意識し始めたことによって2人の関係が少しずつギクシャクしてきます。
その関係を物理的距離をおくことで解消しようと考えたひらまさ。2LDKの部屋への引越しを提案します。
百合ちゃんは職場で偶然同級生の田島と再会。
トレンディドラマ世代にふさわしい洒落た場所での飲み語りへと流れます。
久しぶりの再会に盛り上がってしまった元イケメンは、
「たまにはハメをはずしてみない?」
「本気じゃなくてもいい、そういう気分になる時あるでしょう。ひとりならなおさら」
と気軽に誘います。
この一言が逆鱗に触れた百合ちゃんはそのまま一万円を置いて帰ってしまいます。かっこいい。この出来事でイケメンに対する不信感はさらに高まります。そのとばっちりをこの先ずっと風見さんが受けることになります。
ぶどう狩りの約束があったのですが、日野さんはまたもやいけなくなりぶどう狩りへは沼田さんと風見さんそして百合ちゃんが行くことになります。
その待ち合わせで挨拶を終えたあとのワンシーン。
「私はね。昔っからイケメン特有の余裕ぶっこいた佇まいが大嫌いなのよ」
またもや百合ちゃんの名言出ました。
ぶどうを食べながらの談話。最初は別の話題だったのが徐々に風見のイケメンに対する話題へ。
沼田 「この顔(風見)に何か恨みでも?」
百合 「そういうわけじゃないんだけど、なーんかひどいこと言いそうな顔に思えて・・・」
百合ちゃん、貴女も十分ひどいこと言ってますよ。
働く女性の代弁者としての百合ちゃん。少々ひどいことをしても許されます。
そして風見さんの打たれ強さ。本物のイケメンはスルースキルも兼ね備えているのかもしれません。
自己肯定感の高い風見さんだけがスルースキルを身につけていて、自己肯定感に難のあるひらまさ、百合ちゃん、みくりは、他人の言葉に敏感に反応します。これは多分現実の世界でも同じだと思います。
このイケメンをめぐるやりとりが、ひらまさの劣等感を刺激します。
「人のことなんか気にしなきゃいいじゃない?」って思われるかもしれませんが、気にするタイプの人にはそれができないんです。
運転手のため1人だけぶどうジュースを飲んでいる百合ちゃん。
「歳を取るとさー、虚しいこともいっぱいあるけど、楽しいこともいっぱい覚えるんだよね」いいこと言いますね。
それに呼応して、沼田さんが続きます。
「願わくば、美味しいワインのような凝縮された人生を」
良いシーンです。
嘘や卑しい心を全て見透かすという本堂の仏像の前でのみくりの一言。
「わたしは、ひらまささんが一番好きですけど・・・」
劣等感のどん底にいたひらまさにとってはこの一言は救いの一言。
言葉の重みを知ることになります。
「浸透力ハンパなーい」という渾身の雄叫びもうなずけます。