人が亡くなった時にすることの流れをまとめておきます。
死去当日
AM10:15
1 老人ホームから心肺停止の連絡が来る(電話)
2 急いで駆けつける
AM11:00
3 部屋で死亡確認(相部屋だったので祖母のベッドの周りにカーテンがかけられていた)
4 担当の先生が来られて死亡時の状況の説明を聞き、死亡診断書を受け取る
5 エンゼルケアを待つ
エンゼルケアとは
人が亡くなった後に行う死後処置と死化粧。湯灌とは別。
AM11:30
6 葬儀場へ電話し、迎えの依頼をする(いきなりでも対応してくれます)
7 ここで老人ホームへ迎えに来てくれる時間を決める(午後1時に決定)
8 老人ホーム内の待合室へ移動し待機
9 エンゼルケアが終了し、霊安室へ
10 出発までのあいだ、職員さんが訪れてくれて祖母へ最後の挨拶と焼香
PM1:00
11 葬儀社の車が到着。玄関まで運び、葬儀社の担架に載せ替える
老人ホームの皆様、総出での見送り。
PM1:30
12 葬儀場到着
13 担当の方と交渉開始。葬儀の大まかな流れを説明してもらう
14 枕経のためにお坊さんを呼ぶ
枕経とは
PM2:00
15 母へ連絡(手続きはこちらで進めると伝える)
16 お坊さん到着し、枕経開始
その後通夜と葬儀の時間を決める。通夜翌日、葬儀翌々日に確定。
17 葬儀場のパンフレットを見ながら葬儀の見積もりを開始
決めることが多すぎてわからないが、決められることを決めていく
18 最初の見積もりが出たが、大台に乗っていて絶句
母が葬儀場の会員に入っていることが発覚し、見積もり金額が変わる。その値段で葬儀を進めることに決定。
19 葬儀の流れと料金の内訳を聞く
20 明日までに決めることとやることを聞き帰宅
お通夜で使う遺影と通夜の参列者の人数だけは明日の午前中までに確定させる。
帰宅後
21 遺影に使うための写真を選ぶ
22 愛用品・思い出の品の選別。副葬品(棺の中に入れる思い出の品)を選ぶ
金物は入れられないので、メガネや貴金属は不可。
祖母のお友達や家族との写真、いただいた手紙、趣味の編み物で使っていた編み棒や毛糸、過去のパスポートなどを入れることに。これに数時間を費やす。
喪服の準備などもこの段階でやっておきました。
脳が覚醒しているため全く眠くなりませんが、数時間ほど眠りました。
コロナのこともあるので、身内以外には伝えない方針で進めました。もし多くの人へ連絡する必要がある場合は、やることが増え膨大な仕事量になります。
決めること・やることが怒涛の勢いで押し寄せてくるので、あとで思い返せばこの日が一番大変でした。
通夜当日
AM9:00
1 葬儀場にて遺影の写真と愛用品・思い出の品を渡す
2 通夜の食事の人数を伝える
3 通夜の流れや、お布施のことなど、わからないことを担当の人にひたすら聞く
4 銀行や郵便局でお金を引き出す
年金などを少しでも葬儀代の足しにしたい場合は、口座凍結前の速やかな行動が必要です。
キャッシュカードの場合はいいですが、窓口の手続きの場合「祖母が死んだので・・・」などと伝えるとその瞬間口座が凍結します。
田舎で行員さんが顔なじみの場合などは注意が必要です。向こうもそれはわかっているので、あちらからお金の使い道を聞いてくることはありません。
あったこと全て語りたがるおしゃべりの人はこの作業に向かないと思います。喪服を着て行くこともお勧めできません。
5 一旦、帰宅
少し仮眠を取ろうと思ったが眠れず。
PM2:00
6 葬儀場にて湯灌の儀を行う
湯灌とは
故人の身体を洗い清める儀式。
全てに立ち会う必要はなく、デリケートな作業は扉を閉めて行われます。顔以外にはバスタオルがかけられ、親戚などへ裸を晒さないよう配慮もされています。僕がやったことは末期の水をバスタオル越しにかけたのみです。
二人の湯灌師の方がやってくれましたが、プロの仕事に感動しました。
湯灌は必ず必要なことではないのでオプション扱いですが、葬儀場の方からはした方が良いと強く勧められました。個人的には払った金額に見合う価値のあることだと感じました。
7 続いて納棺
納棺とは
亡くなった人を棺桶に納める。身なりを整え、死装束を着せ、愛用品を一緒に納める。
葬儀場だと湯灌~納棺がセットになっています。
愛用品・思い出の品を棺に納めます。これ以降は棺を開けられないとのこと。湯灌から納棺込みで1時間ほどで終了。
これを自宅でやるとなるとかなり大変なので、亡くなってから自宅を経由せずに葬儀場に連れて行って正解でした。
PM3:00
8 通夜・告別式の司会進行担当の方と挨拶
9 通夜の流れなどをひととおり聞いてから一旦帰宅
PM5:00
