内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

【クリアレビュー】ゼルダの伝説スカイウォードソードHD 難解ゼルダの極み、すべてにおいて難易度の高いゼルダだった

 

発売から約1年が経過しましたが、ようやくゼルダの伝説スカイウォードソードHDをクリアしました。簡単な感想は、1本道ゲームここに極まれりといった感じです。

 

敵と戦う前に操作性と戦う必要があるのがとにかくしんどかったです。このスカイウォードソードでは、ゼルダおなじみの知恵、力、勇気に加えて忍耐が必要です。

 

ここから先は、プレイ後の正直な感想を忖度なしで語っていきます。約5000字ほどありますので、時間のある時のお読みください。また、先にブレスオブザワイルドを遊んでいるので、どうしてもブレワイとの比較になってしまうことはご容赦ください。

 

ゲームの概要

ゼルダの伝説スカイウォードソードHD

発売日 2021年7月16日

 

パッケージ版 6578円

ダウンロード版 6578円

ニンテンドーカタログチケット引き換え対象(実質5000円)

 

メーカー 任天堂

開発 任天堂

プラットフォーム Nintendo Switch

ジャンル アクション

対象年齢 CERO:A(全年齢)

必要な容量 7.1GB

 

ゼルダの伝説、はじまりの物語。

スカイウォードソード」がNintendo Switchに登場。

 

2011年にWiiで発売した『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』が、Nintendo Switchに登場します。

 

◆物語

舞台は、空に浮かぶ島「スカイロフト」。人々は大きな鳥「ロフトバード」に乗り、大空を移動して生活を送っていました。騎士学校に通う主人公の青年リンクは、とある出来事によって離れ離れになってしまった幼なじみの少女ゼルダを探すため、雲の下に広がる未知なる大地に降り立ち、冒険へと旅立ちます。

 

マスターソードの誕生などがストーリーに絡む、ゼルダの伝説シリーズの時系列で最も古い時代を描いたタイトルです。

 

◆直感操作で、リンクと一体になってプレイ

リンクはおなじみの剣や盾、そして多彩なアイテムを駆使して、立ちはだかる強敵との戦闘や、さまざまな謎に立ち向かいます。

 

Joy-Con 2本持ち」でプレイすれば、左右のJoy-Conがリンクの盾と剣にそれぞれ対応。

Joy-Conを振る方向や動きにあわせて、リンクが剣を振ったり、盾を構えたりと連動します。

また、弓矢を放ったり、バクダンを転がしたりといったアイテムの操作もJoy-Conを使って直感的に行うことができるので、主人公のリンクと一体になってプレイすることができます。

 

◆ボタン操作に対応

本作ではボタン操作にも対応し、携帯モードやNintendo Switch Liteでも遊ぶことができます。剣の操作は、スティックのはじき入力と連動し、ボタン操作でも直感的なプレイが楽しめます。

Nintendo e-shopより引用

 

個人的やり込み度

・ゲームのボリューム(クリア時間)53時間

ボス戦での全滅回数は、多めに見積もって30回くらい。

 

・やり込み度 Minimum

寄り道なし、ストーリーを一直線に進めてこの時間。

ゼルダおなじみのハートのかけら集めや虫集めなどは全部放置。

ハイリアの盾を獲得できる雷龍の荒修行も未プレイです。

辛口モードを遊ぶ気力は残っていません。

 

・没入度 MAX

スキマ時間にちょいちょいと遊べるようなゲームではないので、それなりの心の準備を持ってプレイしました。起動したら2時間は捧げる覚悟が必要です。

その分、没入させてくれます。

 

過去にクリアしたゼルダシリーズ

ゼルダの伝説

リンクの冒険

神々のトライフォース

時のオカリナ

・ブレスオブザワイルド

 

スイッチで遊べるのは残り2本

ムジュラの仮面

・夢を見る島

 

ブレワイ続編の開発が終わったら、

風のタクト

トワイライトプリンセス

神々のトライフォース2

以上3本のスイッチでのリマスター版お願いします。

 

このゲームの快楽ポイント

どんなゲームも快楽がないと続けることができません。

個人的快楽ポイントを紹介します。

 

謎を解けた時の達成感

 

エルデンリングでは強ボスを倒した時に達成感を感じるように、このゲームではダンジョンの謎を解いた時に同じ達成感を感じることができます。

 

