内向型の逆襲

念のため言っておきますが、ブログ名がとてつもなくダサいことは認識していますよ

缶コーヒーが飲めなくなった日

10月1日はコーヒーの日らしいですね。

確かに少し肌寒くなってきて温かいコーヒーが美味しくなる季節です。今もコーヒーを飲みながらこれを書いています。

 

タバコも酒もギャンブルも全くやらない僕が唯一中毒になっているもの、それがコーヒーです。他の食料品は安物でも我慢できますが、コーヒーだけはいい豆を買って飲んでいます。

いろんな豆を試して辿り着いた今の豆は全然苦くありません。初めて飲んだ時は薄くてびっくりしましたが、これがコーヒーのあるべき味だということが今はよくわかります。

 

苦いだけのコーヒーに別れを告げて、美味しいコーヒーを飲んでほしい。

砂糖やミルクを入れるのを止めてブラックで味わってほしい。

 

美味しいコーヒーはブラックで最後の一口までお茶のような感覚で飲めます。

 

苦いだけのブラックが美味しく感じるようになった瞬間

僕は元々紅茶派でした。たまには缶コーヒー等も飲んでいましたが、砂糖とミルクのたくさん入ったコーヒー牛乳のようなカフェオレばかりでした。ごくたまに缶コーヒーのブラックを飲んでも刺激が強くて、胃が痛くなるという記憶しかありません。

多分今から15年以上前初めてスタバに行った時も注文したのはキャラメルフラペチーノ。ブラックは苦く、コーヒーは甘くして飲むものという認識でした。

 

ブラックで飲むようになったのは、コーヒーを入れるのが好きな友達の家で挽いたコーヒーを飲んでからです。「なんかこれなら飲めそう」と思いました。

それがどんな豆なのかわかりませんが、それまで僕が知っていた苦いだけのブラックよりは苦くなく、何よりも香りが良かったのです。

 

香りだけでなくおしゃれ感も漂っていたのでその友達の影響で自分も入れてみよう決心。近所のカルディーで挽いた豆とフィルターを買い煎れてみました。何かおかしい。僕はドリッパーの存在を知らず、フィルターをティーバックのようにして飲もうとしていました。どれだけやっても本来のコーヒーの味にはならず、すぐにドリッパーを購入しました。

その時買ったアメリカンブレンドという豆はかなり僕に向いている味でした。ハマるきっかけになったのはその豆です。

 

その友達に使わなくなったミルを譲ってもらい、今度は豆も自分で挽くようになりました。注ぎ口の小さい専用のやかんも買いました。そうするともう全然香りが違うんですね。

挽いてある豆はやはりすぐに風味が落ちます。挽いたばかりの豆をドリップで淹れると豆が膨らんできてドームみたいになるんです。味もいいし、その淹れている時間も楽しい。コーヒーを淹れることで優雅な気分に浸ることもできました。

 

コーヒーの苦味は、焙煎の苦味

田舎に引越ししてしばらくは通販で注文した豆を挽いて飲んでいました。転機が訪れたのはカフェに行くようになってからです。

 

その個人経営のカフェではスペシャルティコーヒーというものを提供していて、味への妥協は一切ありません。安物のコーヒー豆を仕入れて出すような店ではありません。カフェをオープンするにあたり、いろんなお店を飲み歩いてこの豆に辿り着いたそうです。

マスターにいろいろコーヒーのことを聞きました。今でも僕のコーヒーに関する知識は全てマスターによるものです。聞けることは全て聞きました。

 

コーヒー=苦いと思っている方が多いかもしれませんが、それは完全に間違った認識です。マスターによるとあの苦味はコーヒーの豆の味ではなく、焙煎による炭の味なのです。豆の色を見ながら買えるカルディなどに行くとわかりますがイタリアンローストは真っ黒です。当然他の豆よりも苦いです。

セブンイレブンやローソンで100円で買えるコーヒーも豆は真っ黒です。

 

美味しい豆は茶色いです。そのカフェで飲むコーヒーはブラックというより、ブラウンコーヒーです。最後の一口まで余裕で飲み干せます。香りはもちろんですが後味もよく、胃もたれもしません。苦いコーヒーをブラックで飲む場合は甘いものが必要ですが、そこのコーヒーは何も要りません。ブラックコーヒー単独で解決します。

 

その味が今の僕のスタンダードな味になり、缶コーヒーはもちろん、セブンやローソンのブラックコーヒーは飲めません。

スタバで初めて純粋なブラックコーヒーを注文したのは数年前です。スタバではラテやフラペチーノを飲むべきだと思いました。

 

フレンチプレスのすすめ

ずっとドリップでしたが、ここ2年くらいはフレンチプレスで飲んでいます。

マスターが言うには「豆に含まれる油も逃さない」とのこと。

ドリップだとこの油がフィルターを通過できないんです。

 

あと、ドリップは蒸らしたり、注意しながらお湯を注いだりと面倒くさいですね。フレンチプレスは豆を淹れて、お湯を入れて、時間が経ったらプレスするだけです。こっちの方が圧倒的に楽です。

 

味よし、手間なし。最強の淹れ方だと僕は思います。

先日見た東京ラブストーリーでもフレンチプレスでしたよ。トレンディな人たちはみんなフレンチプレスです。

 

出会えなければ芸能人であっても美味しいコーヒーを飲めない

好きなお笑い芸人さんのポッドキャストを聞いていてブラックコーヒーが苦くて飲めないという話をしていました。お金に余裕があるであろう芸能人でも機会がなければ美味しいコーヒーに出会えないし、ブラック=苦いという認識のままなんです。

 

ブラックを飲めないという声はよく聞きます。たぶん女性のほとんどはそうでしょう。

おそらく缶コーヒーの悪影響だと思いますが、あれはコーヒー風味の炭の味。

美味しいコーヒーは苦くない。豆本来の味がする。

 

マスターもおっしゃってます。

「カフェラテもいいが出来ればブラックで飲んでほしい」

「缶コーヒーはコーヒーではない」

 

こだわればそこにたどり着く。当然のことかもしれません。

本当に美味しいブラックコーヒーはそれを提供する店でしか飲めない。

今後も美味しいコーヒーを飲み続けます。

 

※味覚は完全に個人の主観です。濃くて苦いコーヒーが嫌いな人向けにこの記事は書きました。