもなくスイッチを購入して2年が経過しますが、スイッチの購入の決め手になったのが、ドラクエビルダーズ2(DQB2)でした。DQB2の第1章が農業の島モンゾーラ、あの牧歌的な風景を作る喜びを再び経験したい。ファームトゥギャザーには、モンゾーラと同じ要素があります。
おそらくこの手のほのぼのとしたクラフト系のゲームが性格にあっているのでしょう。DQB2は「建築のセンス」がないのでクラフトをやめてしまいましたが、こちらは農地を拡張するという目的が明確なので続きそうです。
購入の決め手
1 猫がお供についてくる
農作業に没頭することになりますが、レベルが上がると猫がオトモとして付いてくるようになります。猫が付いてくるのは全てのゲームのデフォルトになりつつありますね。
エルデンリングでも猫がついてくるんじゃなかろうか・・・
2 キャラクターが可愛い
スペインのインディー系ゲーム会社が作っているのですが、洋ゲー独特の感じも少なくてキャラクターが可愛いです。JRPGやあつ森などでおなじみのアニメ調のタッチとは違いますが、これはこれでアリです。動き(エモート)も笑えます。
3 物語(会話)がない
自分好みの農場や建築物を造って悦に入りたい。このゲームはそれを徹底しているので、物語や会話はありません。コミュニケーションはマルチで訪れた人々のエモートで気持ちを伝える程度。これも強制ではないので、1人で作り込みたい人は自分の世界に没頭できます。
4 バトルがない
敵という概念がないので、面倒なバトルもありません。農作業に専念できます。
5 やることが明確
ただひたすら農業に打ち込めます。植えて収穫する。お金が余ればマイホームを作ったり、部屋の中を装飾したりする。目的が明確です。この手のゲームはこれでいい。
良いところ
1 家や作物の移動が簡単
クラフト系のゲームでありがちなのが、作り込んだ建物を移動したくなってもできないこと。このゲームではそれが可能です。
移動したいオブジェクトを選んで、移動したい位置に置き直すだけ。それで引っ越しは完了。お金等も不要です。
計画性なく作ってもあとで微調整できる。これは嬉しい。
2 フォトモードで映える景色が作れる
フォトモードだと余計なUIを消すことができるので、景色のみを堪能できます。
自分の農場を他人に見せたい。そんな欲求を叶えられます。
カメラの移動もスムーズなので、1分農場紹介動画なども楽しそう。
3 マルチプレイのメリットが大きい
他人の農場での収穫を一定時間手伝うと、経験値が増えるブースト状態になります。他人の農場での収穫の利益は持ち主のものですが、手伝った報酬はブーストの時間として還元されます。Win-Winの関係ですね。ブースト効果を自分の農場に持ち帰ってから収穫をする。それが最も効率が良いです。
このゲームは作業が忙しいので必然的に人手が必要です。
マルチプレイをする恩恵が大きいので、効率を求める方はほぼマルチが必須になります。
ルーティーンとしては、
1 ゲームを開始してすぐに他人の農場の収穫をする。
2 経験値ブースト状態を作ってから、自分の農場の収穫を済ませる。
3 そのお金を元手に農地を広げたり建築したりする
こんな流れになるかと思われます。
マルチプレイには様々な権限が用意されていて、自分の農園を過度に荒らされないための対策も充分です。
4 野菜の種類が豊富
植えられる季節やお金の残高、利益率を考えながらのプレイは計画性が必要で奥が深いです。
農作物・魚・動物・植物などありとあらゆる飼育物が存在し、鶏(にわとり)も、ニューハンプシャー鶏、白レグホン鶏など銘柄が複数存在し、かなり細かいです。
それぞれの見た目もキャッチーなので飽きが来ません。
悪いところ
1 時間泥棒
良くも悪くも作業ゲームなので時間が無限に必要。始めるとなかなかやめ時を見つけられません。
2 ガソリンが切れる
最初は手作業なのですが、途中からトラクターでの作業のメインになります。このトラクターの燃料が定期的に枯渇します。農作業に没頭している時に、ガソリンを入れに行く作業は結構ストレスになります。実社会では、燃料が切れるのは当たり前のことなのですが、ここはプレイヤーのストレス回避を優先してほしかったというのが正直なところです。
3 お金が全然貯まらない
序盤はひたすら金欠で、望むものを生産できるようになるまでにはかなりの時間と忍耐が必要。マイホームなんて建てる余裕はなく、昼夜の区別なくひたすら働いて、過労死しそうです。
4 オフラインマルチに難あり
画面を2分割してのオフラインでの協力プレイをやってみましたが、文字が小さくなるのでちょっと厳しいですね。長時間のプレイはオススメできません。
パートナーとプレイする場合でも、それぞれの端末で協力プレイした方が圧倒的に効率は良いです。ソフトが2本必要ですが、その価値もあります。
スイッチ版とPS4版の違い
パッケージ版、ダウンロード版ともに、PS4版もNintendo Switch版の値段は同じですが、いくつか制約があります。最大の制約はハードの垣根を超えたクロスプレイができないということです。
PS4とNintendo Switchではマルチプレイはできません。PS4はPS4の仲間たちと、Nintスイッチはスイッチの仲間たちとしか遊べないので、どちらのハードも持っている人は、どちらを買うべきか慎重に選んだ方が良さそうです。
あとPS4版は同時に16人、スイッチ版は同時に8人までのマルチプレイが可能。
この2点がPS4版とスイッチ版で違う点でしょうか。
あと、処理能力に差があるのでスイッチの方がカクカクすると思われます。
僕はスイッチ版を遊んでいるのですが、けっこう動作が不安定なところもあります。ですが合格点には達していると思われます。
さいごに
あつまれ動物の森の大ヒットはまだ記憶に新しいですが、あの出来事はクラフト系ゲームにはかなりの需要があることを再確認できました。みんながみんなハードなアクションRPGや対戦ゲームを求めているわけではないですよね。こういうゆるいゲームが、日々の激務の癒しになることもすごくよくわかります。
今から1年くらい前、あつまれ動物の森からドラクエビルダーズ2に流れてくる人がけっこういたのを覚えていますが、このゲームもそんな感じだと思います。牧歌的な風景を楽しむゲームなので、あつ森が好きな人にもオススメです。
このゲームには人権という概念はありませんから、安心してプレーしてください。
ただし、序盤はめちゃくちゃハードです。ひたすら農作業に打ち込まないと家は建てられないので、それだけは覚悟しておいてください。効率よくお金を稼ぐ方法もありますが、それを習得するまでに時間がかかります。
このゲームの攻略方法は作物を植えて収穫できるまでの時間と利益率を把握すること。それに尽きます。序盤は働きまくって、ようやく安定が見えてくる。我々の生活と同じような経験ができるので人生勉強としてもオススメ。
コツコツと勤勉な人が勝つ。やればやっただけ見返りがある。
そんなゲームを求めている人にオススメです。
DL版は2750円とお手頃。入りやすいので僕はこちらを買いました。パッケージ版は着せ替えの衣装などのDLCがいくつか含まれているのでお得です。ワサビパックという日本の衣装や建物も含まれているので、和風建築に興味がある方はパッケージ版がいいかもしれません。
ネコネコ農園という農場を公開しています。
お時間のある方は、収穫と水やりのお手伝いをお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。