一つのダンジョンにブレワイの祠10個分くらいのギミックが詰まっているので、時間がかかりますが、それだけの満足感を味わうことができます。

 

音符集めは投げ出したくなるほどの苦行でした

 

良かったところ

・濃密なゼルダ体験

ゼルダと言えば謎解き。フィールドの移動からダンジョン、そしてボス戦まで全てが謎解きです。

 

常に頭を使っているので疲れますが、クリアすると気持ちいいのでクセになります。

激しく頭脳を使い消耗するので、長時間プレイには向きません。

身も心も鍛えられました

 

・チャンバラが爽快

敵を倒すのに、普通はアクションボタンを連打するのがゲームの基本ですが、このゲームはジョイコンを振ることで剣を振り、敵を薙ぎ倒します。これが案外気持ちいい。

 

このゲームでしかできない唯一無二のゲーム体験ができます。

ただし振りすぎると肩が痛くなります。気をつけてください。

 

・ストーリーが秀逸

謎解きラッシュの陰に隠れて表には出てきませんが、全体の物語が美しいです。特にバドの成長がグッときました。

「おめえ(リンク)のとは違うけど、これだって立派な使命だろ?」

凡人にはしみるいい言葉でした。ただのいじめっ子じゃなかったね。

 

リンクが勇者なのは当たり前のことだけど、バドもきっちり成長していて最後は気持ちよい感動が待っていました。

 

・全ての始まりを見事に描いている

リンクとマスターソードの関係、リンクとゼルダそしてガノンの因縁、トライフォース、その全ての始まりを丁寧に描いています。エンディングを迎える時に「なるほど!これがこう繋がっていくんだな」と感じることができる。

 

ガノンの憎悪と怨念、この無限ループがゼルダの伝説

 

ゼルダは今後も続いていく発言とも取れる。

 

・辛い思いが多いゆえの感動

エンディングを迎えた時は本当に嬉しかった。こんなにも操作の難しいゲームを55時間かけてクリアしたからこその、味わい深い感動がある。おそらく実況プレイを見ただけではこの想いは湧いてこないと思われます。

よくあるこの言葉の重みはゲーム史上最大級でした

 

悪かったところ

・序盤が退屈

開幕直後に最初の街でひたすら聞き込みをするのですが、これが異様に長く退屈だった。ストーリーテリングチュートリアルが必要なのもわかるが、親切すぎたのでは?

良くも悪くも10年前のゲーム、これが当時の主流だったので仕方ないですね。

 

有無を言わさず外に出して、自分で剣を振って覚えさせる「ブレワイ方式」がいかにゲームのチュートリアルとして洗練されているかを思い知った。プレイヤーは一秒でも早くキャラクターを操作したいのです。

 

・操作に慣れが必要

敬遠される一番の原因が、この独特の操作。慣れるのに10時間ほどかかりました。

この独特の操作を楽しむゲームなので、それが肌に合わなくて脱落する人がいるのも仕方ないのかもしれません。

 

爆弾も微調整が効かず投げづらいし、ビートルのジョイコンでの操作はほぼ不可能に近い難易度。水中の操作が尋常でないストレス。徹頭徹尾、全てのアクションにストレスが伴います。

 

僕は、場面ごとにジョイコンとプロコンを切り替えながら遊んでました。

それはそれで面倒なんですけどね・・・

 

・ステージ移動で強制的に鳥の操作を挟む必要性あった?

空を飛ぶ気持ち良さよりも、操作の面倒さが上回った。

光の柱を目指し、ダイブするという一連の動作も作業になってしまい楽しめなかった。

 

・Z注目が機能しない

敵と一対一なのになぜ後ろを向くのだ?リンクよ。

Z注目(ZL注目)は強制的に敵をロックオンするものだと思っていましたが、スカイウォードソードでは違いました。

これはラスボス戦まで終始、強烈なストレスになりました。

 

・ボスにダメージバーがない

例えばラスボス終焉の者の第一形態は30回ダメージを与える必要がありますが、どれだけ与えているのか把握できないので、常に不安がつきまとう。このストレスがボス戦を辛いだけのモノに変えている気がしました。

「あと少し」が分かれば、人は力が湧いてくるモノです。

 