10 通夜の1時間前に葬儀場へ戻る
11 司会の方と再度打ち合わせ。祖母の生前の情報をひととおり伝える
12 棺を止める帯にマジックでメッセージを書くよう言われる
これは告別式までにやることなので一晩じっくり考える。
PM6:00前
13 予定より早く通夜開始
14 家族だけなので親族代表の挨拶などもなし
お坊さんのお経を聞いて、焼香して終わり。
PM6:30
15 通夜の会食開始(父・母・自分の3人)
16 担当の人に明日の葬儀の流れを聞く
どれだけ聞いても不安しかない。
17 まず父が帰宅
母と二人で話すことはないが、料理をゆっくり食べるので時間がかかる。
PM8:00
18 お弁当の残りを持って帰宅。
母に葬儀場に泊まってもらう
19 明日の葬儀の時に渡すお布施の準備
お布施の袋は葬儀場で用意してくれます。非常に助かりました。
20 火葬場での火葬料や控え室使用料を準備
こちらの支払いは当日、現金のみ。
21 四十九日まで骨壷を置くことになる部屋の片付けと掃除機がけ
今日こそはゆっくり休めると思ったがなかなか眠れず。
告別式当日
1 目覚ましよりも先に起床
葬儀での挨拶を考えるが、結局それは使わず。
AM10:00
2 葬儀場へ向かう
3 司会の方と打ち合わせ
4 火葬場へ向かうと葬儀場の控え室は使えなくなるので荷物を車へ移動
AM 10:30
5 お坊さんの控え室に出向き、お布施を渡す
正しい作法ができていたかわかりませんが、受け取ってもらえました。
6 参列者の受付開始
祖母の町内会の方と母の知り合いが来てくれました。ありがたい。
ここで香典を受け取る。
AM 11:00
6 告別式開始
7 挨拶等は全て省略
お経を聞いて、焼香し、司会の方の話を聞いて、棺に花を詰めて式は終了。
8 火葬場へ出発
霊柩車には喪主の母が同乗。父の車、僕の車で連なって霊柩車を追いかける。
PM 12:00
9 火葬場到着
ロビーで30分ほど待つ。
10 火葬前に最後の読経
お坊さんはおときには参加せずここで帰られました。
11 火葬
火葬場の人の案内で、火葬のための機械の前に移動。母がボタンを押し火葬。
骨になるまで1時間ほどかかるのでその間に火葬場で食事。
PM12:30
12 おとき(会食)
通夜に続き、3人での寂しい食事。話題も尽きるが刺身が美味い。
おときとは
御斎(おとき)。仏事・法事などのときに出す食事。
PM 2:00
13 収骨
葬儀場の司会の方の解説つきで骨を拾う。所要時間は15分ほど。骨壷に収まりきらない骨もあったが、そちらは専用のお寺で供養してくれるとのこと。
熱気が尋常ではないので、毎日これをする係の人は大変そう。
14 火葬場でかかった代金の清算
現金のみ。
15 解散
父母はそのまま帰宅。
16 僕は骨壷を助手席に乗せ帰宅
帰りにドラッグストアに寄る。
17 帰宅
このあと、葬儀場の方が来られるので軽く掃除。汗をかいたので風呂に入る。
PM4:00
18 葬儀場の方が来られて、中陰祭壇の設置
後飾り(中陰祭壇)とは
故人が仏様になるまでの四十九日間、家で過ごすための仮の祭壇。火葬が終わってから、遺骨や位牌を祀る。
そんなに大掛かりな祭壇ではなく、骨組みはダンボール製の簡易なモノ。組み立てもそんなに時間はかかりませんでした。葬儀屋さんの配慮ある丁寧な仕事に感謝です。
これで一応葬儀関連の行事全てが終了。猫が花をかじるので花だけ撤去。せっかく飾って頂いたのに申し訳ない。
PM5:00
19 香典の金額を確認しメモ
20 お世話してくれた老人ホームへ無事葬儀が終わったことを報告
21 告別式に来てくれた皆さんへ電話でお礼
まとめ
まだ10日ほどしか経っていませんが、もうすでに記憶が曖昧になっています。その時の心境やすべきことを思い出すためにも、書き残しておいて良かったなと思います。
よくわからないことだらけで不安でしたが、無事に全て終えて安堵しています。良い葬儀屋を選んで良かったなと心から感じています。
父・母・父方の祖母、少なくともあと3度は同じようなことを繰り返すことになるので、備忘録も兼ねて書き残しておきました。僕自身がこの記事を読み返すこともあるだろうし、葬式未経験の誰かの参考になれば幸いです。
ゲーム好きな僕ですが、さすがにこの3日間はゲームをやる気にはなれず、日課としてやっていたリングフィットも休みました。今は通常モードに戻りつつあります。人が亡くなるとゲームをする気が失せることもよくわかりました。
現在は役所での手続きラッシュが続いていますが、それは全て終わってからまとめます。
不謹慎な表現もあったかと思いますが、重い記事を最後まで読んでくれてありがとうございました。