ロウの誘いに乗ってユグノア城跡までやってきました。
ユグノア城跡イベントを開始する前に必ずセーブデータを分けることをお勧めします。
ユグノアイベント鑑賞用のセーブデータは永久保存版。ここは間違いなく前半戦最大の山場で、必ず何度もみたくなるイベントです。
実況動画を見るという手もありますが、誰かの解説や解釈が邪魔な時もありますし、このシーンは自分でじっくりプレイしながら、かみしめながら進めるためにもセーブデータの一枠が必要です。それだけの価値があります。
ほんと、ドラクエ11は良い話が多い。ここまでプレイしただけでも買って良かったと思いました。
ここから先は絶対に知らない方が良いネタバレを含みますので、未プレイの方で今後プレイする可能性が1%でもある方は、見ないようにお願いします。
謎の老人ロウはそもそも誰なのか。
何のためにマルティナとともに旅を続けているのか。
ずっと知りたかったその謎がついに明かされます。
滅ぼされてしまって繁栄の跡形もない廃墟の中をロウに案内されながら歩きます。ここでは戦闘もありません。ストーリーにじっくり浸ってほしいという配慮でしょう。この場にマルティナがいないという設定も粋ですね。
途中でとある墓に立ち寄ってからのロウの語りが実に見事。悲しいユグノアの歴史が深みのある声で語られます。
初プレイが声入りのDQ11Sで本当に良かったと思った瞬間。声優の偉大さを改めて知ることになりました。語りだけで人の心を動かすって本当にすごい。
人間は廃墟に弱い、ただでさえ弱っているところにあの語り。最高の演出にやられてしまいました。声優力とロケーションの勝利。
ロウの苦難の16年間に思いを馳せるとやりきれない気持ちになります。
頂上にてマルティナも合流し、鎮魂の儀式が執り行われます。
ここは語りももちろん素晴らしいのですが、映像がとにかく美しかった。
光る蝶が大樹へと昇っていくその美しさに魅せられました。
設定も映像も構図もすべてが完璧で、何度見ても心に響くものがあります。
ドラクエ11を語るうえでは決して外すことのできない名シーンです。
悲しい話がベースにあるのですが、この場面では悲しさとは別の感情が湧いてきました。
このロウの16年の想いがついに報われた瞬間でした。
「ひとりにしてくれ」と言うロウを残し、鎮魂の祭壇から坂道を下っていきます。
ここからがこのイベント後半戦。なかなか休ませてくれません。