・リンクのビジュアル

単純に好みの問題ですが、リンクの見た目が好きになれなかった。ブレワイのリンクが理想形であり、スタンダード。

 

・リンクがうるさい

マグマに落ちた時の、「アチャチャチャチャ」みたいな声が特に不快だった。少年という設定なのでこうなってしまったのかもしれないが、基本的にリンクの掛け声がうるさい。ゼルダには音量調節機能がないので、ボイスのみの音量を下げることもできないので我慢しながらのプレイになった。

 

・昆虫集めの難易度が高すぎる

わざわざ網に持ち替えて、ブンブン振り回して、逃げられた時の悲しみ・・・

「リンクならどんな虫も素手で捕まえる」神設定に変えたブレワイの偉大さを痛感しました。

 

苦労したボス

1 ダイダゴス(砂上船)

スカイウォードを溜めるだけでのきついのに、触手攻撃をかわしながら当てる必要がある。あまりの面倒くささに発狂した。

強さ的には大したことないのかもしれませんが、個人的には一番苦労したボスでした。

 

2 ギラヒム(1回目と2回目)

剣を当てるためにはフェイントをかける必要があり、これが全然できなかった。

剣を振っても、振ってもダメージが入らないので、ここで諦める人が多いのではないでしょうか?

 

3 終焉の者(ラスボス)

歯ごたえのあるラスボス。雷エンチャントが厄介。ただコツを掴めば、難しい相手ではない。ハート13個、聖なる盾でクリアできました。攻略動画に感謝です。

 

向いている人

・謎解きが好きな人

ゼルダの世界観が好きな人

・全てのゼルダをクリアしておきたい人

・ジョイコンを使った唯一無二の体験を楽しみたい人

・ワンプレイ2時間くらい、時間を割ける人

 

向いていない人

・忍耐力のない人

・アクションが苦手な人

ゼルダ脳に切り替えられない人

 

ブレワイとは方向性も作りも全く違うので、アクションや謎解きに苦手意識のある人は絶対にプレイしてはいけません。

 

最後に

操作によるストレスは全てのゲーム体験をマイナスなものにする

ゲームは操作性が全てだということを改めて痛感させられました。

 

スカイウォードソードにはスカイウォードソードの良さがあり、

ブレスオブザワイルドにはブレスオブザワイルドの良さがある。

これが大前提。僕なりに苦労はしましたが、スカイウォードソードの良さを十分堪能することができました。

 

発売の順序的にはブレスオブザワイルドの前作ということになりますが、スカイウォードソードの悪いところを徹底的に見直したからこそ、ブレワイの世界的成功に繋がった。それを随所で感じました。

 

敵と戦う前に操作性と戦う必要がある

このスカイウォードソードの最もダメなところは、ブレワイで見事に改善されています。

昆虫を捕まえるのに必要な網は廃止、妖精をキープするための瓶も廃止。水中にも潜らない。ストレスを与える要素は徹底的に省かれています。

 

スカイウォードソードがあったからこそ、ブレワイの完成度が上がったのです。

ゼルダの当たり前を見直してくださった開発スタッフの皆さんには頭が下がります。

 

これから新しくゼルダの伝説を始める方に、軽くオススメできる作品ではありませんが、ブレワイを遊び切ってそれでもまだゼルダの世界に浸っていたいなら、いつか気力が充実している時にスカイウォードソードに挑戦するといいかもしれません。

 

ブレワイ続編では、空を飛ぶ要素が追加されるようなので、この要素がどれだけ進化しているかを見極めるためにも、空を飛ぶゼルダをやっておいて損はないでしょう。

 

ブレワイの続編を含めてこれからも、マスターソードを手に取る機会は多いと思いますが、これからは違った想いを抱きながらマスターソードと対峙できる。この物語を体験したからこそ、今後のゼルダ体験の濃度や没入度がアップすることは確実です。それがスカイウォードソードを頑張った者へのささやかな贈り物なのかもしれません。

 

全ての始まりの物語、スカイウォードソード

クリアするのはめちゃくちゃ大変でしたが、これからプレイする全てのゼルダの伝説に違った思い入れが生まれるほどの、素晴らしいゲームでした。

 

ありがとう、ファイ。いつかまたあなたの魂と共に・・・

 

 

 

これまでどおり積みゲーの消化に勤しみます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。