少し前にパソコンを処分しました。
ちょうど今から20年前の今頃に買ったモノです。
その頃のパソコンやネットの話を振り返りつつ、最近のネット界隈に思いを馳せてみます。
2001年 華麗なるパソコンデビュー
あれは真夏の太陽が容赦なく照りつける、暑い日の出来事でし・・・・(以下省略)
SOTEC社のAFINA PCというデスクトップ型パソコンで、当時モニター込みで15万くらいしました。一緒にCanonのプリンターと「ザク打」というガンダムのタイピングソフトを買ったことをよく覚えています。
ちなみにこのメーカーですが現在はなくなっていて、サイトすら存在しません。安さに惹かれて買いましたが、モニターはすぐ壊れたし、それなりのモノでした。
超素人が店頭で見て店員さんに聞いて選ぶという今では考えられない昭和的方法で購入したのですが、それ以外に調べる手段がなかったから仕方なかったですね。完全に若気の至りです。
※ザク打ちは神ゲーなので今アプリにしても普通に売れると思う。他にも「北斗の拳」とか「ゾンビ打ち」とかのタイピングソフトが流行ってた時代。
ネット回線も同時に申し込みました。当時はまだダイヤルアップが主流でしたが、遅いのは知っていたし、長時間ネット接続すると電話代が数万になるという話もあったので、ブロードバンドを選びました。
※忘れていましたがダイヤルアップの場合、ネットしている最中は電話は不通になります。
当時ケーブルTVに入っていたので、オプションでそこのネット接続サービスを追加。5Mbpsとか10Mbpsを高速ブロードバンドと呼んでいたような記憶があります。
PC本体、ネットの契約手数料、ソフト、プリンターとか全部合わせるとトータルで20万円くらいかな。
その当時は軽い鬱とパニック障害で苦しんでましたが、なんとか動き出せるようになっていた時期なのでお金はなかったけど、思い切ってローンで買いました。
全然、華麗じゃないPCデビューですが、あの当時やれる範囲ではあれがベストでした。
夢しか詰まってなかった「ホームページ」
パソコンで何をしたかったか、目的はいろいろあったのですが、とにかく「ホームページ」なるものを見たかった。CDを買ったらジャケットの裏にOOOOOO.comって必ず印刷してあって、そこにロマンを感じてました。
近所の大型家電店に置いてあるPCのウェブブラウザに、好きなバンドの名前を打ち込んでその後に.comを入力。そうすると本当にそのバンドのページが出てきて興奮しましたね。その瞬間、パソコン購入を決意しました。
※検索があることも知らなかったし、アドレスを暗記してました
今では当たり前ですが、ネットでマニアックな情報にアクセスできることがとにかく新鮮でした。僕は音楽をやっていたので、好きな海外のバンドのウェブにアクセスしまくり、情報を漁るのが日々の日課となっていました。
ウェブサイトバブルみたいになっていて、派手なページほどクールみたいな風潮がありました。素人目には、ウェブのデザインや仕組みを見ているだけでも楽しかったです。
好きなバンドのTourページを眺めて、
「ふむふむ、今日は奴らはデンバーでライブなのか。あいつらはアナハイムか。よし、オレもがんばろ!」
よくわからないところから勝手にエネルギーをもらって、自分を奮い立たせていましたね。ピュアすぎる26歳・・・
あとはこの頃「侍魂」というサイトが流行っていてよく読んでましたね。多分今読んでも面白いんじゃないかな。
http://www6.plala.or.jp/private-hp/samuraidamasii/tamasiitop/tamasiitop.htm
他にパソコンで何をやったかというと、タイピングの練習はもちろんですが、好きなアーティストの歌詞を打ち込んでプリントアウトする遊びにはまっていましたね。コピペっていう言葉もない時代なので手打ちです。
※もちろんコピー&ペースト機能はあった
どのバンドのサイトにもLYRICSっていうページがあって、そこにアルバムごとの歌詞が載ってました。その歌詞を見ながら必死に打ち込んでましたね。その打ち込んだ歌詞をプリントアウトして、まるで自分がその歌詞を書いたかのような誇らしげな顔でその紙を眺めてました。
そしてプリントアウトした紙を、アルバムごとにクリアファイルに入れて、そのアルバムのジャケットをダウンロードしてプリントアウトして一番最初のページに入れるみたいな作業をひたすら続けてました。そりゃあインクも減るわ。
そのうちコピペを覚えて、歌詞を打ち込むのではなくて、とりあえずコピペして、曲を聞きながら訂正、OKならプリントアウトという行程に変わりました。とにかくその作業に没頭していたことを覚えています。
なんとなく想像はつくと思いますが、その年の年末は年賀状を送る枚数が激増。友達から親戚まであらゆる人たちに自分のパソコンデビューを告げて回りました。
次回に続きます。