ネタバレありにつき、未プレイの方はご注意ください。
ついにシルビアが父ジエーゴと和解。
再び船を手に入れ、次なる目的地バンデルフォンを目指します。上陸の直前、六軍王ジャコラの襲撃を受け主人公は海へ転落。
楽園のような場所で預言者に会います。
勇者のチカラをなくしていると思っている主人公に、勇者のチカラはなくならないと預言者は伝えます。
そして「世界を救え」という強烈な激励とともに現世へ戻します。厳しいお人。
現時点では謎に包まれた存在ですが、今後どういう展開が待っているのか楽しみなキャラがまた1人増えました。
■嘆きの戦士の正体
ドラクエ定番の泊まった人がみな同じ夢を見る宿屋。今回選ばれた場所はネルセンの宿屋。この夢の中に出てくる呪われた戦士。
後悔という名の鎖がこの身を縛りつける。
私は何もできなかった無力な存在・・・。
予想通り勇者の父親、アーウィンでした。守りたいものを守りきれなかった絶望。それが彼をここにとどまらせ、生きることも死ぬことも許されない悲しい存在になってしまっていたのです。
ここではDQ11の物語の前日談でもある、ユグノア城襲撃の真相が明かされます。
合計で30分を超える壮大なムービーです。
デルカダール、クレイモラン、サマディーそしてユグノア全ての王が集い、四大国会議が開かれます。新しく生まれた勇者というものにどう対峙していくべきか、アーウィン王は、ロウ元ユグノア王を含む4人の王にその気構えを試されます。アーウィンの覚悟は本物でした。それを4人に伝え無事に会議は終了し、大団円を迎えるはずでした。
会議が終了した直後、魔物の群れが襲来。魔物はいつだって空気を読みません。
アーウィンはエレノアとマルティナ姫、そして勇者を逃し、自分もその後を追おうとした直後、デルカダール王が登場。
この時点ではデルカダール王は正常でしたが、ウルノーガが取り憑き、アーウィン王をだまし討ち。アーウィンは絶命。嘆きの戦士になってしまったのです。
少し遅れてグレイグが登場。ウルノーガが取り憑いたデルカダール王は勇者を悪魔の子と決定づける嘘の理由を語り、真面目なグレイグはそれを信じ込みます。その疑念が解けるのに16年もかかったことを思えば、グレイグの愚直さも少し考えもののような気がします。グレイグさん、真面目すぎ。
■アーウィンとエレノアの想いがついに結実
アーウィンの魂を食い物にしていたバクーモス。この魔物のせいでアーウィンは嘆きの戦士として絶望の中をさまよい続けていたのです。
バクーモスに絶望を見せられ暗闇に沈んでゆく勇者。それを救ったのは母エレノアの一言でした。
あなたの中にある聖なる光は決して消えることはありません。
その光はあなたの中でひそやかに目覚めの時を待っています。
この世界をふたたび光で照らすために!
闇を滅ぼすことができるのは勇者であるあなただけ!
さあ目覚めなさい・・・!!
冒険ファンタジーの大定番の演出で、主人公が勇者として再び目覚めます。
ベタベタではありますが、ここは胸が熱くなるシーンでした。
バクーモスを倒すことでようやくアーウィンの魂は解放。
アーウィンとエレノアの魂が揃って天に召されます。
その時のエレノアからの言葉が良かった。
あなたにはこれからも
多くの困難が立ちはだかるでしょう。
それでもそのまままっすぐに進みなさい。
あなたの中にある希望の光が
きっとあなたを導いてくれるはず。
父も母もいつもあなたを見守っていますよ。
さようなら・・・。
ずっとあなたのことが大好きよ・・・。
ゲーム内のムービーで語られるには濃密すぎる物語。その最後にはやはり感動が待っていました。ピュアな物語に触れると、魂が浄化されますね。
父と母の力により失われていた勇者のチカラを取り戻すという王道の展開。
さあ行こう。真の勇者よ!
今度こそ勝利をこの手につかむのだ!
真面目キャラグレイグらしい何のひねりのないまとめ。でもグレイグのそういうところこそが愛おしいのです。